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【J1:第10節 仙台 vs 川崎F】プレビュー:2日間で引き出せるものは何か。勢いづく川崎Fを迎え、仙台は今季ホーム初勝利を目指す。(14.04.28)

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J1第9節で清水に0-1で敗れ、今季2度目の連敗を喫してしまった仙台。苦しい戦いが続くが、中2日で迎える今節こそ、ホーム初勝利をあげたい。
だが今節の相手・川崎Fは難しい相手だ。昨季は仙台と川崎FがJリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝も含めて公式戦で4度顔を合わせたわけだが、仙台から見て1勝3敗。リーグ戦についていえば1勝1敗だが、J1第19節で勝った時も相手に圧倒的に攻められた末の辛勝だった。
レナトの左足と突破、中村憲剛の展開力、大久保嘉人の強烈なフィニッシュというトライアングルの怖さは言うに及ばず。シュート技術や身のこなしの素早さに加え年々ゴール前での引き出しを増やし続ける小林悠もいれば、ゲームをコントロールする風格も見えてきた若き大島僚太もいる。今季のJ1では9試合中無得点は1試合のみ、総得点18(J1第9節終了時点で3位の点数)は同4(同、ワースト2位)の仙台からすれば羨ましい限り。地上戦に限ったとしてもパスの結節点と決め手が多いというのに、これに前節・G大阪戦でジェシと大久保が決めた場面のような空中戦での決定力も加わったとあっては、さらに厄介だ。
川崎FはACLと並行しての厳しい試合日程のなかにあるが、ACLでは見事ラウンド16進出を達成。さらにJ1第9節では後半アディショナルタイムの決勝点で勝利を得るなど、チームが勢いづく要素は多い。日程が詰まっている時は、普段よりもこの勢いを持ちこみやすい。

ではこの強敵を迎え撃つ仙台は、この2日間でどうするべきなのだろうか。渡邉晋監督は4月9日の就任以来、攻守の素早い切り替えを重視しているが、そればかりでなく敗戦からの気持ちの切り替えも問われる2日間でもある。「体のコンディション調整はいつもと変わらないけれど、特にこの2日間は気持ちの部分が大事ですね」と石川直樹は話してくれた。ウイルソンも前節を終え「2日でゴール前での冷静さを取り戻すために、できなかった部分を忘れることも必要になる」と精神面での切り替えを強調する。
14日に就任したばかりの里内猛フィジカルコーチは、27日のリカバリーメニューの時にも関西弁で冗談を連発しつつ、精神面でのコンディション回復をはかっている。「下を向きそうなところを、顔を上げるようにしてくれます」と石川直は感じている。そのうえで、前節で試合前に腰を痛めた鎌田次郎や負傷者のことも考え、コンディションの良い選手の組み合わせがピッチに送りこまれるだろう。

技術的な部分での見どころを挙げれば、仙台にとってカギを握るのはクロスの活用法か。「クロスを上げるところまではできている」と太田吉彰が語った実感は、前節だけでなく今季開幕からここまで仙台が得ているものである。今季の仙台はクロス数をシュート数になかなかつなげられないことが苦戦の理由のひとつだが、特に4月以降に地道に練習を重ねている成果をそろそろ発揮したいところ。セットプレーでのクロスを含め、相手をえぐり、揺さぶり、中で合わせる形を取り戻しつつあるだけに、それをシュートとゴールに結びつけたい。2日間だけで劇的な改善ができるわけではないが、2日間でこれまで積み上げてきたものを引き出す工夫は可能だ。

余談だが、先に挙げた2013年J1第19節で両チームが対戦した際に、当時の手倉森誠監督(現U-21日本代表監督)は試合前にマッチコミッショナーから「仙台vs川崎Fは高いお金を払ってでも見たいカードだ」という言葉を受けて発奮したというエピソードがある。今回の対戦も、多くの方々にそのような感想を持っていただける試合になることを期待したい。

以上

2014.04.28 Reported by 板垣晴朗
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