采配が見事に的中。メンバー変更、配置転換が好を奏した――。ホーム大分は、前節の湘南戦から先発メンバーを2人替え、4人のポジションを入れ替えた。
開始15分に本職の左SBで出場した安川有が、伊藤大介のFKを頭で落とし、そのボールに反応したチェ・ジョンハンが迷うことなく右足を振り抜き先制。「練習の時からシュートを打つ意識、ゴールに向かう姿勢がチームのなかで一番強かった。その良さを高い位置でプレーさせ、チームに還元してほしかった」と田坂和昭監督。これまでSBで起用していた「元ストライカー」が本領発揮した。21分には、ペナルティエリア前でパスを受けた際、前方に4人の選手がいたが僅かなシュートコースを感知し、左足を鋭く振り抜きゴールネットを揺らした。
追加点をアシストした風間宏矢も、練習からアピールし先発のチャンスを射止めたひとり。持ち味の攻撃力を遺憾なく発揮し、ゴールには至らなかったがチーム最多タイのシュートを放ち、貪欲にゴールに迫った。
これまでの試合で欠けていた勢いと強引さを取り戻した大分は、後半の早い時間帯に安川有が追加点を奪い、その後は3点のセーフティーリードを守り切った。ゴールデンウィークの連戦初戦を、今季初の複数点で勝利した大分だが、田坂監督は「我々が目指している組織として戦うコンセプトの中で、伝わっていないというか、鍛えられていない非常に不安の残る部分があった」と勝って兜の緒を締めた。選手も同様に「勝ったけど攻撃も守備も、まだまだ課題はある」と高木和道が語れば、「満足することはない。次の試合につなげたい」と安川も反省の言葉を口にした。あくなき追求心でバトル オブ 九州2連戦に臨む。
開幕から9試合未勝利となった富山は、「3失点の中にセットプレーが2つある」と安間貴義監督が振り返ったようにリスタートに泣いた。あと一歩、半歩の寄せが甘く、指揮官は「ゾーンやマンツーマンで守っても、与えられた仕事を真剣に受け止め、絶対に止めてやろうという気持ちがないと勝点は取れない」と選手のメンタルに触れた。72分の大分CKでは、3度の決定的なシュートを選手が体を投げ出し、得点を阻止したようなプレーを求めている。
確かに72分のピンチを気迫溢れるプレーで凌いでからは、富山は主導権を奪い返し、果敢に大分ゴールに迫った。気持ちだけで勝点を積み上げるほどサッカーは甘くないが、勝利を手繰り寄せるひとつの要素であることは間違いない。中2日で次の試合があるが、「全力でプレーする強い意識を取り戻すチャンス」と安間監督は前を見据えている。今季初勝利に向けて、強い気持ちが絶対条件となる。
以上
2014.04.27 Reported by 柚野真也
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