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【J1:第9節 横浜FM vs F東京】プレビュー:苦戦続きの横浜FMは“ACLロス”を振り払い、好調・F東京に挑む。齋藤学と河野広貴のドリブル対決は必見。(14.04.25)

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トリコロール軍団と青赤軍団による抗争の火蓋が切って落とされる。
昨年は前者が2勝をマークしたが、その記憶は消し去るべきである。F東京は今季からイタリア人のマッシモ フィッカデンティ監督が就任し、戦術スタイルが激変したからだ。昨季までのポゼッション重視のパスサッカーは影を潜め、攻守の切り替えの早い守備重視のサッカーに移行。パスが描く“美しさ”や“娯楽性”を求めることなく、対戦相手の出方を見据えて戦う“リアリズム”の追求に徹している。
それだけ昨年とギャップがあれば、最初からうまくいかないのは無理もないこと。シーズン当初、リーグ戦では2分2敗と結果が付いてこなかった。だが、第5節の清水戦で初勝利を飾ると、そこから3勝1敗。前節はタレントの宝庫・C大阪を中盤の激しい守備で沈黙させ、2−0で一蹴した。現在12位だが、この勢いは本物だろう。

順位が一つ上の11位の横浜FMは、F東京とは全く逆の流れになっている。リーグ戦は開幕から3連勝を収めたが、ここ5試合では2分3敗と勝てていない。22日にはACLの広州恒大戦に1−2で敗れ、参戦した日本の4チームの中で唯一、グールプステージ敗退が決定。意気消沈した中で、メンタルの“切り替え”の重要性が、本当の意味で問われるゲームになることは間違いない。もし今節、早々とゴールを許してしまえば、前半11分で失点した広州戦を想起し、“切り替え”に支障をきたしてもおかしくない。それだけに試合の入り方には、細心の注意が必要だ。

勝敗を分ける焦点は、『F東京ディフェンスvs中村俊輔と齋藤学』になるのではないか。マッシモ フィッカデンティ監督は、相手の攻撃の二枚看板を抑える対策を講じるだろう。ドリブラー齋藤に対しては突破を許さない2対1の状況をつくるカバーリング、流動的に動く中村に対してはマークの受け渡しが、肝になると思われる。それらを実践するために、どんな特命をどの選手に与えるのか。玄人好みの見どころと言えるかもしれない。

逆に単純にサッカーの醍醐味を楽しみたい方にオススメは、齋藤と河野広貴の『小兵ドリブラー対決』。どちらもユース時代からドリブラーとして名を馳せてきたが、最近ではカットインからのシュートという形を確立した齋藤が大きく成長。河野も日本代表候補にも名を連ねる彼の姿を見て、刺激を受けているはず。誕生日も齋藤が1990年4月4日、河野が1990年3月30日と非常に近い。心中を察するに、齋藤に対してライバル心を燃やしていてもおかしくない。

とはいえ、彼ら2人が実際にマッチアップする可能性は少ない。左サイドハーフの齋藤なら、2012年のロンドンオリンピックで同じ左サイドを持ち場として戦った“先輩”、右サイドバック徳永悠平に挑まなければならない。トップ下の河野は東京V時代に一緒にプレーした“兄貴”、ボランチ富澤清太郎と対峙する機会が多いだろう。若きドリブラー2人が、経験値の高い守りの賢人に、どのように仕掛けて勝負するのか。手に汗握る1on1をお見逃しなく。

以上

2014.04.25 Reported by 小林智明(インサイド)
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