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【J2:第9節 横浜FC vs 湘南】プレビュー:神奈川ダービー。伝統の舞台で、横浜FCは最強の湘南をストップできるか。(14.04.25)

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J2は8試合を経過し、毎年恒例であるが、ゴールデンウィークの連戦に突入する。16日間で5試合。最も苛酷なこのタイミングを調子よく駆け抜けることができれば、リーグの前半戦で、優位に立つことができる。横浜FCと湘南にとって、その大事な連戦の幕開けが伝統の神奈川ダービーとなる。過去に34試合を戦い、横浜FCの13勝6分15敗。ほぼ互角といって良い。そして、今年はさらに特別な試合。J2リーグ戦開幕連勝記録の8試合に並んだ「最強の湘南」が連勝を伸ばすのか、横浜FCがストップするのか。注目度MAXの試合だ。

横浜FCは、前節のアウェイ磐田戦の引き分けで不完全燃焼の3連敗をストップさせた。その3連敗は、ちょっとしたところで試合運びが不利になった上に、守りを固められた相手を崩しきれないというもどかしい試合の連続だった。前節の磐田戦も、チームで相手守備を崩しきってゲットした黒津勝のファインゴールで先制するものの、PKを2本献上して逆転を許した。しかし、そこから磐田相手にファイトを続けて、ホナウドのPKで同点においついた。その意味で、久しぶりにチームの戦いを出し切ることができた試合だったと言える。前節のこの戦いを負のスパイラルを断ち切るきっかけにするためにも、この湘南戦は非常に大事になる。

前節は、怪我から安英学が復帰し寺田紳一と非常によいボランチのコンビネーションを見せた。チームの中心がしっかりしたことで、両サイドバックが高い位置を取りやすくなったことが磐田相手に好ゲームを演じた要因の1つだった。今節は警告の累積でドウグラスが出場停止となるため、メンバー構成には工夫が必要となるが、安、寺田の2人は、この試合でもキーマンとなるだろう。

ニッパツ三ツ沢球技場に乗り込む湘南の開幕8試合の戦い方を見ると、ただただ強いの一言だろう。さらにプラスすれば、チームとしての意思統一の完成度が非常に高い。前に速いという特長を持つが、単にその一言で片付けてはいけない。攻撃から守備、守備からの攻撃への切り替えにおいて、全員の動きが統一されていて無駄がなく、的確な動き出しができているからこそ、前に速い攻撃の成功確率が高いと言える。そして、曹貴裁監督3年の積み重ねに裏付けされた、個々の選手の1プレー、1プレーに対する自信と集中力のレベルの高さが、この8連勝の源泉なのではないだろうか。もちろん曹監督は、8連勝に満足していない。前節の大分戦の試合後の記者会見でも世界トップレベルのプレーを引き合いに出して、目指すべき基準について熱く語った。この神奈川ダービーでも、さらにワンランク上を目指した戦いを見せるはずだ。

現時点での勢いで言えば、明らかに湘南のほうが上。横浜FCが単純に受けに回るようだと、湘南の縦への勢いをまともに受けてしまうことになる。横浜FCは直近でもPKを取られる試合が多いが、湘南の勢いを放置すると同じような場面を作り出してしまうかもしれない。その意味で、湘南のペースをうまくコントロールできるかが、横浜FCにとって重要なポイントになる。1つはボールの局面で湘南の切り替えの早さを出させないこと、もう1つは湘南の前からのチェックをしっかりといなしていくこと。横浜FCにとっては、冷静にミス無くファイトすることが求められる。また、システム的には、横浜FCの4-5-1と湘南の3-4-3でミスマッチが起きやすい。だからこそ、両チームともに切り替えの次のプレーが非常に重要となる。いずれにせよ、エキサイティングな展開が90分間続くことは間違いない。

横浜FCと湘南の通算成績は冒頭に書いたが、山口素弘監督と曹貴裁監督の間では、2012年の2試合しかなく、1勝1敗。2試合とも白熱した好ゲームだった。そして、ニッパツ三ツ沢球技場では、8勝2分3敗(三ツ沢陸上競技場開催を除く)と、圧倒的に横浜FCのほうが分が良い。この相性の良さを横浜FCが生かして、湘南の連勝記録をストップさせられるか。両チームのサポーターで埋まることが予想されるダービーマッチの盛り上がりに大いに期待したい。ぜひ、ニッパツ三ツ沢球技場に足を運んでいただきたい。

以上

2014.04.25 Reported by 松尾真一郎
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