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【J2:第8節 磐田 vs 横浜FC】プレビュー: 前節今季2敗目を喫した磐田と、3連敗中の横浜FC。流れを変えるのはどちらか!?(14.04.20)

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前節は両者とも敗戦。ホームの磐田、アウェイの横浜FCともに流れを変えたい一戦となる。

前節、アウェイで北九州に敗れ、2位から3位へ後退したのは磐田。試合開始直後に山田大記のミドルシュートで先制したが、2-3と逆転負けを喫した。試合後、「北九州は効率よくチャンスを生かしていた」と相手を称したのはシャムスカ監督。たしかに北九州に打たれたシュートはわずか6本であり、そのうち3本を決められた。その決定力には脱帽だが、とはいえ、磐田側にも落ち度はある。何よりも大きかった点はメンタル面である。今週、練習場で指揮官は『油断』という言葉をはっきりと口にした。「正直、油断があったのかなと。先制点が決まり、勝利は我々の手元にあったのだが・・・」(同監督)。先制後にチーム全体が“緩んだ”面は否めない。無論、敗戦直後のこの試合ではネジを締め直してくるだろうが・・・。

前節は先述したメンタリティーの上に、戦術的なウィークポイントが重なった。その一つがアンカー・フェルジナンドの周囲のスペースである。磐田の布陣は[4-1-4-1]。攻撃時には1トップ+2列目4枚の計5枚が攻撃に絡めるが、守備時にはアンカー+4DFで対応を迫られる場面もある。無論、中盤の広大なエリアをフェルジナンドのみでカバーすることは不可能。シャムスカ監督はそれをわかっているからこそ、「全体をコンパクトにしなければならない」と強調し、前線・中盤・最終ラインの距離感を短くすることでカバーしようとする。だが、全体がルーズになれば・・・。北九州戦の決勝点の場面ではフェルジナンドがサイドに引きずり出され、ぽっかりと空いた中央のスペースを突かれた。

アウェイの横浜FCとすれば、先述した磐田の“隙”を突かない手はない。当然、北九州が磐田を下した試合には目を通しているはず。敵地での一戦となるが、持ち前のパスをつなぐスタイルにトライし、中盤のギャップを思いきって狙うことができるか。
とはいえ、前節・岐阜戦に敗れ、3連敗と苦しい状況である。岐阜戦では非シュート数『2』とゲームを支配したが、序盤にPKから失点し、それが決勝点となってしまった。試合後、山口素弘監督は「非常に残念な結果。なかなか受け入れることが難しいが、受け入れなければいけない・・・」と唇をかみ締めた。
同時に、これで3試合連続無得点。指揮官は「やはり点を取らないと勝てない。そこは強調しなければいけない部分だが・・・」と複雑な心境を語る。「得点は強調しなければいけない部分だが、そればかりにフォーカスしすぎてもいけない。いろんな要素が絡み合って点が取れると思うし、チャンスが生まれると思う。根気よく続けるところと、いろいろ変えなければいけない部分があると思う」(同監督)。新加入の飯尾一慶は「シュートまでいける場面もあったけど、もっと工夫が必要だと思う」とゲームを振り返った。連敗を引きずらず、今週の練習で継続すべき点、修正すべき点を整理できたか。前線のパク ソンホが出場停止となるだけに、黒津 勝、ホナウドらアタッカーの働きもカギを握る。4試合ぶりにゴールを奪い、連敗を止めることができるか。

試合の舞台はヤマハスタジアム。前節の敗戦を払拭するのはどちらか――。

以上

2014.04.19 Reported by 南間健治
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