今、浦和は勢いに乗っている。3月29日に行われた神戸とのリーグ戦で悔しい負け方をして以降、公式戦4連勝中。最後の1勝はメンバーをガラリと変えたヤマザキナビスコカップの徳島戦で挙げたものだが、残りの3勝は今シーズンのベースとなる陣容で勝ち取ったものであり、結果だけでなく内容も伴っていることで選手たちは自信を深めている。
その大きな要因となっているのが新たなトライアングルの形だ。ナビスコカップの大宮戦で李忠成の1トップ、興梠慎三と原口元気の2シャドーという形を実戦投入すると、これが抜群に機能。続く仙台戦にも同じユニットで臨むと、この試合でもフィットし、前節の名古屋戦でも攻撃を活性化させる働きを見せていた。
選手たちも今の前3人の組み合わせに大きな手応えを感じている。今季はアンカーのポジションで攻撃を組み立てる柏木陽介は「脅威になると思う。あの形がベストで、ハマっている感じがする」と言い切る。
一方の川崎Fも好調だ。リーグ戦では3勝1分けで4試合負けなし。15日に行われた直近のACLでも、激しいフィジカルコンタクトで潰しにきた貴州人和に1ー0で勝利を収めている。結果だけでなく内容も素晴らしく、風間八宏監督の元でパス回しの質がさらに向上しており、主導権を握って試合を進められている。
相手の死角に入ってパスを受け、パスを出し、それが次々と連鎖していく。ボールを丁寧につないで崩していく流れは実に見事だ。宇賀神友弥も川崎Fのクオリティに警戒を示す。「今年は細かいパス回しで出し入れして崩す印象があるので、細かいパスに対してDF陣が修正しないといけない。憲剛さんが舵を取って、今なら森谷とかが細かく動いて受けるのが守備側からすれば嫌なところ」。
両者ともパスワークの質にこだわってプレーしているだけに、ハイレベルな攻撃が随所に繰り出されることが期待される。ただ、昨年の川崎Fはボール回しにこだわるよりも、浦和の出方を見てカウンターを合わせる強かさを見せた。昨年の浦和は攻めの姿勢を貫くことにこだわりすぎたため、見事に川崎の狙いにハマって煮え湯を飲まされた。
昨年は4回対戦したが、成績は1勝3敗。唯一の白星はヤマザキナビスコカップの第2戦で挙げたもので、この時は内容的に圧倒。しかし、残りの3試合では川崎に気持ちよくカウンターを決められ、0−4、2−3、1−3とすべて大量失点で惨敗した。
浦和は昨年、前がかりになりすぎて痛い目にあうということを何度も経験したが、その教訓から今年は守備意識を高く持って戦っている。ポゼッションでもカウンターでもクオリティの高い攻撃を仕掛けられる川崎を黙らせることができれば、今の戦い方に対する自信がさらに深まる。那須大亮は「リスクマネジメントは意識しているので気をつけたいし、成長という意味でも次の川崎戦は絶好の試す機会。今年やってきたことを出していきたい」と力を込める。
コンディションは浦和の方がいいはずだ。川崎FはACLで海外遠征しており、主力組で厳しい一戦を乗り切った。一方の浦和はヤマザキナビスコカップで柏木以外のスタメンを入れ替えたので、レギュラー組の体力に不安はない。
以上
2014.04.18 Reported by 神谷正明
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