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【ヤマザキナビスコカップ 大宮 vs 柏】プレビュー:前半に弱く、後半に強い大宮。前半に強く、後半に弱い柏。注目は先制点(14.04.16)

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柏は11日(金)にアウェイで川崎Fとリーグ戦を戦い、前半は先制して完璧な内容ながら後半に失速して追いつかれ1−1のドロー。大宮は12日(土)にアウェイで清水を前半は無失点に抑えたものの後半に失点を重ね0−2の敗戦。互いにその疲労を引きずっての対戦となる。

より疲労の濃いのは大宮だろう。敗戦で終えたこと、さらには日程的に1日の不利がある。何よりここまで公式戦8試合で16失点の守備に不安が募る。清水戦では2トップをズラタンと長谷川悠のコンビにし、前線からのプレスには多少の改善が見られているが、ハメどころとなるサイドにボールが出たときに、サイドハーフがプレスに行く迫力、全体の連動はまだこれからといったところ。過密日程で戦術練習に十分な時間は割けないため、実戦を通して合わせていくしかない。
ただ大熊清監督は、失点の多さはもちろん問題として認識しながらも、「先制点を取られてしまっていること」がより大きな問題だという。公式戦8試合のうち、6試合で先制点を与えている。「失点するとガックリきてしまうメンタルリカバー力の低さ」は、指揮官が就任当初から指摘していたことで、ここまでリーグ戦の川崎F戦(第3節)、柏戦(第5節)と、リードを許しながら終盤に追いつく、あるいは逆転した試合はあるが、結局は先制点を与えると戦い方が難しくなるのは確かで、清水戦でも取り返しにいって前がかりになり、追加点を許している。まずは「先制点を与えないように、我慢強く戦うこと」(大熊監督)が、この低調を抜け出すための必要条件だ。

一方の柏は、逆の問題を抱えている。ここまで直近の公式戦5試合すべてで先制しているが、川崎F戦含めて3試合で引き分けに持ち込まれている。公式戦9試合で9失点は悪くない数字だが、無失点試合は徳島戦(第4節)の1試合しかなく、そのうち8失点を後半に喫している点は注目すべきだろう。先制して優位に進めながら、後半に失速して守りきれない。そこに大宮の付け入る隙がある。
というのも今年の大宮は、キャンプから鍛えてきた走力には絶対の自信を持っている。60〜70分までは押し込まれていても、そこから相手の足が止まり始めると、俄然逆襲が始まるのがパターンで、その極端な例が83分から2点を追いついたリーグ第5節の柏戦だ。川崎F戦で決勝ゴールを挙げたチョ ヨンチョルが切り札として定着し、「実際、走れるから、後半は行けるよね」(横山知伸)と、チームとしてそこは自信を持っている。「90分を通して試合を考えて、その(終盤の攻勢の)中でゴールまで行けるかどうか」(大熊監督)が大宮の課題であり、逆に柏にとってはそれを抑えきれるか、もしくは大量点で試合を決めきることができるかが問われるだろう。

柏はネルシーニョ監督の性格から見て、大きなメンバー変更はなさそう。フォーメーションも3バックを継続し、レアンドロ ドミンゲス不在の、レアンドロ、工藤壮人、田中順也の3トップによる攻撃を熟成させたいはず。この3人の役割、距離感がうまくハマらないために、両ウイングバックも前線に上がって迫力ある攻撃を仕掛けながらもゴールを量産できず、後半に失速するパターンから脱するための試合としたいところだ。
大宮もチームとして課題が多く、できれば固定メンバーで熟成したいところだが、大熊監督は「年齢や疲労を考慮して、コンディションの良い、頑張っているメンバーにチャンスを与えたい」と、ある程度の入れ替えを示唆している。富山貴光、橋本晃司、渡部大輔、村上和弘らにスタメンのチャンスがありそうだ。
気がかりなのは、試合前々日の練習で足首を捻って練習を切り上げた増田誓志の状態だ。攻守の中心として指揮官の期待が大きく、少しでも多くチームの中でプレーさせていきたいが、無理もさせたくはない。欠場の場合は金澤慎、和田拓也とタイプの違うボランチでカバーすると見られるが、同タイプの大山啓輔も1月のU-19日本代表のベトナム遠征に参加して伸び盛りだ。せっかくのカップ戦の機会、ニューヒーロー出現に繋がる思い切った新人の抜擢も見てみたい。

以上

2014.04.15 Reported by 芥川和久
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