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【J2:第7節 東京V vs 岡山】プレビュー:国立競技場でできるのも残り2試合。前節初勝利を挙げた東京Vが、苦手・岡山を相手に初の連勝を狙う。(14.04.13)

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前節、東京Vはようやく今季初勝利を挙げることができた。これまでも、決して暗いわけではなかったが、さすがに今週の練習の雰囲気はいつも以上に明るかった。前々節、ホームでのvs長崎戦の5失点大敗をうけ、「正直、ヘコんで撃沈してた」と、何人かの選手は語っていた。だが、そこでムードを落とすのではなく、次の試合で3−0という結果を出すことができた要因を、平本一樹は「若さ」と捉える。「若い奴らが引きずらなかったことが、今回は良い方向に出たんだと思う」。一般的に、「若いチームは、勢いに乗ったら一気に突っ走れる」とも言われる。1勝が与える影響が、今回も良い方向に出ることを期待したい。
一方で、その逆の影響を懸念する必要も、当然ある。例えば前節、ピッチ状況が芳しくなかったため、いつもならつないでいたところを、簡単にクリアしたり、ロングボールを通常より多用する展開を挙げ、「怖いのは、勝ったんだからまた次の試合もそういうボール運びをすればいい、って単純に思ってしまうこと」だと、GK佐藤優也は語る。「大事なのは、どんな形で勝ったとしても、次の試合は絶対に自分たちがこれまでやってきたサッカーが基本ベースだということを忘れないこと」(佐藤)。三浦泰年監督も同じ杞憂を抱き、オフ明けの8日(火)のミーティングでは、その日加入した永井秀樹に説明するのを好機に、いま一度チーム全体でもチームコンセプト、戦術を再確認した。「前節勝ったといっても、たかがまだ1勝です。それに、相手の岡山よりも自分たちは順位が下ですから。そこは真摯に受け止めて、上だけを見ていきたい」(鈴木惇)。気の緩みは一切ない。20位という自分たちの現在の力から目を逸らさず、これまで同様、始動から続けている自分たちのサッカーで今節も勝利を目指す。

今節の相手岡山が3-4-3布陣ということで、田村直也が観る上での楽しみ方の1つのを語ってくれた。ポイントは、「相手の両サイドに、ウチのサイドバックがつくのか中盤がつくのか」だという。もちろん、状況によってあらゆることが変化するため、必ずしも全てにあてはまるわけではないが、「相手陣内や高い位置でウチのサイドバックがつけていたら、上手くハマっている証拠」。中盤ではなく、サイドバックがつくことができれ、相手は3バックだけに、どうしても生じるスペースに、それだけ攻撃の人数を送り込むことができる。「点が入った、入らない、だけではなく、そういうポイントポイントを細かくみていくと、玄人視点としてまた違った楽しみ方ができて面白いと思います」。各位置で絶えず行われてる“かけひき”にも、ぜひ注目してみたい。

とはいえ、やはり得点は最も重要なファクターである。前節は今季初めて3得点を奪えたが、それでも「まだまだ」だと、監督も選手も納得の表情を見せない。今週も、入念なシュート練習が行われた。「『誰が打て』『お前が打て』など、最後のところでのイメージの共有をもっと突き詰めなければ」と、三浦監督。サポーターも、展開をみながらフィニッシュをイメージしてみるのも面白いかもしれない。

対する岡山は、前節のvs湘南戦で0-2という結果以上に内容で完敗した次の試合とあって、メンタル的にも非常に難しく、かつ重要な一戦となる。前々節で大敗した東京Vが前節そうであったように、岡山も、反省すべきところは修正し、あとは引きずらないでどれだけ切り替えて前向きに挑めるかが、まず最大のテーマとなるのではないだろうか。
そして、勝利のためにはやはり得点が必要だ。6試合で全3点では、やはり厳しいと言わざるを得ない。一番の課題は、前線でのボールの収まりだろう。影山雅永監督体制として、元々攻守の切り替えの早さとセカンドボールへの対応力は高いだけに、その先の攻撃に転じたところでしっかりとボールを保持し、自分たちの攻撃スタイルでフィニッシュまで持っていけるかが重要となる。押谷祐樹、林容平、荒田智之といった、前線選手のキープ力がポイントとなりそうだ。また、千明聖典、加入して3試合目となる上田康太の両ボランチの展開力には、東京Vは細心の警戒が必要だ。

岡山はここ2試合勝点3を奪えていないが、その結果を東京Vはまったく楽観視していない。むしろ、昨季の対戦では1分1敗と未勝利に終わっている分、警戒心の方が強い。「今、調子が上がっていない状態をイメージしてピッチに経つのはあまりにも危険。かといって、過大評価しすぎるのもダメ」と、三浦監督(東京V)が話すように、とにかく奢らず恐れず、一戦必勝を目指すのみだ。

ところで、この試合は国立競技場で開催される。同競技場は改修が決まっており、東京Vはこの試合を入れて2試合を聖地で戦う。クラブユース選手が多い中、選手権の決勝を国立で行う高校サッカー育ちの佐藤は、感慨深げに語った。「国立は、やっぱり他の会場とは違う。あの古さがたまらないんだよね。ロッカーとか、当時の思い出が蘇ってくるんです。あと2回か・・・でも、考えようによっては、あと2回もやれるなんて幸せ。ここ(東京V)にいるからこそ、国立でできるんですから。プレミア感があります。国立での2試合は必ず勝ちたい」。他の選手たちも、日本サッカーの聖地でプレーする喜びを感じていると口々に話す。その思いをぜひプレーで表現し、国立の良い思い出として、思い出の1ページに刻みこみたい。

以上

2014.04.12 Reported by 上岡真里江
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