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【J2:第7節 千葉 vs 湘南】プレビュー:記録更新の7連勝を狙う首位の湘南をチーム一丸の戦いで倒しにかかる千葉。勝利に必要なのは組織としての強さと個としての強さの両面。(14.04.13)

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現在、首位の湘南は前節(第6節)で岡山に2−0(得点者は遠藤航、菊池大介)で勝ち、開幕から6連勝とクラブ記録を更新した。湘南は平塚時代のJリーグ初年度(当時J2リーグは存在せず)の1994年にシーズン中の6連勝を記録済み。今節で勝てば開幕からの連勝記録更新に加え、シーズン中の連勝記録も更新となる。その湘南を迎え撃つ千葉は、過去に3回(J1リーグの2007年、J2リーグの2012年と2013年)シーズン中の6連勝を記録。だが、その3回とも7連勝を狙った試合はフクアリで敗れている。ちなみに、1994年シーズンの湘南(当時は平塚)が7連勝を狙った試合はアウェイゲームでの敗戦だった。

千葉が湘南の7連勝を阻止できるかに注目が集まる一戦だが、千葉としては湘南の7連勝阻止というよりもまずJ1昇格に向けて必要な勝利を得るため、そして首位チームとの勝点差を詰めるための一戦だ。それは「次の試合に向けていい準備をして臨みたい」というような言葉で試合後の記者会見を締めくくることが多い千葉の鈴木淳監督が、前節の試合後に「次の湘南戦、勝点3を絶対に取らないといけないので、チーム一丸で戦わないといけないと思います」と言いきったことからもうかがえる。

その千葉は、前節の水戸戦は第5節・熊本戦(3−0の勝利)が今季初スタメンの兵働昭弘、第5節が今季のスタメン2試合目の谷澤達也の得点で2−0の勝利を収めた。さらに、前節は第5節で今季初めてスタメン落ちした田中佑昌が、前節は出場停止(第5節での退場処分による)の井出遥也に代わってスタメン出場して活躍。出場チャンスを得た選手が特長を発揮し、それがまだ課題は残る攻守の連動性の向上にもつながりつつある。

守備のバランスを重視する傾向にあったスタメンを第5節から攻撃的な選手の多用に変えたことで、ボランチの位置からの攻撃の組み立て、より前からのプレスが機能し始めた千葉だが、湘南は第6節終了時でJ2リーグ最多得点(15点)、J2リーグ最少失点(3点)の難敵。前節の千葉の失点は攻撃時のボールロストから水戸のカウンター攻撃を受けてのものだが、湘南はピッチを幅広く使ったダイナミックな攻撃に加え、カウンター攻撃の鋭さは特筆ものだ。千葉のGKの岡本昌弘は「水戸戦はウチの両サイドバックが同時に前に上がっていたことが問題で、その修正も必要だけど、失点シーンのように(フィールドプレーヤーが)2対3とウチの選手が数的不利な状況でもうまく連係できれば失点を防ぐことができる」と話した。今節はセンターバックの大岩一貴が前節の退場処分による出場停止だが、守備時にどれだけ組織として機能できるかで勝敗の行方は変わる。

また、湘南はウェリントンが前線で起点となり、現在2試合連続ゴールと好調な湘南の左ウイングバックの菊池(試合前日の4月12日が23歳の誕生日)が絡むのが目立つ。菊池と対峙する千葉の右サイドバックは今季、天野貴史(試合当日の4月13日が28歳の誕生日)と竹内彬がそれぞれ4試合と2試合スタメンだったが、このサイドの攻防は注目ポイントの1つだ。もっとも今季の千葉は中村太亮と山中亮輔(第5節・第6節は負傷欠場)の活躍で左サイドの攻撃がストロングポイント。千葉の左サイドを湘南がどう抑えにかかるかも見ものだ。

千葉は湘南の隙を見逃さないことに加え、湘南の意表を突くような工夫のある攻撃で先制点を奪いたい。崩しの形にこだわりすぎず、ミドルシュートも積極的に打って湘南の組織を崩すことが重要だ。走力自慢の湘南に付き合って走り比べにならないようにボールとゲームを的確にコントロールしつつ、個としても球際では体を張って勝つことが必要。冷静な状況判断と味方を助ける献身的な姿勢、闘志あふれるプレーが勝利を得るカギとなる。

以上

2014.04.12 Reported by 赤沼圭子
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