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【J2:第7節 福岡 vs 長崎】プレビュー:似た者同士のバトル オブ 九州。真っ向勝負で決着をつける。勝つのは俺たちだ。(14.04.13)

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九州にホームタウンを置く5チームによって争われる「バトル オブ 九州」。福岡は、その今シーズン第2戦目に長崎をホーム・レベルファイブスタジアムに迎える。昨シーズンから始まった長崎との「バトル オブ 九州」は、ここまで福岡の1勝1分。福岡がJリーグの先輩としての意地を見せた形になっている。しかし、その内容を見れば互いの実力は紙一重。2試合とも、どちらが勝利してもおかしくない展開で、J2での成績は、福岡の14位に対して、長崎は6位を確保してJ1昇格プレーオフに進出を果たしている。何より、意地と誇りがぶつかり合う九州ダービー。お互いにとって3度目の対戦となる試合は、熱く、激しいものになることは間違いない。

激しい戦いが予想されるもう一つの理由として、お互いの志向するサッカーが非常に似ているということがある。戦いのスタイルは豊富な運動量をベースにしたアグレッシブなサッカー。高い位置からプレッシャーを仕掛け、ボールサイドに人数をかけて激しく球際を争う。ボールを奪ってから素早くゴールを目指すスタイルも同じで、ともに鋭いカウンターを武器とする。また、セットプレーにも強さを発揮。福岡は9得点中4点、長崎は10得点中3点をセットプレーから挙げている。
そして、今シーズンの順位は長崎の4位に対して福岡は7位だが、成績は3勝2分1敗と全く同じ。福岡は5戦負けなし、長崎は4戦負けなしと、ともに好調を維持している。「僕たちとスタイルが似ているチームなので、ここで確実に勝って、僕たちの方が強いチームであるということを見せたい」とはイ グァンソンの言葉だが、それは長崎の選手も同じ想いだろう。

そんな両チームの想いを反映させる試合は、おそらく真っ向勝負になる。
福岡は、攻撃的な姿勢を、より鮮明にして連日のトレーニングを積んでいる。昨シーズン、長崎に対して内容で劣勢に追い込まれたのは、高い位置からのプレスを仕掛けられなかったことが原因のひとつ。同じことは繰り返さないという気持ちが伝わってくる。加えて、マリヤン・プシュニク監督の下で2年目を迎えるチームは、キャンプ中から、より攻撃的なサッカーを志向してきた。ここまでの5試合では京都、磐田、横浜FCなど、強豪との対戦が続いたために、どちらかと言えば全体のバランスを見ながらアグレッシブさを出す戦い方をしてきたが、この試合はホームで戦う九州ダービー。自分たちの特長を、より明確にぶつける構えを見せている。

一方、長崎も望むのは真正面からぶつかり合う試合。地元紙(西日本新聞)に「マウスピースをつけなければいけないような、ガチンコの試合になると思う」という高木琢也監督のコメントが掲載されているが、そもそも、同じスタイルの相手に後手を踏むなどということはプライドが許すわけもない。アウェイとは言え、アグレッシブに勝ちに来ることは間違いない。

対長崎戦ということで言えば、1トップの佐藤洸一、2列目に控える東浩史と奥埜博亮を、どう抑えるのか。あるいは、野田紘史と古部健太の連携から仕掛けてくるサイドアタックに対して、どのように対応するのかという問題はある。しかし、サッカーにおいて戦術的な側面が勝敗に大きく左右するのは当然だが、実力伯仲のチーム同士の戦いでは、自分たちのサッカーの寄り所となっているベースの部分を貫けるかどうかで最終的な勝負が決する。90分間に渡ってアグレッシブに前に出続けること。1対1で負けないこと。相手よりも走りきること。それが勝負の分かれ目になる。

そして福岡にとってはホームで戦う九州ダービー。スタジアム全体の力を結集させることも勝利への大きなポイントだ。「サポーターがダービーという雰囲気を作ってくれることで、選手たちはより力を発揮できる」とは坂田大輔の言葉。その言葉に応えるために、いつも以上に熱いレベルファイブスタジアムの空気を作りたい。そして、博多の森の空に向かって大きな勝ちどきを挙げたい。勝つのは福岡だ。

以上

2014.04.12 Reported by 中倉一志
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