メンバーを固定できず試走を繰り返す12位大分(勝点8)が、ホームの大分銀行ドームに徐々にエンジンが温まってきた6位札幌(勝点11)を迎える。互いにJ1昇格を目指すライバル同士の一戦。大分はまだ6試合とはいえ上位戦線に踏みとどまることができるか、札幌は自動昇格となる2位磐田(勝点13)に迫ることができるか、序盤戦の大事な試合であることは確かだ。2010年以降の対戦データを見ると、大分は1分3敗と分が悪い。ジンクス云々を嫌う田坂和昭監督にとって数字上の問題であって、今回の試合を占ううえでは参考にならない。「辛抱強く、焦れずに自分たちの流れを呼び込めるか」(田坂監督)がポイントとなりそうだ。
ホームの大分は前節京都相手に0−3で敗れたが、スコアほど内容は悲観するものではなかった。特に攻撃ではスピーディーにボールをつなぎ、複数の選手がパスに絡み相手守備陣を攻略した。課題は13本のシュートを放つも、3分の1程度しかゴール枠内を捉えることのできなかったフィニッシュの部分。今週は考えられるシチュエーションを想定し、精度を高める練習に取り組んだ。6試合を終え1得点のFW高松大樹は「自分一人では得点は生まれない。チームとして連係して得点を狙いたい」と、選手の距離感を意識し試合に臨む。
また、試行中の前線の組み合わせも時間がかかりそうで、コンディションを優先して「戦える選手」が選考基準となりそうだ。今週の紅白戦では6本ともメンバーを代え、時にはシステムも変えチューニングしていた。滑らかにボールは走り始めている。足りないのは決定力であり、爆発力である。まずは攻撃を引き出す守備から組織的に構築し、スムーズに攻撃にシフトチェンジしたい。
一方の札幌は、攻守の両輪にブレがない。「チームが出来つつある」とは高松の言葉だが、守備のアプローチが早く、守備から攻撃の流れを作っている。開幕から昇格争いをするであろうチームとの対戦が続くが、しっかり勝点を積み上げている。前節の松本戦でも大分市出身のエース内村圭宏が右太腿を痛めて退くアクシデントに見舞われたが、長身FW都倉賢が代わって前線に入り、貴重な決勝点を挙げ勝利。交代した選手が結果を出したことで勢いは加速している。タイプの異なるFWがいることで、ギアを変えることのできる強みが札幌にはある。そして何より、心臓部となる前田俊介の存在が大きい。2007年から5年間大分に在籍し、数々の記憶に残るシュート、アシストでサポーターを魅了した天才は高性能エンジンだ。「一緒にやっているときは面白い存在だったけど、対戦相手になると嫌な存在」と田坂監督は最も警戒する選手として名を挙げている。大分は前田を抑え切れなければ一気にブッちぎられる可能性もある。
好調札幌に死角はなく、順当に勝ち進む可能性は高い。大分が勝利を得るためには、冒頭の田坂監督の言葉のように失点せずに焦れずに展開を読まなければいけない。前節の京都戦同様にスタートに失敗するようなことがあれば一方的な試合になることも考えられる。
以上
2014.04.12 Reported by 柚野真也
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