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【J2:第6節 札幌 vs 松本】プレビュー:アグレッシブなスタイルの両チームが真正面からぶつかり合う。ともに前節、白星を奪い切れなかっただけに、勝点3をめぐる熱い戦いになるはずだ。(14.04.05)

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アグレッシブなスタイルの両チームが真正面からぶつかり合う。ともに前節、白星を奪い切れなかっただけに、勝点3をめぐる熱い戦いになるはずだ。
新しい年度に突入した4月。その最初の試合となるこの第6節、春の陽気も感じられるようになってきた北海道札幌市にある札幌ドームでは、現在勝点8で7位の札幌が、同10で3位につける松本をホームで迎え撃つ。昨シーズンの同カードは互いに1勝1敗という戦績だ。

札幌は前節、敵地で京都と対戦して1−1のスコアでドロー。後半立ち上がりにCKからのこぼれを蹴り込まれ失点するも、終盤にこちらもCKのこぼれから宮澤裕樹がシュートを放ったところに、内村圭宏が体で合わせて押し込み同点に。その後は互いに攻め合うオープンな展開となったが、ともに守備陣が粘りを見せてそのままタイムアップとなった。

勝点3こそ取れなかったものの、「アウェイで相手が京都ということを考えると、最低限の勝点1を取れた」と財前恵一監督は評価する。そして内容面に関してもこのように続けている。「先制されて、去年だとなかなかそういう試合を追いついたり逆転したり出来なかったが、今日については本当に気持ちの部分も含め、結果的にも追いついて、その中でもう1点取って勝点3を取ろうという姿勢というか、そういうものを見せてくれた」。

昨シーズンの成績表を見ると、札幌の年間を通しての引き分け数はリーグ最少の4。攻撃的なスタンスで勝点3を奪ったゲームもあったが、他方で引き分けるべき試合を落としていたとも見れる数字である。そのチームが、攻撃的なスタンスを残しながらもここまで既に2引き分けを挙げていることを考えると、試合運びの部分が明確に向上したと言ってもいいだろう。財前監督が率いる2年目の今シーズンは着実に勝点を積み上げられるチームへと変貌を遂げつつある。今後の戦いにも大きな期待が持てそうだ。

一方、アウェイゲームに挑む松本の前節は、ホームで湘南と対戦して1−4で敗戦。上位チーム同士の直接対決を残念ながら落としてしまった格好だ。今シーズンの初黒星である。

しかしながら、反町康治監督はこのように言葉を重ねる。
「良いゲームをした」「別に下を向くような内容ではない」「今日の負けはある意味、正々堂々と帰路についていい」。

そう、最終スコアだけを見れば湘南に叩きのめされたように感じるかもしれないが、内実はそうではない。
0−1で突入した後半中頃に飯田真輝の得点で追いつきながらも、そのすぐ5分後にリードを奪われる。ホームゲームのラストの25分、同点さらには逆転を目指して指揮官は攻撃的な布陣にシフトチェンジし、相手ゴールを目指した。そうして前に出たが故にカウンターを受け、それも90分、90+3分という時間に追加点を奪われたのである。結果的には3点差をつけられているものの、松本にちょっとの運があれば結果はどうなっていたかわからないし、リスクを冒した結果の終了間際の2失点である。1−4というスコアをそのまま鵜呑みにできるゲーム内容ではないだろう。

そうしたことなどを踏まえて反町監督は「大事なのは次のゲーム」と強く発する。前節の大敗をしっかりとした糧とし、この札幌とのアウェイゲームに挑む構えだ。前節のアグレッシブな戦いぶりをここにつなげていきたい。

そうしたチーム同士が激突するこの試合だが、焦点となりそうなのは「パワーバランス」か。札幌も松本も、どちらもアグレッシブに前への推進力を高めて戦うチーム。がっぷり四つにぶつかり合う構図が想定できるが、ともにカウンターにも鋭さを持っているため、前がかりになりすぎると背後を襲われる危険性も大いにある。リスクマネジメントをしながらも手厚い攻撃を仕掛けるという、巧みなバランスを保てたほうが、勝者となるゲームになるだろう。ある意味では、チームの安定感さらには成熟度が試されそうなゲームだとも言えるだろう。

以上

2014.04.04 Reported by 斉藤宏則
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