北九州戦に向けた準備について高木琢也監督は「この1週間は、前節の東京V戦の勝利(5−1)で気を緩めないように心がけました」と話す。チームは3月を3勝1敗1分で終え、勝点10。上々の滑り出しとなった。順位について語るのは気が早いが、千葉と東京Vに連勝し、4位まで急上昇した。5節目でエースの佐藤洸一もようやく今季初得点をあげると、小松塁も高い打点のヘッドでそれに続く。本当に東京V戦は様々な攻撃の形から得点をあげることができた。冒頭の監督の言葉は、それに浮かれてしまい足を掬われない様にしないといけないという事だ。ただし、選手達も充分心得ており、東浩史は「あの試合の結果が自分達の実力だとは思っていない。気を抜かないことが大事だ」と考えている。
実際に、北九州戦で長崎が警戒しているのは原一樹や風間宏希が仕掛けるスピードのあるカウンター。引いてブロックを敷く北九州相手に対して長崎がボールを回しながら揺さぶりをかけるシーンも多くなるのではと予想される。ただし、北九州に変なボールの取られ方をすると、あっという間に攻めこまれる。長崎はこの試合、より一層パスの質やクロスの質にこだわりたいはずだ。今週の練習中にはディフェンスリーダーの山口貴弘は「90分に何回か(鋭いカウンター)はあると思うから、しっかりリスクマネジメントしよう」と声をかける場面も見られた。
その、プレーの質にこだわるため、長崎は先週から新たな練習を加えている。パスの受け手や出し手、あるいは3人目の動きをする選手がしっかりとコミュニケーションを取ることで互いのタイミングを掴むパス練習で、「ティキ・タカ」を奏でる準備と言うと言い過ぎなのかもしれないが、ボールポゼッションするために必要なアイディアを共有し、スペースへのランニングやパスのタイミングを擦り合わせるものだ。おそらく、この試合の見所のひとつはパスコースを消してくる北九州の守備を長崎がどんなダイレクトプレーで崩すかという点だろう。昨季、北九州戦でゴールを決めた神崎大輔も「積極的なプレーで今季もゴールも狙いたいと」話していた。
一方の北九州は前節、ホームで先制されながらも後半は小気味よいパスワークを見せて讃岐を封じ込んだ。途中出場した原がリズムを掴むと、風間が待望のプロ初ゴールで逆転。終盤は讃岐の猛反撃を耐え抜いて勝利した。いよいよ、北九州が巻き返しへ向けて狼煙を上げた。調子は上向き。昨年、長崎との戦績は2戦2敗だが、今年ははっきりとした狙いを持つチームへと変化を遂げている。連勝をかけて長崎と熱いバトル・オブ・九州を戦う。
以上
2014.04.04 Reported by 植木修平
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