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【J2:第6節 横浜FC vs 熊本】プレビュー:飛躍の4月へ。前節、試合運びで苦杯を嘗めた横浜FCと熊本が成長した姿を見せて勝点3を狙う。(14.04.05)

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3月の5試合が終わり、J2は4月の戦いに入る。もう序盤という時期は過ぎ去り、序盤で得た成果を伸ばしながら課題を解決し、チームとしての成長と飛躍を期する時期に入ってきた。その意味で、前節の横浜FCと熊本はともに課題を突きつけられた形となった。その課題を克服し、自らの良さを出せるか。4月の5試合という第2段階を占う大事な試合となる。

横浜FCは、前節の福岡戦で、アディショナルタイムのほぼラストプレーで相手の長いFKの処理を誤り失点。横浜FCらしい内容で勝てる試合だっただけに、痛恨の1プレーだった。山口素弘監督が試合後の記者会見で語った「選手たちには隙を作るなとずっと言ってきました。でも最後の最後で隙が出た。サッカーはそんなに甘いもんじゃないということは言葉よりも実際に感じた方がわかりやすいし、それが勝点以上の収穫だと思う」という言葉は、前節の結果を、チームとしていかに今後の糧にすべきかを的確に表している。最後の1分まで隙を作らないこと。その意識の強さが問われる試合となる。同時に、前節のもう1つの大きな反省は、前半からあったチャンスを確実に決めていれば楽なゲームになったということ。自らの試合運びを楽にするためにも、取れるべき時に点を取るという強さを付けられるか。その怖さを付けることが、4月の横浜FCに求められるところだ。

「最後の1分で入れられて、みんな悔しい気持ちで一杯だと思うので、次の試合はその悔しさをぶつけたい」(ドウグラス)というように、選手には前節で失ったものを取り返したいという気持ちが強い。チームとしての成長をピッチで示したいところだ。

ニッパ球に乗り込む熊本の前節の千葉戦は、横浜FCとは逆に試合の立ち上がりで後手を踏んでしまったことで、試合運びの点でも後手を踏んでしまった。コンパクトな陣形からのプレスを掛けようとしたが、それを上回る千葉のパス回しに後手を踏み、千葉の最初の波状攻撃で失点。その後、徐々に熊本のやりたいサッカーを見せたが、最初の失点が重くのしかかる形となった。熊本は就任1年目の小野剛監督が「戦い方は相手云々よりもまず、今、自分たちのサッカーをどこまで成長させることができるかということを中心にずっとやってきている」と述べるように、チームの戦いをピッチ上でより多く表現できるようにする積み上げをしている段階。とはいえ、結果が伴うことで成長のスピードが上がる面があるのも事実。だからこそ、熊本にとっても試合運びをうまくすることもこの試合では求められるだろう。

昨季まで熊本に在籍していた南雄太は「今季の熊本はよく走る。小野監督になって、やることが整理されていて、選手が小野さんを信頼して、やるべきことをやりきろうとしている姿勢はすごく見える」と、熊本のぶれない姿勢を評価している。その姿勢を貫き開幕戦以来の2勝目を持ち帰りたい。

試合の構図としては、齊藤和樹を中心に縦に早くボールを入れてくる傾向がある熊本に対して、横浜FCが集中した守備を見せられるかが1つの焦点。熊本にとっては大きな武器だけに、この攻防は大きな見所だ。そして、横浜FCとしての勝機は、前節の千葉がやったように熊本の組織的な守備に穴を作るようなパス回しができるかどうかにかかっている。今季は、攻撃の形はある程度見せられているだけに、熊本相手にも継続してチャンスを確実に決めていきたい。

現在、横浜FCは熊本相手には2011年の第36節から5試合連続負け無し(4勝1分)と直近の相性は非常に良い。一方で、ニッパ球では2勝1分3敗と熊本が勝ち越している。スコアレスドローの試合は過去14試合中1試合しかなく、ゴールシーンが期待できる試合となる。両チームの状況を考えても、ゴールに向かう意識は強いはず。花見の時期ぎりぎりとなるニッパ球に是非足を運んでいただき、飛躍の4月に向かう両チームを応援していただきたい。

以上

2014.04.04 Reported by 松尾真一郎
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