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【J2:第5節 群馬 vs 富山】プレビュー:エデル離脱で競争激化、エース平繁のパートナーはロビーニョか野崎かそれとも…。群馬が3月勝ち越しをかけて4戦未勝利の富山を迎え撃つ。(14.03.30)

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3月2日に開幕したJ2だがすでに1カ月が経過しようとしている。4戦2勝2敗の12位群馬は今節、3月勝ち越しを懸けて1分3敗の21位富山を迎え撃つ。前節北関東ダービー栃木戦で敗れたチームだが、ショックを引きずっている時間はない。リーグ序盤は3位から12位群馬まで10クラブが勝点2差内にひしめく大混戦。連敗は許されない。群馬にとって今ゲームは、先頭集団に食らいついていくためのトライアルだ。

群馬は28日、前節栃木戦前半で負傷交代したエデルが左大腿ハムストリング筋断裂で全治4カ月と診断されたことを発表した。平繁龍一と2トップを組み、2節東京V、3節岡山戦の2連勝に大きく貢献したポストプレーヤーの長期離脱はチームにとってあまりにも痛い。エデルが前線でタメを作ることでチームが機能し始めていただけに、攻撃に与える影響は少なくない。だが悲観しても現実は変わらない。チームは次なる手を打たなければならない。

今週のトレーニングでは、エデルのポジションを巡って熾烈な競争が繰り広げられた。急先鋒となったのは、2年目のストライカー野崎桂太だ。26日に行われたtonan前橋戦では練習試合3戦連発となる先制ゴールを押し込み、J初スタメンを大きくアピールした。さらに、27日にはエース平繁から愛車を譲り受けるなどピッチ外での“連係”も確立。公私に充実している野崎は「J初ゴールを決めて人生を変えたい」と出場チャンスを虎視眈々と狙う。

エデルと入れ替わるようにピッチに戻ってきたのはロビーニョだ。2年目の今季は開幕前から絶好調だったが2節東京V戦前に右足の違和感を訴えて出場を回避。復帰した今週の練習では弾丸のような突破をみせて秋葉監督をうならせた。ロビーニョは「親友であるエデルのケガは本当に残念。エデルの分までプレーして、ゴールという結果でチームの勝利に貢献したい」と出番を待つ。平繁のパートナーは、野崎、ロビーニョのほかに小林竜樹、宮崎泰右という選択肢もあり、指揮官がどんなチョイスをするのか興味深い。

富山は開幕4戦1分3敗で21位に沈む。開幕戦で岡山と引き分けてからは岐阜、横浜FC、京都相手に3連敗。安間監督実質4年目で成長を示すシーズンとなるが、セットプレーからの失点が目立つゲームが続いている。富山は、3月を未勝利で終わらせないためにも今節群馬戦での白星が求められる。逆に群馬は、低迷する富山に勝点を譲るわけにはいかない。群馬GK北一真は「攻守のセットプレーがカギになる。セットプレーの守備ではミク(御厨)の動きをケアしなければいけない」と、12年まで群馬でプレーした御厨貴文を警戒。群馬VS御厨の対決も見所の一つだ。

12位群馬が開幕4戦で奪った勝点は6。これは低迷した昨季の4試合時点と同じ。昨季は5戦目から悪夢の6連敗を喫してドロ沼にハマってしまった。「3月最終戦でしっかりと勝ち切って4月を迎えたい」(秋葉監督)。運命の開幕5戦目は、今後のターニングポイントとなるゲームだ。

以上

2014.03.29 Reported by 伊藤寿学
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