今週金曜日、愛媛はホームのニンジニアスタジアムでトレーニングを行った。先週末、東京V戦の頃はまだ蕾が膨らんだ状態だった桜は一気に花が開き、今週末は見頃を迎えそう。今節の岐阜戦では、駐車場から桜並木をくぐってスタジアムへと足を運びたい。
と、今週の春の陽気に冒頭から話がそれてしまったが、愛媛は前節のホームで今季初勝利を迎えた。桜同様、一気に開花してくれそうな気配も感じさせてくれたが、その真価が問われるのが今節の岐阜戦だ。というのも確かに前節は勝つことができたが、新しく生まれ変わったチームはまだまだ発展途上。石丸清隆監督も「開幕戦の退場からはじまって、前節は怪我もあり、チームとして積み上げていくゲームができていない。思ったところまではまだいけていないのが現状」と、必ずしも順風満帆なシーズン開幕ではなかったことを認めている。内容的にも悪くはないものの、守備では失点が続き、攻撃ではワントップを務める西田剛と渡辺亮太がノーゴール。前線で起点を作るという点でも、まだ合格点は与えられない状況だ。
ただ、前節はルーキーの表原玄太がJ初ゴール。彼の活躍が象徴するように、今季の愛媛は2列目を任せられる人材が豊富で、昨季はスタメンだった河原和寿もベンチを温める機会が増えた。しかし、東京V戦ではその河原が途中出場でゴール。意地を見せるとともに、チームとしてセットプレーでも得点を決めてみせた。「これからは相手が守っていてもアクションを起こして、しかける姿勢が大事になるし結果を出したい。そうすれば成長したところを見せられる」と河原は意気込むが、開幕2試合無得点から現在は2試合続けてゴールが生まれていることもあって選手たちは手応えを感じつつある。原川力は「勝ち続けないと、前の試合の勝利の意味がなくなってしまう」と気を引き締めているが、その言葉通り今は結果を出し続けることで自信を深めていきたい。
その上で、今節の岐阜戦では3試合続いている失点を止めたい。対する岐阜が開幕から4試合連続得点を成し遂げているだけに、愛媛にとって守備の修正は重要になってくる。というのも、愛媛は3バックで戦っているものの、その両脇の村上佑介や浦田延尚も積極的に攻撃に参加する。ボランチ渡邊一仁も「3枚のワイドが攻撃参加するとこでバランスが崩れると危ない。そこをケアしなければ」と理解をしており、それをゲームで実行できるかどうかが問われる。特に今節、岐阜にはナザリトという強さとスピードを兼ね備えた強力なFWがいるだけに、愛媛の守備が組織で対応できるかどうかがポイントだ。当然、岐阜としては愛媛の最終ラインが上がってきたところでボールを奪い、素早く縦にボールを入れられるか。攻守の切り替えで、どちらがより正確にプレーをして相手の弱点をつけるかどうかは見どころの1つになる。
もちろん、岐阜も昇格候補の山形、湘南が相手とはいえ2連敗中だけに今節は連敗を止められるかどうかが重要。開幕から今季の岐阜は違うという姿を見せているだけに、そのいいイメージを相手に植えつけていくためにも今は結果が必要だ。その上では、愛媛戦9戦未勝利、ニンスタ未勝利という嫌なイメージも今節、この新しいチームで払拭したい。逆に愛媛は前節、対東京V戦でのニンスタ6連勝を成し遂げており、相性のよさというイメージをポジティブにとらえてホーム連勝を勝ち取りたい。
以上
2014.03.29 Reported by 近藤義博
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