富山が昨季3位の京都をホームに迎える。難敵を下して今季初勝利をつかみ今後の戦いへの弾みとしたい。
前節・横浜FC戦での逆転負けは惜しまれる。前々節・岐阜戦に続いてセットプレーから失点しており、今週は再発を防ぐためのトレーニングに時間を割いた。問題点を整理し、マークの付き方など基本事項の確認と徹底によって修正を図っている。安間貴義監督は「うちの選手は頑張り過ぎるところがあって、ほかの選手のカバーリングまでしようとして裏目にでる時がある。一人ひとりが自分の役割を果たせば十分に対応できる」と話した。
攻撃ではゴール前で複数人が絡むワンタッチプレーの連続によって決定機の一歩手前まで迫ることができている。MF白崎凌兵は「相手のマークが厳しくても切り崩せる手ごたえはある。未勝利への焦りはないが、そろそろやらなくちゃいけない」と話した。開幕から4戦目の今回、会心のゴールが生まれるか。FW中島翔哉が来週行われるU-21日本代表候補のトレーニングキャンプに召集された。ぜひ移籍後初勝利を持参していってほしい。
京都はバドゥ監督を新たに迎えた。中東などで実績を残す69歳のベテラン指揮官は06−09年に北信越リーグ時代の長野を指揮しており北陸にも縁がある。攻撃サッカーの進化を宣言するシンボリックな目標として「100得点・勝点100」を掲げてJ1昇格に挑む。
開幕戦の勝利後は2試合連続無得点に終わっているが、引き分けた前節・栃木戦でも16本のシュートを放っている。J1・J2通算102ゴールのFW大黒将志が調子を上げているだけに、決定力不足との表現はしづらい。富山の守備陣は脅威を常に感じながらの対応を強いられるだろう。前節のスタメンのうち新加入は大黒をはじめ4人。横浜FMから比嘉祐介、名古屋から石櫃洋祐を獲得して両サイドバックに据えている。
前節は0−0で迎えた終了直前のCKにGKオ スンフンが攻撃参加してヘディングシュートを放った。バドゥ監督はトリッキーな要素も交えてセットプレーで策を弄するのを好むようだ。ちょうどセットプレーの守りが課題になっている富山との攻防は注目ポイントのひとつになる。
富山は対京都2勝3分1敗で相性は悪くない。これは安間監督が恩師と仰ぐ前任の大木武監督に率いられた京都に対し、チームが一丸となって高いモチベーションのもとぶつかった結果だ。攻守をスピーディーに切り替え局面の攻防に人数をかけて相手を圧倒しようとする京都に真っ向勝負で挑み、記憶に残る好ゲームが生まれている。京都は指揮官が交代した。富山も新たな段階にチームづくりが移行しつつあるが、今回もハードワークと球際での強さなくして勝機は訪れないだろう。
以上
2014.03.21 Reported by 赤壁逸朗
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第4節 富山 vs 京都】プレビュー:アグレッシブ対決は新章へ。富山は今季初勝利を難敵から挙げられるか。(14.03.22)
- 2024 明治安田Jリーグ終盤戦特集
- アウォーズ2024
- 2024J1昇格プレーオフ
- 2024J2昇格プレーオフ
- J3・JFL入れ替え戦
- bluelock2024
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- FIFAワールドカップ26 アジア最終予選 特集ページ
- 2024天皇杯
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
テレビ放送
一覧へ明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off