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【J2:第4節 水戸 vs 岡山】プレビュー:3.11を忘れない! 復興への思いを込めて、両チームの闘志がぶつかり合う。(14.03.22)

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3月22日(土)J2 第4節 水戸 vs 岡山(13:00KICK OFF/Ksスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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12日、水戸は第4節岡山戦を「東日本大震災復興支援試合」として行うことを発表した。茨城県内で最も被害の大きかった北茨城市と水戸ホーリーホック推進協議会に加入している9市町村の在住・在学者をメインスタンドに無料招待して試合を行う。

「3.11を忘れない」。それがこの試合のメッセージだ。「あれから3年が経ったけど、これからも復興支援活動を続けていく。東北だけでなく、茨城県も被災地。地域を盛り上げるために我々にできることは多くの人を元気づけること。1人でも多くの人に感動してもらい、気持ちを共有していただくことが我々の使命だと考えています」。会見の席で沼田邦郎社長がそう語ったように、東日本大震災以降さらに明確になった戦う意義を体現するためのゲームとなる。

柱谷哲二監督は震災が起きた年に水戸の監督に就任しただけに、復興に対する思いは強い。今シーズン開幕前に選手たちにこう話したという。「我々は復興のために先頭に立って前進していく姿を地域の方に見せていくことが使命だ」と。あれから3年、当時を知る選手は少なくなった。それゆえ、もう一度水戸が何のために戦うのかを確認する必要があったのだ。だからこそ、今節は「特別な試合になる」と力を込める。
茨城県出身の本間幸司も今節に向けて並々ならぬ闘志を燃やしている。「被災地で戦うチームとして、プレーする以上は見ている人たちに何かを感じてもらえるようにしなければならない。これまでも常にずっとそういう思いでプレーしてきたけど、『復興支援試合』と銘打って行わるこのゲームでは、もう一度気を引き締めてプレーしないといけない。中途半端な気持ちではダメ。サッカーできる喜びを感じながらプレーしたい」。震災後にはボランティアで地域の支援活動に参加し、「茨城のために戦う」という思いを強くした。3年間のすべての思いをこの90分間にぶつける。負けるわけにはいかない。

この試合の対戦相手が岡山であることは何かの縁なのかもしれない。影山雅永監督は東日本大震災で大きな被害を受けた福島県いわき市出身。特別な思いを持ってこの一戦に臨んでくることだろう。また、ボランチの島田譲は水戸市出身だ。水戸GK岡田明久の中学の先輩にあたる。今は岡山でプレーする彼だが、「茨城を元気にしたい」という思いはあるはず。故郷での一戦を楽しみにしているに違いない。そうした思いが周囲に伝播し、チームの士気を高めることだろう。

水戸は2勝1敗、岡山は1分2敗と開幕から3試合は対照的な結果となっているものの、チームの状況は似ている。まだ、自分たちの戦いを構築できておらず、試行錯誤の状態にある。特に攻撃面においてはボールを支配しながら相手の守備を崩せないという共通の課題を抱いている。その壁を乗り越えるのはどちらのチームか。今節の最大の注目点となる。
両チームとも上昇気流に乗るきっかけをつかみたい一戦。激しい戦いになるだろう。ただ、両チームに期待されるのは勝負だけでなく、スタジアムに足を運んだ観客の胸を熱くし、「来てよかった」と思ってもらえるような熱戦を繰り広げること。もちろん、勝負事だけに相手のよさを潰すことは大事だろう。ただ、それ以上に自分たちのよさを出すことを強く意識してもらいたい。東日本大震災から3年、被災地茨城で行われる一戦。あらためてサッカーできる喜びを噛みしめながら、1人でも多くの人に「前を向いて頑張ろう」という思いを抱かせてくれるような熱いプレーを見せてもらいたい。

以上

2014.03.21 Reported by 佐藤拓也
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