3月16日午後6時から前橋市役所で、群馬県サッカー協会とザスパクサツ群馬の「企画運営会議」(仮称)が開催された。財政問題によってクラブライセンス剥奪、すわなちJリーグ退会の危機に瀕するクラブの支援策を話し合うための会合で、群馬県サッカー協会関係者、都丸晃社長、菅原宏クラブライセンス対策本部長ら約30人が出席。クラブ存続へ向けて前向きな意見交換が行われた。
深刻な財政危機に陥る群馬は2月24日に植木繁晴代表取締役GMが引責辞任、都丸晃新代表取締役社長(上毛新聞社役員待遇)、菅原宏クラブライセンス対策本部長(tonanスポーツクラブ代表理事)が新取締役に就任。新経営体制で財務改善に取り組んでいる。
Jリーグ規約・規程では12年度から3期連続赤字、14年度末の債務超過クラブにはライセンスを発行しないとしており、群馬はJリーグ退会の危機に追い込まれている。会議の冒頭で、都丸社長が5期連続単年度赤字見込みと約6,000万円の債務超過を報告。クラブとして募金活動、アシストカンパニーの拡大、新規スポンサー獲得などに尽力する一方で、県サッカー協会関係者に協力と支援を呼びかけた。
今季、J2参入10年目を迎える群馬だが、県サッカー協会関係者と公の場で話し合いを持ったのは今回が初めて。新経営体制となったことで相互の協力体制が築かれつつある。またサッカー協会関係者も、Jクラブを地域の財産と捉えて一種からシニア世代までがバックアップの準備を進めている。
会議では、菅原宏クラブライセンス対策本部長の進行のもと参加者たちがクラブ支援策を話し合った。そして「サッカー協会として何をすべきか?」、「募金の場所を試合会場だけではなくもっと多くすべき」、「選手やクラブ職員がもっと必死になって募金活動に取り組まなければいけない」など忌憚ない意見や提言が寄せられた。仮称だった会議名は、合議によって「ザスパ存続会議」と決定。正式発足となる次回会議(3月31日)は、群馬県行政関係者、スポンサー、サポーターなどにも参加を呼びかけるという。
会議中には吉報も届いた。敵地岡山で同時刻にゲームを行っていたチームが勝利、今季初の連勝を決めた。その一報が会議室内に告げられると、参加者たちから拍手が起こった。群馬でサッカーに携わる仲間たちが、群馬のJクラブを支援する。当たり前のようで当たり前でなかったことが、いまカタチになりつつある。「多くの意見をクラブの力にして存続、そして発展につなげていかなければいけない」(菅原宏本部長)。Jリーグ生き残りへ。財務改善に取り組むザスパクサツ群馬のもう一つの戦いが幕を開けた。
以上
2014.03.18 Reported by 伊藤寿学
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