3月12日に開かれた記者会見で、3月22日にケーズデンキスタジアム水戸で行われる第4節ファジアーノ岡山戦を「東日本大震災復興支援試合」として開催することが発表された。
県内で最も被害の大きかった北茨城市とホームタウン推進協議会に加入している9市町村の在住・在学者を無料で招待して試合を行うことが決定。これはクラブ初の取り組みとなる。
試合前には北茨城市のサッカー少年団2チームによる前座試合が行われ、さらに選手たちによる募金活動も行われる予定だという。
会見の席についた沼田邦郎代表取締役社長の周りに、はりめぐらされた大きくプリントされた写真を見て、胸を締め付けられた。
あれから3年。我々は水戸ホーリーホックを通して、様々な光景を目にしてきた。
改修のための足場が組まれて使用できなかったケーズデンキスタジアム水戸のメインスタンド。
災害支援物資の搬入・搬出のボランティア活動や避難所に訪問した選手たち。
震災後最初の試合で勝った後、「共に進もう一歩ずつ!みんな笑顔で!!」と書かれたシャツを着て、スタジアムを一周した姿。
この3年間の記憶が鮮明に頭に蘇ってきた。
「3.11を忘れない。忘れてはいけない」
沼田邦郎社長からのメッセージは言葉からだけでなく、力強く伝わってきた。
東北沿岸部の被害と比べれば小さいものの、茨城県も東日本大震災で大きな被害を受けた。茨城県も沿岸部をはじめ、水戸市では水戸市役所など様々な場所が「復興どころか復旧できていない」(沼田社長)現状がある。
だからこそ、「茨城県も被災地だということも忘れないでもらいたい」と沼田社長は痛切に訴える。
「地域のために戦う」を理念に活動してきた水戸ホーリーホック。2011年3月11日以降、「自分たちの進むべき道がより明確になった」と沼田社長は語るように、この3年間、様々な地域貢献活動に取り組んできた。
「茨城を元気にするために、もっと地域密着しないといけないと思いましたし、我々はみなさんのおかげでサッカーをできているということもあらためて感じることができました。なので、どうやって恩返しをしていくかについて真剣に考えるようになりました」
そして、震災から3年が経ってはじめて行われる岡山戦を、「県民の1人でも多くの人を元気にしたいし、笑ってもらいたい」との思いから復興支援試合として開催することに決めたのだ。
「茨城を元気にしたい」。その思いを胸に選手たちは戦う。その姿を見に、1人でも多くの人にスタジアムに足を運んでもらいたい。
茨城を震災前より元気な姿に変えていく。その新たな一歩を、3月22日にみんなで踏み出そう。
以上
2014.03.18 Reported by 佐藤拓也
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