試合後、加入後初ゴールをマークした松井大輔は「これを続けることが大事」と謙虚にコメント。その上で「ただ・・・」と前置きし、ある“不満”を爆発させた。「残念だったのは僕がマン・オブ・ザ・マッチではなかったこと(笑)。(前田)遼一(※この試合のマン・オブ・ザ・マッチ)にはこの1週間僕におごってほしい(笑)。昼メシは彼のおごりで食べたい(笑)」。
マン・オブ・ザ・マッチはこの試合2得点のエースに譲ったが、1ゴール1アシストのニューカマーも強い輝きを放っていた。序盤から見せ場を作った。7分、敵陣右サイドからセンタリングを上げると、熊本・篠原弘次郎のクリアミスもあり、その背後にいた前田遼一のゴールにつながった。
19分の前田の得点でリードを2点とすると、36分には今度は自ら試合を決定づける一発を決める。熊本ゴール前で前田遼一が養父雄仁からボールを奪い、一気に攻撃。ポポのシュートのこぼれ球に走り込んだのは松井。右足で確実に押し込み、開幕3戦目で加入後初ゴールをマーク。シャムスカ監督に「試合を“読む”力がある選手。非常に大切な存在」と高く評価される技巧派MFが、新天地でようやくゴールという結果を残した。
チームとしては今季ホーム初勝利となり、今季初の連勝となった。この試合の布陣、配置は前節のアウェイ・讃岐戦と同じ[4-2-3-1]。2試合連続で大勝していることもあり、このまま“主力”グループを固めたまま序盤戦を戦うことになりそうだ。次節はホーム・福岡戦。2試合連続のホームゲームで連勝をさらに伸ばす。
一方、熊本は大量失点で連敗となった。新戦力・巻 誠一郎は前線で味方のフォローを得られず、孤立気味だった。「(チームとして)相手にびびってと言うか、ラインがずるずると下がってしまった。もったいなかったと思う」(同選手)。序盤から磐田に押し込まれ、攻撃に人数を割くことができなかった。74分に齊藤和樹の今季初ゴールで1点を返したが、アウェイで磐田相手に3点のビハインドとなれば、やはり苦しい。
それだけに、ゲームの入りが悔やまれる。試合後の熊本・小野剛監督の言葉がゲームの内容をよく表していた。「我々の経験の浅い選手たちにどれだけ恐怖心を払拭させ、自信を持ってピッチに送り出せるかというところが一つ勝負だった。相手の日本代表選手が並ぶ中、最初バタバタした時間帯があり、そこでミスが出てしまった」。指揮官は「選手たちは最後の最後までよく戦ってくれた」と前置きし、常に選手たちに配慮して話していたが、それでも『恐怖心』という言葉で出てきた。
若手が多い熊本。だからこそ、巻は「シーズンの早い段階でジュビロと対戦できてよかった。後半に盛り返すことができたし、そのことをポジティブに捉えてやっていくべき」と前を向く。次節より大分、千葉とJ1昇格候補との対戦が続く。開幕から3試合連続で同じ先発メンバー、同じ[4-2-3-1]を採用したが、このスタイルを継続するのか、あるいは変化を加えるのか。序盤戦の一つの山場となりそうだ。
以上
2014.03.17 Reported by 南間健治
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