J2に降格した大分とJ2に昇格した讃岐が初対戦する今節のカード。490日ぶりにホーム戦で勝利した大分銀行ドームに、連敗スタートとなった讃岐がJ2初勝利を狙いにやってくる。
大方の予想では大分有利は揺るがないが、「同等のチームだと思っている」とは田坂和昭監督。「讃岐は連敗しているとは言え内容は悪くなかった。北野監督の下、選手が戦う集団になっている」と警戒している。昨季の天皇杯で対戦したことのある伊藤大介も「連敗しているチームほど(対戦して)やりにくいチームはない。J2の戦いに慣れてきたと思うし、チームとしての戦い方がはっきりしている。簡単に勝てる相手などない」と気を引き締めている。
ただ、今季の大分の目標はJ1の舞台で戦えるチームになるための1年である。相手がどこであろうと結果はもちろん試合内容も問われる。開幕から2試合で1勝1敗と結果は五分であるが、目指すサッカーにブレはなく、自分たちのスタイルを貫き勝利しようとする断固たる決意が感じられる。
最たるものが選手の立ち位置である。攻撃時も守備時も選手間の距離がコンパクトで、常に連動できるように体の向きから、1、2歩の微妙なポジショニングまで徹底されている。一見するとオートマチックに思われるが、共通理解の下地がなければ絵は描けない。最終のジャッジは選手に委ねられているが、あくまでもチームがあって選手がいる。
そのなかでチームの戦い方を理解し、個性を上乗せすることができているのがプロ3年目の後藤優介だ。昨季の終盤戦から頭角を現し、開幕から先発の座を射止めている。パスの受け手として常に相手の背後を狙い、ゴールを狙っている。本人は「結果を残さなければ今の立場を失う」ことは感じている。そして、そのチャンスが残り僅かであることも。寡黙で気持ちが表に現れるタイプではないが、ゴールという分かりやすい結果を求めこの試合に嗅覚を研ぎ澄ませている。9番を背負うストライカーとして覚醒のゴールが生まれるか注目したい選手だ。
同じ背番号を背負う讃岐の我那覇和樹は、チーム内でも格の違いを見せている。安定したポストプレーで味方を活かし、フィニッシャーとしての能力も高い。讃岐の得意とするサイド攻撃の終着点には必ずこの男がいる。前節の試合開始直後のクロスに対してのダイレクトボレーは、得点こそならなかったが非凡な才能を凝縮したプレーだった。
エースを援護する高木和正、アンドレアといった2列目の選手もポジションに捕われることなく縦横無尽にピッチを駆け回り、躍動する。J2初勝利に向け、これまでの2試合同様に試合開始直後からエンジン全開でくることは間違いない。先制点を奪えば、逃切る可能性が高くなるのがJ2だと北野誠監督は分かっている。
先手必勝を狙う讃岐を大分がどう迎え撃つのか。待ち構えているようではメモリアル勝利を献上しかねない。大分は昨季未勝利に終わったホームで今季は全勝宣言を掲げている。序盤から互いの緊張感のある展開になりそうだ。
以上
2014.03.15 Reported by 柚野真也
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