第2節の山形戦を2日後に控えた7日、札幌は札幌ドームで練習を行い、紅白戦などで汗を流した。
とまぁ、この書き出しだけを見ると、何てことのない一文のように感じることだろう。だがしかし、この日の練習は札幌が開幕後、地元で行った最初の全体練習なのである。
ご存知の通り札幌市内は冬期間の降雪量が多く、それ故、その街をホームタウンとする札幌はオフの間は長期キャンプに出掛けることが恒例となっている。1月中旬のチーム始動から開幕戦のまさにその直前まで地元を離れるというわけだ。
このオフは1月末に沖縄県でチーム作りを開始し、2月は熊本県内へと移動して2次キャンプ。開幕直前にキャンプを打ち上げ、開幕戦が行われる磐田の地へと直接移動をしてシーズンインという流れとなった。
しかも、である。2月下旬になっても札幌市内の降雪量が多かったことや、J1昇格という絶対目標を果たすべくスタートダッシュをしようという目論見から、開幕戦後も熊本県内に戻ってキャンプを再開。雪のない土地でしっかりと練習を積み、6日に札幌市内へと戻ってきたわけである。7日の練習後の財前恵一監督は「やっと帰ってきたな、という感じ」と、何となくホッとしたような表情を見せた。「予想していた以上にキツかった」とは新加入の菊岡拓朗のコメントだが、その言葉にも安堵感があったような気がする。いずれにせよ札幌の選手、スタッフの“普段の生活”がやっと始まったのだ。
さて、果たしてそうした状況がリーグ戦にどのように影響するのかは気になるところだが、「正直、メンタル的に難しい部分がどうしても出てくる」とは、とある選手の弁。過去に札幌を率いた監督の言葉を振り返っても「キャンプ地から直接乗り込んで開幕戦を戦うというのは、気持ちの切り替えのところでやはり難しい。また、札幌市内に戻ると生活リズムがまた大きく変化するわけで、そうした部分でもまた難しい。シーズン序盤は、いろいろと難しい」としていた。もちろん、だからこそ今シーズンの開幕戦で磐田に勝利したというのは、大きな価値があるのだが。
やはり札幌のシーズン序盤戦は難しい戦いを強いられてしまうということなのだろう。生身の人間がプレーしている以上は絶対に何かしらの影響が出てしまうわけだ。ただしプロである以上、選手たちは言い訳めいたことを口にすることはできない。だからこそ、見る側がそうした部分を考慮して見守っていく必要があるはずだ。
いずれにせよ、チームは地元に帰ってきた。選手たちの日常生活がいよいよスタートする。また、休みの日に練習場に足を運んで選手の頑張りを見て、声援を送るという、ファン、サポーターにとっての日常生活も同時にスタートしたということでもある。また、6日に加入が発表されたFW都倉賢もこの日の練習からチームに合流。「得点にこだわっていきたい」と、こちらも新たなスタートに向けた明るい表情を見せてくれた。
2014年、北海道のフットボールライフが今日、幕を開けた。いまのところ勝率10割です。
以上
2014.03.07 Reported by 斉藤宏則
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