開幕戦で仙台を下した新潟は、2009年以来の開幕2連勝を狙う。MF田中亜土夢がホームのオープニングゴールを狙っている。今季から背番号「10」を背負う意気込みを、形で示す。同じように意欲を見せているのがFW川又堅碁だ。仙台戦は左膝を打撲し、前半25分で交代。ノーゴールに終わった。開幕戦で出し切れなかった闘志をホームにぶつける。
2人が意識しているのは、G大阪のGK東口順昭。昨季までの新潟の守備神が、対戦相手としてデンカビッグスワンスタジアムにやってくる。実力のほどは熟知しているだけに、ともに東口から今季初得点を挙げることで、チーム、そして自身に勢いを付ける。
キャンプから順調に調整してきた田中だが、ホーム開幕前日になり、少しつまづいた。喉の痛みを訴えて前日の全体練習を回避。別メニューで、室内で体を動かした。もっとも、柳下正明監督が「発熱はしていないから」と話したように、念には念を入れた様子。大事には至っていないと思われる。
そこまでの調子は万全だ。仙台戦ではボール保持者が前を向くと同時に、ゴールに向かうプレーを誰よりも貫いた。その動きから、先制点の起点になった松原健のクロスを引き出すパスを出した。「いいところで決めたい」と言うミドルシュートも放った。ホーム開幕戦で欲しいのは「自分の結果」と明確だ。
プロ入り9年目の今季、自ら希望して背番号10を着けた。クラブの日本人選手では初になる。地元出身の選手が要の10番を背負うことで、サポーターの注目度は例年よりも高い。「チームの中心になれるように」。田中自身もその期待を堂々と受け止める。
ハイプレスから速い攻めを見せるスタイルに、今季の新潟は局面で細かくパスを回し、スペースを狙う形を加えている。「自分たちのやり方はだいぶ出せるうになってきた。あとはそこから得点するだけ」。田中はゴールに強くこだわって、ホームの開幕を迎える。
得点にこだわる気持ちは川又も負けてはいない。仙台戦で負傷し左膝は痛みが引かず、5日まで別メニュー。6日の紅白戦(非公開)から復帰した模様だ。7日の前日練習では、リラックスゲームでゴールを決めると、雄叫びを上げた。「もう大丈夫です」と表情は明るい。
G大阪戦でゴールを決めたい大きな理由。「ヒガシさん(東口)さんから得点して、『ありがとう』って言いたいんです」。チームメートだった昨季、東口はファインセーブを難なく連発して新潟のゴールを守った。「シュート練習のときに、前に立たれると打てる気がしなかった。日本一のGKだと思っています」。そのナンバーワンGKが敵として目の前に立つ。「だから決めたいんです」。認める存在から結果を出せば、これ以上ない手応えをつかめる。何よりチームが勝利に近づく。田中も「ヒガシさんに、今までの御礼を込めて1本決めたい」。この試合の得点は、新潟の攻撃陣にとって大きな意味を持つ。
G大阪は対新潟戦は3戦連続の引き分けを含む、7試合連続で負けなし。東口が加入したことで、速いプレスと、DFラインとGKの間を狙ってくる攻撃のイメージをできている。あとは、得意のポゼッションから崩し切れるかに掛かってくる。プレスを交わしてボールを回す展開になると、G大阪のリズムだ。
新潟は連勝、G大阪は初勝利。開幕2戦目だが、勝点3が与える影響は大きい。
以上
2014.03.07 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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