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【J1:第2節 広島 vs 川崎F】プレビュー:優勝候補・川崎Fを迎えるホーム開幕戦。主力復帰の予感もある広島、試練の対決。(14.03.08)

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3月8日(土)J1 第2節 広島 vs 川崎F(12:30KICK OFF/Eスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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ホーム開幕戦を少しでも盛り上げようと、クラブは様々な手を打っている。一つは、テレビCMでのゲーム告知。佐藤寿人・高萩洋次郎・千葉和彦・青山敏弘の4人が登場し、青山新主将が「全力っ」と力強く叫ぶ映像で、エディオンスタジアム広島への来場を呼びかけた。
もう一つは、「恋するフォーチュンクッキー」である。AKB48のヒット曲を選手・サポーター・スタッフが踊ったVTRを編集し、明日の川崎F戦の試合前に初披露。サンフレッチェらしい家族的な雰囲気に満ちた映像で、ホーム開幕に向けての雰囲気を盛り上げる(映像は11時15分頃に流れる予定)。
その工夫も、すべては広島が勝利することで初めて、結実する。だが物事は、決して思惑どおりにいくとは限らない。予定していたものが突然難しくなったり、不可能になったり。トラブルが起きた時、どう対処するか、どうリカバーするか。そこに「実力」が問われる。そういう意味では、広島はここまで見事な「復元力」を見せつけてきた。
開幕直前を控えて森崎和幸・森崎浩司・高萩洋次郎・柏好文と主力クラスが次々と負傷離脱。シーズン後も清水航平・柴崎晃誠・ミキッチ、さらにC大阪との試合中にファン ソッコが負傷するマイナスの連鎖が続いた。これほど多くの主力選手が離脱してしまえば、チームは崩壊してもおかしくはない。3人が入れ替われば、チームそのものが変わってしまう危険性を持つサッカーの原則を考えれば、結果はもちろん、コンセプトの持続も困難になるのが常だ。

だが広島は、FUJI XEROX SUPER CUP、ACL、J1開幕のC大阪戦を2勝1分で乗り切った。しかもその内容が安定している。連戦の疲れが見えたC大阪戦では主導権を握り続けることはできなかったが、それでも90分間のゲームコントロールを間断なく行い、機を見てリスクをかけた攻撃で得点をとって勝利を手中に。ACLの対北京国安戦は先制されながら追いつき、横浜FM戦は快勝。主力の多くが欠けた中で強豪ばかりとの3連戦で4得点1失点というスコアは、十分に合格点だ。若い選手たちの成長も含め、いかに広島の選手層が分厚くなったか、その証明である。
そして川崎F戦では、負傷した主力たちが次々と戻ってくる可能性がある。柴崎はすでにC大阪戦で復帰を果たし、森崎浩も練習には戻っていた。そして今週のトレーニングから、森崎和・高萩・柏・ミキッチの4選手がチーム練習に完全合流。質の高いプレーを見せて「臨戦態勢」を見せつけた。
もちろん、まだ万全ではない。柏は「(負傷前の)キャンプ時の状態に、早く戻していきたい」と語り、森崎和も「(負傷した足首の)痛みは、まだ残っている」と正直に告白している。
ただ、「ドクトル」と言われ、広島の攻守の要といえる背番号8は「試合に出る準備を整える」と前を向き、大きな期待を集める今季加入のサイドアタッカーは「チャンスがあれば、自分の良さを出したい。いつでも行ける準備はできている」と強い気持ちを見せた。森保一監督も「彼らの起用うんぬんは企業秘密」と笑顔を見せた後で「スタートか途中かは、状況を見ながらになるが、いつでもピッチの上に立ってほしい。離脱期間が長かった柏についても、公式戦のピッチに立てる状態にはあると思う」と、彼らの起用について含みを持たせた。

一方の川崎Fは、堂々たる今季の優勝候補である。昨年の得点王である大久保嘉人、Jを代表するプレーメーカー中村憲剛、前節で見事なゴールを奪った小林悠。そして、魔法のような左足を駆使し、ドリブル・パス・シュート、すべてにおいてハイクオリティな実力を持つレナト。前線に位置するタレントの強烈さはJ1屈指であり、風間八宏監督が推進している独特の攻撃サッカーがチームに浸透。前節の神戸戦では最後に追いつかれはしたものの、持ち前の攻撃力を駆使してペースを握ったのは、間違いなく川崎Fだった。
昨年の広島は、対川崎F戦で1勝1敗。ただ、「どちらの試合も2失点しているし、やりづらい印象が強い。特にレナトは、スペースを与えたら何でもできる。厳しく身体を寄せて自由を奪うことが絶対に必要」と塩谷司は警戒する。しかし、超攻撃志向の川崎Fが守備にもろさを持っていることも一方の事実。今、広島が絶賛売り出し中の野津田岳人・浅野拓磨の10代コンビは、昨年の等々力決戦の時とは全く別次元のレベル。ジェシ・井川祐輔のCBコンビや今季から加入したボランチ・パウリーニョに対し、十分な脅威を与えられるはずだ。

開幕2戦目にして、優勝の行方を占うような大一番。ちょっともったいない気もするが、王者のホーム開幕戦としては、相手にとって不足はない。かつて共にチェアマン杯を掲げた仲間であった風間八宏と森保一、5度目の対決の行方はまだ、誰も知るよしはない。明日の朝、のぼってくるであろう朝日ですら、わからない。

以上

2014.03.07 Reported by 中野和也
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