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【J1:第2節 大宮 vs 名古屋】プレビュー:共に初陣で敗れた大熊大宮と西野名古屋。大宮は勇気を持って名古屋の若い最終ラインに襲いかかる。(14.03.08)

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大宮アルディージャのホーム開幕戦は、NACK5スタジアム大宮に名古屋グランパスを迎える。共に今年から新指揮官を迎え、その初陣で敗戦を喫しているが、その内容は対照的だ。

清水に2-3で逆転負けした名古屋だが、失点はセットプレーと、もともと不安視されていた最終ラインの経験不足を突かれてのもの。一方で攻撃に関しては、「決して悪いゲームではなかった。しっかりとボールを回し、数多くのチャンスを作っていた」(田中マルクス闘莉王)と、新指揮官らしいポゼッションからの崩しも見られた。西野朗監督も「チームとして戦えていた。良いゲームができていたし、次のゲームに繋がる部分もたくさん見られた」と、実戦を通してチームの完成度が高まったことへ手応えを感じている。

一方の大宮はアウェイで横浜FMに0-2の黒星。2失点はいずれも難しいスーパーシュートが決まってのもので、「最終ラインを完全に崩された場面はほとんどなかった」(菊地光将)のは確かだが、前線からのプレスが効かず、「何をやったらいいのか分からない状態だった。前に行っていいのか、行っても後手を踏むだけだった」(高橋祥平)という守備は、横浜FMに面白いように間を通されていた。また攻撃に関しても、横浜FMのプレスに対してビルドアップできず、かといって長いボールで前線のラドンチッチにもボールを収めることができなかった。後半途中にズラタンを投入し、ズラタンがサイドに流れて起点を作れるようにはなったが、「クロスに対してペナルティエリアに入る人数が少なかった」(渡邉大剛)。攻撃は単発で、決定機もほとんど作れず、守備面も合わせて不安の残る初戦となった。

この準備期間で大宮は、「攻撃の中心になる選手」と大熊清監督が絶大な信頼を寄せるズラタンのコンディションが上がってきたことで、キャンプから一貫して採用してきた4-2-3-1以外にも4-4-2や3-4-2-1などさまざまなフォーメーションで選手を試した。チョ ヨンチョルが5日の練習で太もも裏を痛めたことと、横浜FM戦でズラタンがサイドに流れて起点を作っても中央に張るタイプの選手がおらずチャンスを作りきれなかったことから、ズラタンとラドンチッチの2トップを採用し、2列目の右に家長昭博、左に渡邉大剛を配置する見込みが高い。ヨンチョルに大事がなければ1トップでスタートしそうだが、いずれかの時間帯で、この迫力あるツインタワーで勝負をかけてくるだろう。見どころは、大宮がいかに名古屋の若い両サイドバックのところを攻略してクロスを入れられるか。また3-4-2-1は名古屋が闘莉王FW大作戦を発動してきたときのオプションと見られる。
準備期間で大熊監督が最も強調してきたのが、守備から攻撃への切り替え。「真面目な選手が多い反面、ゴールをゲットするためのに出て行く勇気と人数が不足している」と、指揮官は嘆く。後方でのビルドアップからサイドに展開し、クロスに対して5〜6人がペナルティエリア内になだれ込むような、極端な練習も実施してその意識改革に取り組んだ。もちろんそれだけの人数をかけるからには、逆に失点するリスクも高まる。「でも、そのピンチを抑えられればまた自信は深まるし、そこを超えていかないと勝てるようにはならない」と、名古屋に対して真っ向から撃ち合う構えだ。

大宮は高守低攻、対する名古屋は低守高攻。それがどう噛み合うか チーム作りはいまだ途上の両チームだけにその展開は予測困難だが、意外性のある激しい試合になりそうだ。

以上

2014.03.07 Reported by 芥川和久
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