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【J1:第1節 G大阪 vs 浦和】レポート:手に汗握る一戦は浦和が勝利。G大阪は守備に安定をみせるも、攻撃に精彩を欠く(14.03.02)

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ガンバ大阪の1年ぶりのJ1復帰を祝うかのように、18,438人の熱気に包まれた万博記念競技場。寒さに加えて、雨という悪天候にも関わらず、スタンドはG大阪の青と浦和の赤できれいに彩られ、試合を盛り上げる。キックオフの笛が鳴ってからは両サポーターから自チームを応援する声と、敵チームへのブーイングの声が飛び交い、選手たちの背中を押す。

前半、ゲームを支配したのは浦和だった。
昨シーズンはJ2ということもあって、ほとんどの試合でボールを支配し、保持率でも圧倒してきたG大阪だが、この日は5分を過ぎたあたりから浦和にボールをもたれる時間が増え、徐々にゲームを支配されてしまう。昨年から安定をみせつつある守備においては、個々がしっかりと身体を張り、守備意識高く試合を進めているのが伺えるものの、一方の攻撃では、らしくない展開に。ボールを奪ってもボランチ2枚が守備に吸収されることも多いせいか、組み立てがスムーズにいかず、迫力をもった仕掛けができない我慢の時間が続く。

だが、対する浦和も、落ち着いて試合を運びゲームを支配している割には、G大阪の堅守もあってなかなかゴールを陥れることができない。それでも、MF柏木陽介の気の利いたボールの配りでMF原口元気やMF梅崎司、MF平川忠亮らが効果的にスペースを突いて好機を作ると、33分には左サイドのMF宇賀神友弥からのクロスが右に流れたボールをMF平川がダイレクトで折り返し、それをFW興梠慎三がゴール前中央でフリーで合わせるという決定機を迎える。しかし、FW興梠のシュートはゴール左へ外れ、得点を奪うことはできず。こういったシーンの流れもあり、そのままスコアレスでハーフタイムを迎えるかと思われたが、43分、セットプレーから均衡は破られた。左コーナーキックからの展開でMF阿部勇樹のシュートを最後はDF槙野智章が押し込みゴール。前半終了間際に浦和が待望の先制点を奪い、前半をリードして折り返す。

リードを奪い守備への意識を強めた浦和、ビハインドを追う展開に攻勢に出たG大阪という風に、前半のスコア、展開が色濃く反映された後半。立ち上がりからMF二川孝広に代えてMF大森晃太郎を、更に74分にはMF内田達也に代えて新外国籍選手のFWリンスを投入したG大阪は、これに伴い前半はFWに近いポジションでプレーすることの多かったMF遠藤保仁を本来のボランチに。それによって…というより、浦和も守勢にまわる時間が増えたこともあってG大阪がボールを支配する時間も増えるが、フィニッシュに繋がるような攻撃をなかなか仕掛けられない。浦和に常時8〜9人でゴール前を固められた中で、それを切り崩すような攻撃のアイデア、動きも乏しく、迫力の感じられない攻撃が続く。

対する浦和は先制点を奪ったこと、アウェイ戦ということもあって、後半は守備にまわる時間が増えたが、時折、G大阪DFラインの背後を突いた攻撃で追加点を狙うことも。中でも、途中出場で浦和デビューを飾った新加入のFW李忠成が投入から10分もたたない73分にいきなりの見せ場。相手のミスもあり高い位置でボールを奪ったMF原口が、絶妙のスルーパスをFW李に送り込むが、放ったシュートは猛烈な勢いでペナルティエリアに侵入したG大阪MF大森にブロックされてゴールにはならず。こぼれ球からの展開から得たFKのチャンスも活かし切れずに、絶好の追加点のチャンスをフイにしてしまう。

終盤も攻めるG大阪、守る浦和の図式は大きくは崩れることなく試合が進んでいったが、その狙いを90分間全うし、結果に繋げたのは浦和。最後までG大阪の攻撃に落ち着いて対応し、開幕戦を完封勝利で飾る。昨年のリーグ戦では56失点を喫し『守備面』での課題を指摘され続けてきた浦和にとっては、昨年の10月5日以来、実に5ヶ月ぶりの完封勝利だった。

以上

2014.03.02 Reported by 高村美砂
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