本日、仙台市内でベガルタ仙台「新加入選手会見」が行われました。
出席者のコメントは以下のとおりです。
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●白幡洋一 代表取締役社長:
「みなさん、こんにちは。今日もよろしくお願いいたします。
今日は私にとってもうれしいというか、胸がわくわく、どきどきするような、新加入の選手の発表ということになります。
例年以上、7名の選手を獲得することとなりました。昨年暮れから正月にかけて我々の強化部が頑張った成果だと思いますが、中盤を中心として、ほんとうに将来が楽しみないい選手が獲得できたと思っております。この後にご挨拶がありますけれども、新しい監督を迎えて、新しい選手を迎えて、昨年成し遂げられなかったみなさんの期待を今年はなんとしてでも達成したい。昨年の悔しさを今年は晴らしたいと思っています。
新加入の選手たちに対しては、まず3つほどお話をしておききたいと思います。
3.11からもうすぐ3年になりますけれども、ここ宮城県は地震や津波で大変な被害を受けたところであり、そのなかにあって我々プロスポーツの頑張りや努力は県民・市民の大きな力になるんだと再認識してほしいというのが1つ目です。
2つ目に、今までに言いましたように、新しい監督を迎えました。そういう意味では、今までにいる選手を含めてまったくの白紙となり、新加入選手も今までにいた選手も一線に並んでいるわけです。一人ひとりに大きなチャンスがあるのですから、そのチャンスをぜひ生かしてほしいと思います。
最後になりますけれども、今年おかげさまでベガルタ仙台は20周年を迎えます。20周年を迎えるということでいい成績を残してもらうと同時に、これから次の10年に向けて、一緒になってベガルタ仙台の歴史を紡いでいってほしい、そのためにもぜひとも長くこのベガルタ仙台で活躍してほしいという思いを、選手たちには送りたいと思います」
●グラハム・アーノルド監督
(※最初に日本語で)「はじめまして、アーノルドです」
「ベガルタ仙台の新加入選手会見にお越しいただき、ありがとうございます。
新しい顔を迎え入れるということは、クラブにとってすばらしい機会だと思います。長い期間を過ごした選手にとっては、新しい選手を加えることは非常に刺激になります。このような質の高い選手を迎え入れられたことを非常にうれしく思っています。競わせるためのチームの環境を持つことは非常に大事です。まだこの時点では、どの選手もスタメンは確保されていません。スタメンになるために、一生懸命に自分の力を出して、ハードワークをしなければいけません。
実際にチームが昨日に始動して、2回のトレーニングを行っています。このように新しい選手を7人迎え入れたことによって、チームの幅、チームの戦力というものを強化できたと思います。仙台のために100%の力を、ここにいる新加入選手も現在在籍している選手たちも、全員が出してくれると信じています。
1つだけここで約束させていただきたいのは、『仙台に誇りをもたらします』ということです。ありがとうございました」
<以下、質疑応答>
Q:仙台加入を決めた理由と、この場に立っての気持ちを聞かせてください。
●鈴木規郎選手:
「今年に自分は30歳になるのですが、正直言うとそれほど活躍できていないなかで、このチームに誘っていただいて感謝しています。もう一花咲かせるつもりでこのチームに来ました。まだ始まって2日ですけれども、チームの雰囲気は新加入にとってはいい環境だと思うので、これからキャンプをしていい結果を残せるように頑張ります」
●マイケル マグリンチィ選手:
「まず、仙台に来られてうれしいです。選手のクオリティーが高いという印象を受けました。自分は今27歳で、4季に渡ってオーストラリアでプレーしました。2010年にはニュージーランド代表としてワールドカップに、そしてアンダー世代での国際レベルでもプレーしました。もちろん、Jリーグの質が非常に高いということもわかっています。そのなかで、自分の存在感を表すことが、自分にとっての大きなチャレンジです。成功を収めるために自分が最大限の力を出せるようにしたいと思っています」
●八反田康平選手:
「清水での昨年はあまり出場機会に恵まれなかったので、新しい環境に自分の身を置いて新しいチャレンジをしようとしていたなかで、仙台から声をいただき、それにすごく感謝しています。
個人としてもそうですが、まずはチームとして、自分が仙台に来てマイナスになる要素をなくして、自分が来たことによって仙台に1つでも多くのことをプラスにできるように、自分自身が新しい風を吹き込んでいければと思います。
この2日間の練習をした限りでは、清水とは練習の環境やメニューが違いますが、自分はいいチャレンジができていると思います。まずは練習から100%の力を出して、試合や仙台の勝利に貢献できたらと思っています」
●武井択也選手:
「昨年はG大阪で出場機会がなかなかなかったのですが、仙台から最初に声をかけていただいた。少しでも自分の力を発揮できたらと思って仙台に来ました。自分は幼稚園の年長から小学4年生まで(宮城県の)富谷町に住んでいて、そこでサッカーを始めました。仙台には縁というか思い出が少なからずあったので、そういうところも決め手の1つだったかもしれないと思っています。これからベガルタの力になれるように…チームの雰囲気もすごくいいですし、新しい監督ということで、これからどんどん活性化されていくと思うので、そのなかでどんどんアピールして、チームの勝利に貢献していきたいと思います。よろしくお願いします」
●シュミット ダニエル選手:
「自分は小学校の頃などにけっこうユアスタに足を運んで試合をたくさん見て、練習場にも行っていました。そういうチームから誘っていただいたので、ぜひ行きたいと思いました。1年目から試合に絡んでいけるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
●二見宏志選手:
「何チームかからお話をいただいたのですが、仙台の練習に参加させてもらったときに、アットホームな雰囲気が入りやすかった。それが加入する決め手となりました。これからチームのために自分の特長を生かして頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします」
●山本大貴選手:
「加入するきっかけは、最初にこのクラブに誘っていただいたことで決意いたしました。自分はFWとして結果が求められる立場なので、点を取って仙台の勝利に貢献できるように頑張ります。よろしくお願いします」
Q:ベガルタ仙台に、どのような印象を持たれていましたか?
鈴木選手:
「選手全員が90分間フルにハードワークするチームで、仙台のホームでのスタジアムでは、とても威圧感というか、飲み込まれるような雰囲気の中で試合をしていました。正直言えばやりにくいスタジアムだなという第一印象でした」
マグリンチィ選手:
「Jリーグの中でベストのサポーターを持ったチームという印象があります。そのような大勢のサポーターの前でプレーができることを楽しみにしています。『興奮させること』を目標として、僕のプレーをしっかりやっていきたいと思います」
八反田選手:
「仙台は選手やスタッフだけでなく、サポーターも含めて一体感がある印象です。サッカーのスタイルとしては、守りが堅く、勝負強い印象です。相手としてはやりにくかった印象です」
武井選手:
「自分もガンバで試合をしている時に、仙台は粘り強く、全員がハードワークをしてくる印象です。相手としてはすごくやりにくく、ユアスタで試合をする時はサポーターの応援がやりにくかったですね。今度はそれが味方になると思うと、これほど心強いことはないかなと思います」
ダニエル選手:
「テレビで見ていて、本当に守りが堅く、堅い試合をするチームだということと、サポーターには本当にすごく選手を後押しする雰囲気があると思っていました」
二見選手:
「最初は仙台のことが全然わからなかったのですが、JFA・Jリーグ特別指定選手で来てみて、チームに入って、サポーターの声援がすごく、この中でプレーしてみたいと思いました」
山本選手:
「自分は去年のACL開幕戦をユアスタで見させてもらったのですが、その時にサポーターの皆さんは熱く応援していたので、その中で自分もプレーしたいと思いました。すごくいい雰囲気だと思います」
Q:自分のプレーでも、ピッチの外でも、チームに貢献できるアピールポイントを教えてください。
鈴木選手:
「自分は左利きなので、左サイドのプレーと、左足を使ったプレー、シュートやクロスを見てほしいです。ピッチ外では…特にはないですが、そっとしておいてください(笑)」
マグリンチィ選手:
「オープンな性格なので、日本語を覚えて、多くのコミュニケーションをチームメート達ととっていきたい。僕のポジションは攻撃的なところ。もちろんチームメートに多くのアシストを提供したいし、自分自身も点に絡めるのであれば絡みたいですね」
八反田選手:
「自分は中盤の選手なので、中盤でボールを受けてさばいて、というプレーを繰り返して、味方の選手とのコンビネーションや、連動しながらのチャンスメーク、得点やアシストに貢献するのが持ち味だと思っています。
ベガルタ仙台に来てみて、ピッチ外では、関係ないと言えば関係ないのですが、僕はずっと『ハチ』と言われていたのですが、ベガルタには先にハチ(注:蜂須賀孝治選手)がいたので(笑)、新しい呼び名を早く決められるように頑張ります」
武井選手:
「プレーでの持ち味は、攻守に渡ってアグレッシブにピッチを走り回ることです。ピッチ外では、けっこうしゃべるのが好きなのですが、人見知りなので、最初の頃はなかなか自分を出せないかもしれませんが、序々に出せるようにしていきます」
ダニエル選手:
「自分の特徴は、身長を生かしたダイナミックなシュートストップやハイボールの処理だと思うので、そこを伸ばしていければと思います。ピッチ外ではあまり自分からしゃべるのは苦手といえば苦手ですが、慣れればどんどんしゃべる方かな、と思います」
二見選手:
「プレーの特徴は、体を張ったプレーやロングスローがあるので、そこに注目してください。ピッチ外ではけっこう調子乗りなので、調子に乗りすぎていると思ったら怒ってください。お願いします」
山本選手:
「自分のプレーの特徴は、運動量と裏への抜け出しです。ピッチ外では、自分も人見知りなので、みんなから話しかけられたいのでよろしくお願いします」
Q:選手たちには、最後に、力強い意気込みをお願いします。
鈴木選手
「今シーズンが終わった時にここにいる新戦力全員が、貢献できて、ベガルタ仙台としていい成績を残せるように頑張っていきたいのでよろしくお願いします」
マグリンチィ選手:
「まず、数多くの試合に出たいというのが抱負です。サポーターを楽しませ、数多くの勝利をおさめたいと思っています」
八反田選手:
「まずはチームの成績が一番だと思っているので、シーズンが終わった時にチームが一番いい成績を残せるように、そして自分がしっかりベガルタ仙台の一員となってシーズンを終えられれば充実したシーズンになると思うので、そういうシーズンにできればいいと思っています」
武井選手:
「ひとつでも多くのタイトルをこのチームで取りたいと思いますし、最後に終わった時にみんなで笑えるようないいかたちになれればと思います」
ダニエル選手:
「林さん(注:広島に移籍した林卓人選手)が抜けた分、キーパーのポジション争いもあると思うので、そこで自分を出して試合に出られればと思います。そしてチームにタイトルをもたらすような活躍ができればと思います」
二見選手:
「とりあえず、がむしゃらに頑張ります」
山本選手:
「自分も点を取って頑張りたいと思うので、よろしくお願いします」
Q:アーノルド監督にもうかがいます。新加入選手たちの力強い意気込みがありましたが、改めてここにいるメンバーの印象を教えてください。
「今のところ、新加入選手たちともトレーニングを行って、その中で彼らの決意もしっかり受け止めましたし、練習をしていても喜びながらものごとに取り組んでいると思います。僕自身は恐怖を恐れない人間ですので、そこでいいパフォーマンスを見せ、証明してくれるのであれば、積極的に使っていきたいと思います。
このように新加入選手を加えたことによって、選手のなかでの競争力が生まれることを非常に楽しみにしています」
Q:(アーノルド監督へ質問)経験豊富な中盤の選手が多く入った印象ですが、今年のチーム作りの上で、この補強が大きなポイントになっているのでしょうか?
「新加入選手が加わったことで、これからを楽しみにしています。今年のJリーグの日程は、2014年のW杯があることから非常にきつくなることも予想されます。そこで各選手がこれからチャンスを得て、どのようにプレーをするか…気づいたのですが、今の環境に順応している選手が多いという印象を受けます。これからシーズンを進める上では非常に楽しみです」
Q:アーノルド監督にうかがいます。マグリンチィ選手とは去年にセントラルコースト・マリナーズでも監督と選手の関係でした。彼の長所や、ベガルタ仙台でのプレーで期待していることをお聞かせください。
「マイキー(注:マグリンチィ選手の愛称)はオーストラリアでもベスト3に入る選手でした。彼は五輪代表やニュージーランド代表として国際経験の豊富な選手を、このように加入させることで、いろいろないい状況が生まれてきます。
去年の試合を何試合も見ましたが、ディフェンスは非常に強い印象を受けています。しかしながら得点するチャンスを作る能力というところに重点を置いていると思います。なぜかというと、得点で全ての流れを変え、ゲーム自体を変えることができますから。それが、今回マイキーを呼んだ主な理由です。
ただし、彼自身はこのチームに入って、証明していかなければいけません。そして自分の力を発揮して、スタメンを、あるいはマイキーのチーム内でのポジションを勝ち取るということです」
Q:マグリンチィ選手にうかがいます。アーノルド監督のサッカーをよくご存知だと思いますが、ひとことでアーノルド監督のサッカーを表現すると、どういうものでしょうか?
「『堅いディフェンス』ですね」
以上
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