本日、長崎県美術館にて、2014シーズンV・ファーレン長崎新体制発表記者会見が行われました。
会見での出席者のコメントは以下の通りです。
☆新体制発表会見(1)のコメントはこちら
☆新体制発表会見の写真はこちら
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<質疑応答>
Q:昨年監督がシーズン後に「ホームラン(四番)打者がいない」と言っていました。ただ、今回の補強はフォワードが一名。今回の補強のテーマについてお願いします。
高木琢也監督:
「まず、四番打者がいないという話ですが、そこをあまりフォーカスされると…。だいたいプロ野球の選手だったら(そういう選手は)30本以上ホームランを打つ選手だと思っています。そういう意味では、野球とサッカーのワンゴールを照らし合わせるのは難しいんですけど、野球で30本40本打てる選手をサッカーで言えば、年間で40点以上取る選手なのかなと。まぁ、なかなか世の中にはそういう選手はいませんし、ちょっと極端な言い方と、皆さんの捉え方になっていると思うんですけど、そういう中で今回の補強に関しては、打率を上げて得点を取るという風に皆さん解釈していただけたらと思います。
確か映画で…、ド忘れしましたけど、『勝てないチームが勝つ』、『ワールドシリーズまで出れるようになるチームを作った』、そういう物語がありましたけど、それもとにかく出塁率を高めていくというような…。まぁ、それとサッカーはあまり関係ないかもしれないんですけど、とにかくボールをバッティング(ヒット)ゾーンに運ぶ、その回数を増やしていく、質とプレーを高めていきたいと思っています。
それが多分昨シーズンの課題だったと思うので、それを今ここにいるメンバーと、今までいるメンバーとでやれるかと言ったらやってみないと分からないですけど、目的としては、それを目的にチーム編成をしています。
もう一点は、左の、左利きの選手がチョン フンソンしかいなかったのですが、まだまだ彼も出来上がった選手ではないので、そういう意味での左利きの選手を補強したというのも今回での大きなポイントだと思います」
Q:昨年、選手達に多くのポジションを経験させる方針で練習を行っていました。今年もその方針は貫かれるということでしょうか?
「貫くというのはちょっと強すぎる表現だと思うので、そこまで強くということではなくて、選手の持ってるポテンシャルを引き出すためのひとつの手段ですし、また、ひとつのポジションよりもふたつというか、ふたつ以上出来れば選手の出場機会も増えますし、そういう意味での色んな本当に目的があるんだと思うんです。
例えばディフェンシブの部分の選手に対して、中盤の真ん中、または、後ろの最終ラインを徹底的にプレーさせて、上下、ポジションが違うだけでプレーの質が変わってきますし、その辺を経験させることが大切だと思います。なので、一概に全て、普通やらせるプレーをやってもらうことが絶対ということではなくて、あくまでも選手を伸ばす、選手のポテンシャルを引き出す、という風に考えて頂ければいいと思います」
Q:昨シーズン、リーグ最少失点という高い守備力でしたが、今回補強で金山隼樹選手(長崎→札幌)が移籍してしまったというのもあると思うのですが、今回ゴールキーパー三人、ディフェンダー三人新加入していますが、これは不足した守備力を補強するという印象でよろしいでしょうか?
「まず、補わないといけないです。抜けていった穴は必ず埋めないといけないということで、ゴールキーパーを間違いなく補強しなければそうしないとサッカー成り立たないので(笑)。それがまずひとつと、守備力を強化したい、失点を少なくしたいということよりも、もっと高いレベル、もっともっと高いレベルのサッカーを僕自身がやりたいということで、加わってくれたということです」
Q:チーム内の競争の競争が激しくなると?
「結果としてそういうふうになると思います」
Q:新加入選手12名のひとりひとりの特徴、持ち味の紹介をお願いします。
・石神直哉選手について
「先ほどお話しした通りの左利きの選手で、経験値が高いんですけど、それから左足のクロスというのは我々になかったものです。それと、まぁセットプレー、プレスキッカー含めてですけど、そういうところです」
・大久保択生選手について
「ゴールキーパー、僕も以前関わったことがあったので、色々なタイミングが合って。高さと、安定感です」
・井波靖奈選手について
「サンフレッチェ広島が同じシステムというのと、フィジカルの部分と複数のポジションをこなせるというところです」
・中村祐哉選手について
「スピードとドリブル、これは我々になかったもののひとつです」
・碓井鉄平選手と代田敦資選手について
「この二人は大学からの加入なんですけど、まぁ短い期間の中でトライアウトしてもらったんですが、我々の練習についてこれていた。技術とかも非常によかったんですけれど、一番のインパクトは練習にしっかりついて来れたということです。なかなか学生で練習についてこれる選手はいなかったんですが、この二名だけは(ついてこれた)」
・イ デホン選手について
「(井波選手と)同じ広島で、彼もまだまだこれからの若い選手で、これから広島を引っ張っていく選手になると思いますけど、ここでしっかり頑張ってもらいたいです」
・三原雅俊選手について
「ゴールダッシュだったり、中盤での一番真ん中のゾーンでハードワーク出来ますし、彼も九州出身、熊本なんですがそういうところも含めて、やっぱ同じ九州の人間だなって思ってます(笑)」
・東浩史選手について
「まだまだですがドリブルだったり、足元のスキルあるんですけど、もっともっと出せるでしょうし、彼のドリブルも対戦するとき嫌な選手だったので、もっともっとしっかり出せるようになってほしい」
・船川航司朗選手について
「航司朗に関しては前から居るのでいいですね(笑)」
・野田紘史選手について
「左利きの選手だったり、小柄で小さいんですけど、フィジカルや高さという部分も強いので、彼も尽くすポジションですし、レッズで経験した3バックもやってますし、その辺の優位性っていうのがあります」
・中村隼選手について
「まだまだ出場機会がないので、これからの選手だと思っています。ただポテンシャルとしてはある選手なので、昨年同様、今年もチャレンジしていこうと思っています」
Q:昨シーズン対戦した長崎の印象は?石神直哉選手と東浩史選手お願いします。
石神直哉選手:
「去年は天皇杯含めて3試合したんですけれども、自分は3バックをやってたんですけど、長崎は前線の3人の流動的な動きがやりづらくて、更に両サイドやボランチの選手が絡んでくるんで非常にやりづらいなあと感じました。逆にそうじゃないゲームもあったのでどうしたのかなあと思うときもありましたが、基本的に運動量の多いチームだと感じました。流動的で、コンビネーションでワンタッチ・ツータッチで崩すという印象です」
東浩史選手:
「僕は長崎のホームで1試合戦ったんですけど、全員がハードワークするといったチームで、やっぱりさっき石神さんが言っていたように前線でのワンタッチツータッチの崩しが本当に上手いなあと感じました。自分が戦った以外での映像を見ているとゴールシーンがとっても綺麗なのが印象に残っています」
Q:2年目に対する考え方は?やはり難しいものですか?監督の考え方をお願いします。
高木琢也監督:
「2年目のこだわりですか?僕は特になくて、まあ1年目があれば2年目があり、2年目があれば3年目があるということで(笑)。そのなかでチームの状況、経営状況だったり、それで補強ができるできない、またはいろんな問題が各チームであるので、全ては言えるものではないですね。ただ一つ言えるのは、昨年やったサッカーは非常に手応えはありましたし、それを選手に落とし込むという事も手応えを感じています。そこのブレがなければ非常にプラスアルファになると思います。
年数を気にするという意味であれば、私も昨年契約した時点で私も(いずれは)このチームを去る人間なので、一年一年、一生懸命やるだけです。誤解されないためにいうと、一生このチームにいれればいいですけど、いれる保障はどこにもないわけですので、契約した時点でカウントダウンが始まっているという意味合いです。年数が問題ではなく、僕自身の考え方が問題になると思います」
Q:宮田社長へ観客増員の方策を考えていましたら教えてください。
宮田伴之代表取締役社長:
「観客動員については具体的な人数は設定していないが、やはり昨年からすると観客増となるようにそこに費用をかけるようにしました。チケット収入で約2億円の予算をつけ、そのなかに約2倍のチケット収入を見込んでいます。昨年の入場者平均が約6200人。約1億3000足らずのチケット収入だったわけですから、1万人あたりを目指さないと2億にならないのかなと考えています。どういうふうにしていくのかという事ですが、今シーズンは長崎国体があり、全て長崎県立総合運動公園陸上競技場を使えるか決定してない。そうなってくると長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場を視野に入れながらということになるんですけど、やはり21試合何らかのイベントを組んでいけるよう各セクションに指示を出しており、企画を組んでいっているところです。駐車場の問題につきましては(昨年の)G大阪戦以降、周辺の協力もありながら徐々に解決に向かっており、今年は諫早市のほうで新たな駐車場も作っていただき、また、公園内においても県が整備してくださるという事になりましたので、車で来れるようなスタジアムへとなりつつあると考えております」
Q:新加入選手ではGKが総入れ替えになりましたが、監督はどういう事を求めますか?
高木琢也監督:
「まずはGK移籍ですけど、サッカーの世界ではスキルアップというか少しでも条件の揃ったところに行きたいというのは当然のことなので、移籍に関してはなんの前触れもなく去られるのはクラブとしても厳しいですが(笑)。ある程度の準備期間がある中でのことなので移籍されたことに関して困ったというか、いないと成り立たないスポーツなのでそういう困ったはなかった。出て行くのもある程度評価されてのことです。あと選手もやっぱり人なので、事情というのはいろいろありますので、我々のほうもしっかり取り組んで、それを認めたという事です。固有名詞を出せば、金山はなかなか試合に出れなくて、試合に出てがんばって、その力が認められて札幌さんにお世話になることになったわけです。なのでこれは彼のがんばりの証拠。これが長崎がやってきた証。それを食い止めるだけの力が我々にはなかったということでしょう。今回加わった3人にはまずはしっかりゴールを守ってもらうという事、それとしっかりとした足元の技術、GKも含めたビルドアップをどんどん追及していきたい。そのあたりは積極的に取り組んでいってもらいたいです。
Q:GK各選手の目標と数値があれば?
大久保択生選手:
「目標というか常に失点にしない。どの試合も無失点に抑えることと、点を取られてもどのように勝利に貢献できるか。立ち振る舞いやチームに対する影響を意識していきたいです」
中村隼選手:
「目標としては去年素晴らしい成績があったのでそれ以上を目標としていますし、そういう中でGKなんで他の選手に影響があるので後ろから声を出して良いチームを作っていきたいです」
船川航司朗選手:
「目標はチームの勝ちに繋がるようにトレーニングのところからやっていきたい。結果に繋がるように、チームに良い影響を与えるように、トレーニングから声を出してしっかりやりたいです」
Q:キャンプやプレシーズンマッチの予定は?
(広報)「まだ決定しておりませんので、決まり次第お知らせいたします」
Q:高木監督にお伺いします。昨年度の長崎のサッカーを拝見させていただきますと、みんながサボらないで運動量が非常にチーム全体で多くて、縦に早いサッカーをしていたと思うのですが、監督が最後の京都戦の後にドルトムント(ドイツ)のような強いサッカーをしていきたいとおっしゃっていました。方向性としてはそれを継続して、更に強化していく、質を高めていくということでしょうか?フィジカルコーチにはとても走らせることが得意という新しいコーチについて、その辺を監督からお聞かせ頂けたらと思います。
高木琢也監督:
「プレーの本質というか、やることに関しては昨シーズンと同じようなイメージでやっていきたいと思っていますし、継続して、それからプラスアルファで、今回ここに加わった選手たちのストロングポイントをうまく組み合わせられたらと思います。そういう意味では、昨シーズンと同じような展開、サッカー、流れを継続してやりますけど、ただその中で選手も変わりますし、そしたら色んな変化も出てくると思います。ただし、走力を武器にというのは変わりなくして、ワンランク上のフィジカルを選手たちには頑張ってもらいたいと思います。そのための新しく加わってくれたフィジカルトレーナー、フィジカルコーチです」
Q:宮田社長にお伺いします。今シーズンのフロントの課題として練習場の確保がひとつあると思うのですが、今年国体も開催されるので、練習場の課題もより難しくなると思うのですがいかがでしょうか?
宮田伴之代表取締役社長:
「先ほど言った(スローガンの)努力は無限。これはフロントは、いつでもJ1を目指せるといった体制づくり。今シーズンJ1を目指すという中で、昨シーズンは当然想像しない活躍で、そんな中にも、もしかするとという夢・希望をお見せ出来たのではないかと思います。(今シーズンの状況を)どんな状況か考えたところ、練習場がないという問題、まだまだ財務基盤もJ1と戦えるような潤沢なものがあるわけではないんですね。でも、やはり我々は努力を重ねることによって、いつでもそういうチャンスが来た時に叶えられるように体制づくりをしなくてはいけないという意味合いを持って今シーズンスローガンを決めたので、とにかく昨年の目標は残留でしたが、やはり近い将来J1進出を成し遂げるというような実力のあるチーム作りをやっていかなくてはいかないといけないというのは確かです。今シーズンは『スポーツで豊かな長崎を作る』という長崎にとっては絶好のチャンスとなりますので、その一翼をV・ファーレン長崎も担っていきたいと思っています。特に問題になっています練習場の所は近々の課題と捉えております。そういった部分についても、早く決めて皆様にお示しをしたいと思っています」
Q:高木監督にお伺いします。3月に向けて、どういった部分を新体制で強化していきますか?今シーズンの目標として社長はJ1進出と言っていましたが、そこは監督としては?ある程度の目標を教えて下さい。
高木琢也監督:
「まず目標としては、(昨年)6位というJ1昇格プレーオフに出れたというところがあるので、最低のラインはそこをクリアしていきたいです。その先にあるのは当然、今、社長の方からもお話がありましたけど、クラブとしても努力、我々としても努力しながら今年なのか、来年なのかは分からないですけど、J1というカテゴリを目標に頑張っていきたいと思います。もうひとつの質問に関しては、企業秘密なので、足を運んでみてもらえたら分かると思います」
Q:宮田社長にお伺いします。練習場の進捗状況を教えて下さい。
宮田伴之代表取締役社長:
「監督みたいに企業秘密と言いたいんですけど(笑)、まだ確定していないことが多い現実があるので、まぁ私の方ではある土地を確定して、そこに天然芝、もしくは人工芝といったところを含めて、出来れば今年の8月、遅くても9月までに準備をしたいと思って動いています。そのお話も2月くらいから決定をしておかないと間に合わないので、その頃にはお示しができると思います」
Q:目処の方はある程度立っているということでいいですか?
「はい、そうです」
Q:高木監督にお伺いします。目指すサッカーや理想のチーム作りなどあればお願いします。
高木琢也監督:
「どのチームとかそういうのはないですが、やはり今世界のサッカーというのは前からのプレッシングというのが主流になりつつありますし、そういうものに少しリンクさせることが出来るチーム、サッカーを目指していきたいなと思います。でも一番の、こういうことしてあげればやっぱり切り替えのところでの、攻守のせめぎ合いではなくて、ボールを取る、ボールを取ったら前に出る部分のプレーをすごく大事にしていきたいと思っています」
Q:トレーニングは昨年よりハードになりそうな感じでしょうか?
高木琢也監督:
「僕はハードになるか分からないですけど、ハードっていうのはフィジカルの部分のことを指されていると思いますので、そこに関しては僕の担当ではありませんので、新しいコーチに聞いてください。ボールトレーニングに関してはそんなにハードではないと思うので、今あまりそういう質問があると、今ここにいる選手たちが暗くなってしまうので控えさせていただきます(笑)」
以上
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