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【J1:第34節 磐田 vs 大分】レポート:磐田がホームで力の差を見せ、リーグ9戦ぶりの勝利。敗れた大分はこの試合をばねに天皇杯へ臨む(13.12.08)

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「蹴る、止める、マークを外すといった基本的なところで相手の方が1枚も2枚も上手だった」(大分・田坂和昭監督)。来季J2の“前哨戦”でもあったこの試合。力の差を見せたのはホーム・磐田だった。

関塚隆監督は「8試合勝てていなかったので流れを変えたかった」として、スタメンの入れ替えを決断。川口能活を第24節・甲府戦以来10試合ぶりにスタメンで起用。金園英学、山崎亮平の同級生コンビを2トップに起用した。前節途中出場の前田遼一はベンチ外。フレッシュなメンバーで今季最終戦に臨んだ。
対する大分は今季限りで契約満了となる宮沢正史、ロドリゴ マンシャ、林丈統を今節も先発起用。最終ラインをコンパクトかつ高めに設定し、リーグ5試合ぶりの勝利を狙った。

均衡を破ったのは大分。この試合のチーム初シュートであり、前半唯一のシュートだった。18分、中盤右サイドでボールを持った木村祐志がドリブルでゴール正面へ侵入。磐田守備陣の対応の遅れを見逃さなかった。「前が空いていたので」とミドルレンジから左足を一閃。超強烈なシュートがゴールネットに突き刺さり、先制。名手・川口でも防げないファインゴールだった。

その後はじりじりと磐田が大分を押し込んだが、決定打は打てず。34分には駒野友一のクロスを山田大記が右足で合わせたが、枠を捉えることはできなかった。39分には金園英学が接触プレーで右腕をひねり、負傷退場。嫌な流れを断ち切ったのは山本脩斗だった。前半アディショナルタイム、駒野のCKを頭で合わせた。強烈なヘディングシュートを、最後はゴール前の山崎亮平の頭で流し、同点で前半を折り返した。

「前半終了間際に同点できたことが大きかった」と勝因を語ったのは川口。後半は立ち上がりから磐田ペース。勝ち越しゴールは57分。巧みなドリブルで敵陣右サイドを突破した山田が右足でクロス。「相手の股を通せば何かが起こると思った」(同選手)。大分守備陣の意表を突いたクロスのこぼれ球を山崎が右足で押し込み、勝ち越し。さらに75分には山本脩のクロスをニアサイドの山本康裕が頭で押し込み、勝利を確実なものとした。

一方、大分の反撃は終盤のみ。84分に途中出場の森島康仁が川口と1対1になるチャンスがあったが、ゴールはならず。さらにその直後のCKを高木和道が頭で合わせたが、これもゴール上に外れた。結果的に逆転負けを喫し、2連敗。「今日の試合に関しては相手との力量差が出てしまった」と試合を振り返ったのは高木。ゴールを決めた木村も「リーグ戦をふがいない成績で終わってしまった」と悔しさをにじませ、サポーターのためにもチーム一丸となって天皇杯に臨みたい」と12月下旬のカップ戦(準々決勝は12/22、vs横浜FM@大銀ド)を見据えた。

勝利した関塚監督は「ボールを動かしながらサイドから攻めることができ、守備でも田中裕人が上手く機能し、相手の攻撃の芽を摘んでいた。狙っていた内容だった」と試合を振り返った。ホームでの勝利は第15節・新潟戦以来約5カ月ぶり。今夏に改修工事を終えたヤマハスタジアムで初めて勝利し、「少しほっとした気持ちになった」とわずかに表情を緩めた。
試合後に行われた磐田の今季ホーム最終戦セレモニーではブーイングがあり、温かい拍手もあった。「この1勝をこれからのスタートにしなければいけない」と語ったのはゲームキャプテン・駒野。後任監督人事、メンバー編成など来季へ向けた不確定要素はまだまだ多いが、今季を勝利で終えることはできた。この1勝を“未来”へつなげられるかどうかはクラブ、選手、そして、サポーター次第だ。

以上

2013.12.08 Reported by 南間健治
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