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【J1:第34節 新潟 vs 名古屋】レポート:川又堅碁の1ゴール1アシストで、新潟は5連勝でシーズンを締める。名古屋はストイコビッチ監督に勝利を捧げられず(13.12.08)

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新潟が2-0で名古屋を下し、リーグ戦5連勝、ホーム戦9連勝でシーズンを締めくくった。65分、川又堅碁が今季の自身23得点目で先制すると、83分には田中亜土夢のゴールをアシストした。
名古屋は序盤からアグレッシブな展開に終始したが、隙を突かれて2失点。今季でクラブを去るストイコビッチ監督のラストゲームを飾れなかった。

歓喜は後半に立て続けにやってきた。65分、レオ・シルバのパスを川又が中央で拾ってキープ。落ち着いて反転すると左足でたたき込んだ。「あの形は今週の練習でやってきた。同じ形で得点できた。一緒に練習してくれた三浦文丈コーチとGKの渡辺泰広のおかげです」。23回目のゴールゲットに感謝を込めた。

チームを思うエースの気持ちは追加点にも表れた。83分には田中亜土夢とワンツーでゴールに迫る。ペナルティーエリア内で田中亜から出たパスをリターン。
「状況的にはパスを出した方がゴールの確率が高いと思った」。この試合の前まで、得点ランキングトップの川崎F・大久保嘉人の26得点とは4点差があった。先制点を挙げて3点差。田中亜が「堅碁に取らせようと思って(パスを)出した」と言うように、チームメイトもボールを集めてきた。
それでも最優先したのはチームの勝利。「この試合に勝ちたかった」。得点王は取れなかった。ただ、私欲を捨てた判断が勝利を決定づける追加点を生み、連勝、そして7位キープにつながった。

2点リードの展開は、あるラストシーンのお膳立てにもなった。後半のアディショナルタイムに入ると、柳下正明監督は右サイドバックの三門雄大に代えて内田潤を投入。「ウチさんにいい形で試合に出てもらいたかった」(川又)というチームメイトたちが、全力で手がけた演出だった。
今季で契約満了となり、チームを去る36歳のベテランが、サポーターに最後の雄姿を披露する舞台が整った。3分間のアディショナルタイムでのプレーだったが、慣れ親しんだ右サイドバックに入った内田は持ち味を見せた。精度の高い縦パスと、1対1の守備で相手の突破を止めた。「自分を使う決断をしてくれた監督、チームメイトに感謝します」。内田はこみ上げてくるものを抑えた。

「最後の最後にこういう試合ができた。チームの成長を感じた」。柳下正明監督はチームの進化、選手の成長を評価した。前半から攻守に速い展開。それでも走り負けず、今季貫いてきたハイプレッシャーを続けた。そして取るべき選手が得点し、集中して守り切る。積み重ねの成果が勝点55のチームベストとなって表れた。

名古屋は新潟の速い攻守に負けない運動量で戦った。永井謙佑の縦の速さ、藤本淳吾の流動的なプレーでチャンスを作った。前半29分には左サイドを崩して永井がフリーでシューを放ったが、新潟・大井健太郎のクリアで阻まれた。「好機を生かし切れなかった」とストイコビッチ監督は悔やんだ。後半、運動量が落ちたところで新潟にスペースを突かれた。そこから失点を重ねた。
ケネディ、田中マルクス闘莉王の主力が故障、出場停止で欠場。センターバックに牟田雄祐、ボランチに磯村亮太、FWに田中輝希を起用するなど、指揮官は若手に戦いの場を与えた。「今日の選手たちもネバーギブアップを貫いたと思う。ずっと引き継いでいってもらいたい」。6シーズン指揮を執り、名古屋に闘志を植え付けた名将が、クラブへのメッセージを残して最後の戦いを終えた。

新潟は来季に向けた最高のフイニッシュだった。「3カ月後、もっといいサッカーをお見せしたい。楽しみにしていてください」。最終戦セレモニーでサポーターにあいさつした柳下監督の言葉が、2013年の充実度、来季への手応えを示していた。

以上

2013.12.08 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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