●高木俊幸選手（清水）:
Q:最終戦を終えて、今の気持ちは？
「個人的に得点できて終われたというのは良かったんですが、やっぱりチームが勝たないと意味がないので。自分もラストパスをうまく出せれば、追加点が入って勝てたようなシーンもあったと思うので、正直最終戦で悔いが残ってしまったと思います」

Q:得点シーンを振り返ると？
「得意な位置でボールを受けられたので、あとはゴールだけを狙っていて、相手も自分の思うような形で守備をしてきたので、型通りという感じでした」

Q:最後の最後に、大前・高木選手のホットラインでの得点でしたが、そのあたりは？
「僕にすごく良いパスをくれたので、自分もそのお返しをしたかったんですが、それができなかったのが悔しいです」

Q:でも、最後に自分らしいゴールを決められたのは大きかったですね。
「まあ自信にはなりましたが、シーズンはもう終わりだし、ああいうのをシーズンの途中でしっかり出さないと。最後だけではチームの成績もこうなっちゃうし、3年間いてあんまり順位も変わっていないので、自分がエスパルスでプレーする意味というのをもっと残していきたいと思います」

Q:今シーズンは9位で終わりましたが、その結果についてはどう感じますか？
「シーズンが開幕して、なかなか勝利がなかったのが悔やまれるというか、そこがなければもっと良い順位にいけたと思うので、来年は最初から良いスタートが切れるように良い準備をしていきたいと思います」

Q:そういう中でも今季に得られたものは？
「シーズン終盤になって多くの勝点を取れたということで、チームに安定感が出てきたと思うし、チームとして良い形はできてきていると思うので、そこは良かったと思います」
Q:最後に1年間応援してくれたファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「本当に苦しい時期もあった1年でしたが、そういう時にも励ましてくれて、それが本当に力になったので、本当に感謝しています。来年も引き続き、同じ声援を送り続けてほしいと思います。お願いします」

●大前元紀選手（清水）:
Q:1点目のアシストがありましたが、あの場面を振り返ると？
「あそこでセカンドボールを拾えて、良いタッチができて、（高木）トシが見えたのでトシに預けて。あとはトシがうまかったので、トシの素晴らしいゴールだったと思います。あそこでトシにパスを出せば、勝負して決めてくれますし、前半に僕がヘディングしたシーンも、トシから良いボールが来ましたし、ああいうところで僕が点を取れれば良かったんですけど」

Q:後半は退場者が出て、プランが狂ったと思いますが……
「ラド（ラドンチッチ）がいた時もいないときも、みんな落ち着いてやれてました。失点のシーンはちょっと不用意なパスミスからでしたが、ああいうレベルの選手にああいうボールを出してしまうと、ああいうゴールを決められてしまうので、あれはチームとして修正していかないといけないですし、攻撃自体も（伊藤）翔くんが前に入って身体を張ってくれて、チャンスも作れていたので、そういう中で僕もチャンスが何回かあったので、決めきれれば良かったなと思います」

Q:今シーズンはどんなシーズンでしたか？
「本当にいろんなことがあったと思いますし、僕個人としては夏に帰ってきて、チームの助けになりたいというのを、ひとつの目標として掲げてやって。それが達成できたかどうかわからないですが、全力でやりましたし、来年もエスパルスでチームに貢献できるようにやっていきたいと思います」

Q:最後にスタンドにスパイクを贈りましたが、あれは何か想いがあって？
「いや、もう履かないので（笑）」

Q:清水に戻って、オレンジのユニフォームを着て戦ったことについては？
「ドイツに行ってもエスパルスのことは気になってましたし、帰ってきてまたオレンジのユニフォームに袖を通して、日本平で点も取れたので本当に気持ち良かったです。それが結果につながって、チームも個人ももっと上のレベルでやっていければ、本当に良いと思います」

●村松大輔選手（清水）:
Q:前半の途中からなかなかボールが中盤で取れなくなりましたが、その理由は？
「自分たちもラインが低かったし、中盤のスペースを空けすぎていたのが大きいと思うので、自分たちの責任も大きいと思います。それで相手のダブルボランチに簡単にボールを持たれて、狙い放題になってしまったので」

Q:ただ、攻撃に関しては良かったと思いますが？
「そうですね。結構ボールも回りましたし、セカンドボールをもっと拾えれば、もっとうちの展開になったと思います」

Q:今年は個人的にゴールも増えましたが、何が変わりましたか？
「前への意識というのは、だいぶ強くなりました。追い越す動きだったりとか、行けるときは思いきって行こうと思っているので。それでゴール前に入っていったら、ボールがこぼれてくた場面もありました。それも入っていかなければ何も起きないので。でも、もっともっとゴールできた場面もありましたし、もっと上を目指したいと思います」

Q:最後にチームが1年で成長したところを見せられたと思いますか？
「後半戦は良い戦いができてましたし、勝点もかなり積み上げられたので、来シーズンはこうやって積み上げたものをベースに最初からやっていきたいです」

●河井陽介選手（清水）:
「良い形で先制点は取れたんですが、その後相手に試合をコントロールされてしまったというか、リードしているんだけど相手に押し込まれる展開が続いて、それがもったいなかったと思います。リードしている分、もう少し余裕を持ってゲームをコントロールできるようになれば、今日の試合なんかはもっと優位に運べたと思うので、そこがもったいなかったですね」

Q:攻撃の流れに関しては、奪ってからのつなぎがすごく良かったと思いますが？
「そうですね。速く攻められた時は、得点の可能性というか、チャンスになっていたし、もう少し最後のラストパスやシュートの精度を高めれば、もっと点は取れたと思うので、そういう意味でもったいない試合だったと思います」

Q:でも、来年につながる要素もありますよね。
「そうですね。もう少し試合巧者というか、賢くゲームを運べるようになったら、もっと勝点を積み上げていけると思います」

●本田拓也選手（清水）:
Q:今日は入り方はかなり良かったですよね。
「そうですね。退場がなければ何とかなったんじゃないかと思います」

Q:それでも後半戦で、来年につながるところは見られたと思いますが
「そうですね。後半戦は良いサッカーもできていたし、勝点も拾えたし、苦しい中でも勝ち切れた試合もあったので。そのへんはチームとして良いことだと思いますけど、勝てる試合ももっとあったと思うので、そこで勝ち切る力も必要だと思います」

Q:若い選手が力をつけてきたと感じますか？
「力をつけているとは思いますけど、試合の中でうまくいかなくなったときに、もう少し考えてやらないと。うまくいかないから蹴っちゃうんじゃなくて、もう少しスペースを作る動きとか、パスを出した後にまたパスをもらう動きとか、パスコースに入ってくる動きとかというのも増やさないと。それが1人2人でやっていても、チーム全体としてできないと意味がないし、そういうのが仙台戦でもつなげなかった原因だと思うし、これから先もやっていかないと思います」

●田中順也選手（柏）:
Q:すごいゴールでしたね。
「ありがとうございます」

Q:あれは本当に狙い通りでしたか？
「そうですね。初めて狙い通りと言っていいぐらいに。いつもは、狙ってみようかなぐらいの感じで入れていたんですけど、今日は本当にあそこのコースを狙って、本当に良いところに行ったので」

Q:相手のクリアミスがこぼれてきたときからイメージはできていた？
「はい。打てるところを常に探していたんですけど、なかなかシュートチャンスがなくて。でも、クリアミスをうまくトラップすることができて、狙ってみて良いところに行ったので、とても満足しています。来年もまた結果を求めて、今年以上にボールもアシストもできるように頑張ります」

Q:同じ左利きとして、ジョルジ・ワグネル選手はどんな選手でした。
「ジョルジはベテランでしたけど、運動量もコンディションの安定度も、毎試合アシストしたり得点したり、大事なところで結果を出すというプロフェッショナルな選手で。同じ左利きなので見習うことだらけど、いなくなってしまうのが寂しいです」

Q:チームとして、今日の勝因はどう感じてますか？
「立ち上がりは失点してしまったんですけど、その後、今のやり方にすごく自信があったというか、4-4-2の相手に対して、うちがうまくボールを回せば空いてくるところがあるので。で、良い形で（太田）徹郎が点を取ってくれて、チーム全体でもこのサッカーのやり方が間違ってないなと思えたし。あと後半は、落ち着いてサッカーをして、どこかでチャンスを決めれば、守り切れる自信もあったし、相手が退場してさらにサッカーがしやすくなったので。今日はチームが少し自信を持てたというか、今のやり方で見えるものがあったので、来年も引き続き頑張りたいです」

Q:ポゼッションしている中で、田中選手や狩野選手がギャップに顔を出すという形を狙っていたわけですか？
「僕はギャップに顔を出すのがまだまだ下手なんですけど、（狩野）健太くんが顔を出して、（橋本）ワタルくんが攻めることで、僕と徹郎が中に入っていけて、今日も2人が点を取れたし、左の崩しがかなり良いと思います。右も頑張りたいですけど、まあ結果は出しているので、そこはバランスかなと思います」

●太田徹郎選手（柏）:
Q:ゴールシーンを振り返ると？
「今まで通り左で攻めることが多くて、（橋本）ワタルくんが上げたセンタリングとか、展開してくるボールをずっと狙っていたので、狙い通りといえば狙い通りという感じのシュートでしたね」

Q:今日はフリーで受ける機会が多かったですね。
「そうですね。左で作ることが多いので、相手も右サイドに寄るので、僕はなるべく我慢して開いてポジションをとっているので、もらえる時はフリーでもらえることが多いですね」

Q:相手のサイドバックが中に絞るところを見て、外に離れてと？
「そうですね。タニくん（谷口）にも、なるべく中に入ってこないで外に張っていてと言われていたので、それを守っていたら今日のようにフリーな形が何本もできたので。あとは決めるだけというところですけど、そういうチャンスをもっと決めていきたいですね」

●大谷秀和選手（柏）:
Q:今日の試合も早い時間に失点しましたが、それをひっくり返したのは、チームの成長なのかなと感じますが
「今年は逆転も少なかったですし、追いついても突き放されたりという展開が多かったので。清水のほうもホームの最後で勝ちたい思いが強かったと思いますけど、自分たちもジョルジの最後のゲームだという意識も強かったので、何とか勝って、この3年間ジョルジがやってきたことに対して勝利で送り出してあげたかったので良かったです。あとはグッチ（谷口）のゆりかごが（笑）、同点ゴールではできないので、ああいう形でしっかり祝ってあげられたのは良かったです。
終盤は、上も下もない状況でしたけど、全員がこのシステムに対して意欲的に取り組みながら、いろんなモチベーションを全員が持ってゲームを回せていたので、ただ単に試合をこなすというゲームはなかったと思うので、あとは来年に向けて足りない部分を改善しながら、全員で高め合いながら良いシーズンにできるようにしたいですね」

Q:今日は立ち上がりは、イヤなボールの取られ方がけっこうありましたが、その後ボールを取られなくなったのは、どういう部分が良かったですか？
「清水も最初アグレッシブに来てましたし、そこをかいくぐるところで、自分たちの質や受けに来る選手のサポートというのが足りなかったと思うので、そのへんは時間が経つ中で相手は90分は続けられないですし、そういうところ落ち着いて。相手の前線の選手も、本当に激しく追っているわけでもなかったので、そこで無理な縦パスとかではなく、GKを使ったり、そういうところでいったん落ち着くというのができたところは良かったと思います」

Q:自分たちで修正できたのは大きかった？
「そうですね。悪い時間はやっぱり耐えなければいけないですが、良いディフェンスをするだけでなく、ボールを奪われないことで自分たちのリズムに持って来たり、ボールを奪われないようなボール回しで相手のリズムを断つというのも大事なので、そのへんは成長してきているところだと思います」

以上