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勝ちに行こう！　ここまで来たらただ一つ、自分の、自分たちの全てを出し尽くして、いい結果を持って京都へ帰って来よう。それだけだ。

徐々に調子を上げて来た駒井善成は、決勝戦を前に友達から東京へ応援に行くという連絡を受けたという。「応援されていると思うし、期待を背負っているとも思う。決勝戦のことだけを考えて万全の状態で臨みたい」と意気込んだ。
倉貫一毅は、子供の送迎時に幼稚園の先生から応援の言葉をもらったことを明かしてくれた。「もちろん、期待されていることは感じていますよ。でも、だからと言って特別に何かを変えるということはないですよ。決勝戦もそう。自分ためにしっかりとやること。皆もそれでいいと思うし。それでしっかりと結果を出すこと、それがサポーターや応援してくれる人たちの望みでもあると思うから」と平常心を説いた。
サポーターはもちろん、京都で、或いは全国で、京都サンガを応援して、気にかけてくれる、全ての人の思いを力に変えて―、いよいよ決勝戦。徳島を乗り越え、力の限りを尽くして、京都、Ｊ１に向かって進むだけだ！

決勝の相手、徳島の印象について京都・大木武監督は「（これまでと）変わらない。ゆったりと構える感じで、独特のテンポがある。自分たちのリズムを持っている」と口にしつつ、「攻撃の選手はぴか一だね」と強調もした。
染谷悠太は「スペースへのランも得意で、裏を突かれない様にしたい。走らせないのが大事」と対徳島の守備ポイントを明かした。酒井隆介も「２トップが強力。津田選手はいやらしいので注意したい。パスの出どころをしっかりと抑える守備をしないと、一瞬でも隙を作ったらやられる」と語った。

決勝戦のポイントは他にも、徳島がどう出てくるか。引分けの場合は規定により京都の昇格が決まるので徳島は勝たなければならない。言い換えれば「徳島は絶対に点を取らなければならない」ということ。ならば高い位置からプレッシャーをかけて奪いに来る、と考えられる。だが、逆にプレッシャーをかけて背後のスペースを突かれて失点すれば、ゲームが極端に苦しくなる。
ボールを奪いに来るのか、しっかりと構えてカウンターや一発（セットプレーも含め）を狙うのか。ゲーム序盤と後半のスタート、徳島の出方は見極める必要があるだろう。

と同時に、京都が徳島をどう攻略するかもポイントになる。これは改めて京都のサッカーを繰り出していく、ということだろう。相手がボールを奪いに来るのなら、それを往なしてボールを運ぶ。相手が構えてくるのなら、その急所を突いてボールを運ぶ。パスをつないで、ドリブルで、ボールを追い越して、或いは裏一本で、それとも相手ボールを奪取して―、様々なパターンが浮かんでくる。的確に力強くこなして相手陣内でサッカーができるか。そして、出来なくても我慢してプレーができるかどうか。長崎戦はこの我慢が出来た。これもチームの成長の一つ。こうしたポイントをまとめるなら、「今までやってきたことを全て出し切ろう」ということである。

徳島も様々な思いがあり、Ｊ１への気持ちもあるだろう。だが、京都も同じである。いやそれ以上だ、と声を上げたい気持ちもある。堂々と、徳島を乗り越えていこう。そして、Ｊ１へ乗り込んでいこう。この勝負っ、勝つのは京都だ！
サポーターの皆さん、また全国の京都を応援して下さる皆さん。目標に向かって、全力を出し尽くす選手に向けて、どうぞ、力をお貸し下さい！

以上

2013.12.07 Reported by 武田賢宗