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【J1昇格プレーオフ:決勝 京都 vs 徳島】徳島側プレビュー:自分たちのサッカーを信じ抜いて戦え!そして必ず新たな世界へ─。(13.12.08)

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★京都側プレビューはこちら

このゲームの重要度を本当に形容出来る言葉は、どこを探してもきっと見付からないだろう。ここで勝者になれば、クラブを取り囲む環境や選手たちの人生はもちろん、ファン・サポーターやホームタウンに関わることも含め、挙げ切れないほどの面に今とはまるで異なる明るさの新たな世界が開けるのだから。絶対に負けられないなどという表現ではあまりにも軽過ぎるし、運命や究極といった単語を纏わせても、迫った最終決戦の持つ真の重みまでは到底伝えられないはずだ。
J1昇格プレーオフ決勝─。2013年12月8日、いよいよ徳島はそれほどの戦いに挑む。

ではその一戦で如何にして勝者になるかだが、ポイントはただひとつ、自分たちのサッカーを信じ抜けるかだろう。
準決勝・千葉戦と違い、迎える決勝において徳島は年間順位アドバンテージを持っていない。ドローに終わることはイコール今季の夢の終焉ということだ。そのためチームは何としても京都を上回るスコアを記録しなければならず、そのことを分かっている選手たちの中にはもうすでに得点を奪いたい欲求がふつふつと湧いているはずである。そしてそれはきっと、ゲームが始まればさらに沸騰。早く先制点を挙げて優位に立ちたいという気持ちの強まりから、抑え難いほどのものになってくると思われる。

しかし、勝利への意欲と捉えることも出来る得点への欲求だが、このゲームに関して言えばそれは大きな落とし穴となる可能性の方が高いのではないか。徳島が継続して積み上げ、進撃を見せたリーグ後半戦からプレーオフ準決勝までの支えにしてきたのは間違いなく、粘り強い守備をベースにリズムを作るゲームの形。決して守りから入るということではないが、それでもやはり今季の徳島にとっては粘り強い守備が一番の生命線なのである。にもかかわらず得点を欲する余り攻撃姿勢を無理に先行させてしまったなら、待っているのはおそらく組織バランスの崩れ。チームは本来の姿を失い、欲する結果から離れる方向へ傾いていってしまうだろう。

だからこそ選手たちは粘り強い守備を基本とする自分たちのサッカーを信じ抜き、それに徹した戦いを行わなくてはならない。リーグ前半の苦しい時期でもブレることなく構築を目指し、その後もより深い浸透を図り続けてきた自らの形に確固たる自信を持ち、それの体現に全員が持ち得る全ての体力・技術・集中を注ぐということだ。そうすれば徳島はチームとして落ち着いた目でピッチ上の流れを見ることが出来、勝機も見逃すことなく捉まえられるに違いない。事実、宮崎光平が「ボールを回される時間が増えるだろうが、自分たちのスタイルを崩さずに戦ってカウンターをしっかり活かしたい」と語れば、橋内優也も「相手が得意とするワンタッチ、ツータッチのプレーにおいていかれないよう粘り強く守備対応した上で訪れたチャンスをモノにしたい」とコメントし、これまでと変わらない戦い方を何より大事に意識していた。

とは言え、もちろん戦況によっては何らかの変化が必要になるかも知れない。が、その時はチームをここまでまとめ上げた小林伸二監督の的確なタクトが振られる番だ。幾多の修羅場をくぐり抜け、過去2つものチームをJ1へ導いた最高の指揮官が、目の前の状況に応じた絶妙の舵取りを見せてくれるであろう。

四国・徳島から国立競技場までの距離は600km以上。決して楽に訪れることの出来る場所ではない。だが、車中2泊の弾丸バスツアーをはじめとした様々な移動手段で決戦の地へ集結し、ファン・サポーターも力の限りチームを後押ししようとしている。そうした背番号12たちの熱き想いに応えるためにも、らしさを貫いた戦いをもって選手たちには必ず歓喜の瞬間を掴み取ってもらいたい。

刻一刻と迫ってきた勝負の時。緊張と興奮が高まる。

以上

2013.12.06 Reported by 松下英樹
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