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【J1:第34節 F東京 vs 仙台】プレビュー:様々な感情が入り交じる最終戦。レジェンドの味スタラストダンス(13.12.07)

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J1リーグ最終節は、奇しくも22日の天皇杯準々決勝と同カードとなった。F東京のランコ ポポヴィッチ監督と、仙台の手倉森誠監督は、ともに今季限りでチームを離れる。互いの指揮官のラストマッチは残されているが、リーグ戦での集大成はこの試合で見せなければいけない。ポポヴィッチ監督は、味スタラストマッチへの思いをこう語った。

「言葉で表せない色んな思いがあるが、良い形で締めくくりたい。私にとって味スタは我が家と呼べる場所だ。この2年間を振り返ると、長いようで短かった。ここで過ごした日々があまりに日常過ぎて今は当たり前に思える。それほど私にとっては居心地の良い場所だった。関わるすべての人といい関係を築けたと思っているし、仕事と割り切れず、情熱を注げた。サポーターとも本当にいい関係が続いている。本当に一体感を感じるし、サポーターとの距離もグッと近づいていると思う。一戦必勝のスタイルは変わらない。すべてを出し切ることだけを考えたい」

4月13日の前回対戦は、アウェイでF東京が1−2で敗戦し、リーグ4連敗を喫した。試合開始からボール支配率、決定機ともにF東京が仙台を上回ったが、それでも勝てなかった。F東京は後半開始2分に失点し、1点を追いかけることとなった。しかし、その時点で勝負は決していなかった。次の失点が、勝敗に重くのし掛かった。60分に、その2点目を奪われた。自陣でボールを奪った仙台は、F東京の右サイドで待ち構えるウイルソンへと素早くつないだ。ウイルソンはこれを縦に持ち上がり、角度のないところからファーサイドに突き刺した。1点を追いかけるF東京が前掛かりとなっていたところを見逃さなかった。

失点時の守備陣は急な背走を余儀なくされ、背後を取られた徳永悠平は戻りきれていなかった。カバーには加賀健一が入ったが、「寄せが甘かった」と悔やむ。シュートコースを消しきれず、権田修一が守るニアにシュートを打たすことができなかった。1点差であれば、追い上げることもできただけに、奪われてはいけない2点目だった。仙台の攻撃に費やした人数は3人。F東京はそれを上回る4人が残っていた。加賀の背後をカバーできるところに選手が戻れば、対応も違っていたはずだ。

ただし、この得点には仙台の意図が隠れていた。決勝点の前後からウイルソンはポジションを左寄りに取っていた。攻め急ぐF東京は、徳永が前半よりも高いポジションを取っていた。そこに、ウイルソンを配置し、そこを起点に攻めようという指示が飛んでいたはずだ。相手の急所を見抜く手倉森采配の妙を見せつけられた試合だったとも言えるだろう。

その試合の雪辱を期すF東京は、今季限りでの引退を発表しているルーカスの味スタラストマッチとなる。また、ネマニャ ヴチチェヴィッチとの契約満了も発表され、様々な感情が入り交じった試合となるだろう。

ルーカスは「それぞれがいろいろな思いを抱えて望むことになるだろうが、私にとっては特別な試合だ。運がいいのは、リーグ最終節を味スタで迎えられること。引退試合をパーティーのように行うこともあるけど、勝点3を争う試合で引退試合ができることを望んでいたからね」と語った。レジェンドの味スタラストダンスは見逃せない。

仙台は主力選手にけが人を抱えているが、手倉森監督就任6年間で築いたサッカーは、どのメンバーがピッチに立とうと大きく変わらないはずだ。互いにリーグ戦では優勝、AFCチャンピオンズリーグ出場権を得ることはできないが、この試合に懸ける思いはどちらも決して小さくないだろう。

以上

2013.12.06 Reported by 馬場康平
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