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【J1:第34節 甲府 vs 鳥栖】プレビュー:優勝争いを盛り上げてきた最強鳥栖をホーム最終節で迎え撃つ甲府(13.12.07)

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2014年1月1日に天皇杯決勝で対戦する・・・つもりの甲府と鳥栖。特別なライバル関係ではないけれど、岸野靖之監督(現・J2松本U‐18監督)時代から独特の勢いや怖さがある鳥栖は印象深かった。2011年のJ2リーグで2位に入ってJ1に初昇格を決め、昨年のJ1リーグ元年では最終節でACLの権利をつかみ損ねたものの5位と大躍進し、今年はACL圏入りには絡めなかったものの余裕の勝点差で残留を決め、最終節の結果次第では13位から10位に順位を上げる可能性もある。甲府はJ1に3度昇格したが2年連続の残留の経験はなく、初昇格からJ1滞在3年を決めた鳥栖や山形(09〜11)の3年連続J1滞在というのは一つの壁であり、ちょっと憧れ。

JFK甲府は来年もJ1残留をするというか、残留を最大の目標にしないクラブになりたいが目の前の鳥栖に勝ってリーグ戦をいい気分で終わりたい。城福浩監督は、「どん底の時でもチームを鼓舞し続けてくれたサポーターに感謝の気持ちを伝えるには勝利しかない」と強い口調で話していて、2013年の山梨中銀スタジアム最後の試合に賭ける思いはより一層のものがある。前節のアウェイ名古屋戦は「チャレンジ」を一つのキーワードにしてリーグ戦初先発のGK岡大生、ボランチ・新井涼平を起用したが、今節はちょっと違う。名古屋は攻撃にストロングポイントを出してくるのでチャレンジしやすかった面もあったが、鳥栖は名古屋よりも守備が厳しく「別次元のチャンレジになる」という。今週の紅白戦ではアグレッサー側(仮想鳥栖側)に入った選手が鳥栖のやり方をできるだけ再現して、先発チームにイメージさせてきた。鳥栖対策だけをやってきたわけではないが、アグレッサー側に入った選手の想いも乗せて先発の11人はピッチ立つ。

外野ながら今年も去就が気になる豊田陽平(リーグ戦20ゴール)。Jリーグのファンならだれでも彼の名前を知っていて、日本代表のレギュラー同様の知名度と存在感がある。甲府は豊田だけを抑えようとするするのではないが、最後の最後の部分では豊田対甲府の3バックの誰かの1対1となる場面も出てくるだろうが、その回数を減らすことは一つのポイント。「(鳥栖戦は)局面の戦いになるので、そこを切り抜けないといけない。(切り抜け方が)勇気を持ってなのか、セーフティなのか、この判断が大事。そこでボールを奪われるとそこからの鳥栖の攻撃は鋭い。このせめぎ合いが大事。切り抜けた後、どう幅を使うかは名古屋戦での課題でもある」と城福監督が話してくれている。スタンドから見ていて「あ〜ッ」と思わず声を出してしまう様な奪われ方をすることがあるだろうが、そこにどんな判断があったのかが重要で、勇気を持って局面を切り抜けようとしたプレーなら「あ〜ッ」を飲み込んでほしい。

キャプテンの山本英臣は鳥栖の印象を、「ワイルドな感じ。プレーが荒いという意味ではなく、普通なら諦めるようなボールをマイボールにする。こぼれたボールでも普通なら足を出すところで身体を寄せてくる。もっとうまく、要領よくサッカーをするチームはあるけれど、鳥栖は強さや運動量でそれを圧倒する力がある」と評する。昨年の躍進も含め、今の鳥栖には気押されそうなパワーがある。公式戦では優勝争いを盛り上げる(鹿島、浦和、C大阪に勝利)現在5連勝中。4月〜5月は具合の悪い時期もあったが、よりによって今が最強の状態。甲府はファン・サポーターの力を合わせて、天皇杯決勝で対戦する・・・つもりの鳥栖に勝ちたい。

甲府の大エースに成長した柏好文は、「このチームでやってきた証、完成度の高い試合を見せたい。全力で戦うことが全て。甲府の選手としてできることを出し切りたい」と、意味深な言葉を使って賭ける想いを表現する。8連敗というどん底の時期を乗り越えて終盤に掴んだ右肩上がりの流れ。契約が終わる選手が発表されながらもチームの一体感を失わないで迎えた最終戦はJFK甲府に関わる全ての人の矜持となる試合にしたい。天皇杯が残っているので“今年最後”という雰囲気が濃く漂うわけではないが、ホーム・山梨中銀スタジアムでは最後。いろいろな想いを詰め込んだ勝利をみんなでもぎ取りたい。

以上

2013.12.06 Reported by 松尾潤
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