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【J1:第34節 浦和 vs C大阪】プレビュー:ACL出場権を巡る直接対決。アジア行きのチケットはどのクラブへと渡るのか(13.12.07)

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これが本当のラストチャンスだ。残念ながら理想通りのシナリオで最終戦を迎えることはできなかった。浦和は前節、鳥栖に大敗を喫したことで優勝の可能性は消滅した。順位も2位から4位へと転落。ACL出場圏内からも脱落した。だが、奇跡的とも言えるめぐり合わせにより、浦和は上位との直接対決でもないのに勝てば自力でアジアに行けるというチャンスを拾った。

ここで結果を出さずして、いつ出すというのか。「途中まで2位にいたのに4位に落ちている申し訳なさを感じている。サポーターのみんなに報いるチャンスがまだ1試合だけあるという気持ちで戦う」。柏木陽介はそう力を込め、必勝を誓った。

選手たちの気迫は練習からも伝わってきた。ゲーム形式でのトレーニング時や、インターバルの休憩が入った際、選手間で動き方のすり合わせや意見交換を行う場面がたびたび見られた。宇賀神友弥は「もっとこうしようとベテランの人が引っ張っていろんな意見を出してくれるので、最終戦は間違いなく良い試合ができると信じて戦いたい」と前を向く。

指揮官も最後の戦いに向け、準備を整えている。紅白戦ではゲームをフリーズさせ、ボールを受ける前の動き、ボールを出した後の動きを指示。また、阿部勇樹を右センターバックに入れ、柏木を右ボランチに置くという布陣でトレーニングを行い、攻撃的なオプションも試した。後は本番で結果を出すだけだ。

一方、C大阪も前節の鹿島戦を落としたことで大きな夢が潰えた。今季限りでの退任が決まっているレヴィー クルピ監督のホームラストマッチを勝利で飾れず、悲願の初タイトルの可能性が消えた。

ただ、彼らにもまだACL出場の可能性は残されている。条件はかなり厳しく、浦和との直接対決を制した上で鹿島が負け、さらに川崎が引き分け以下という結果待ちになるが、たとえ険しくとも道は続いている。

彼らが自分たちでできることは浦和に勝つことだけだ。元々、リスクを恐れずに自分たちのスタイルで攻撃的に仕掛けてくるチームだが、いつも以上に浦和に対して真っ向からぶつかってくるだろう。彼らには、浦和と殴り合っても勝てると胸を張れるだけのタレントが揃っている。槙野智章も「C大阪は危険なチームだし、攻撃のクオリティはトップクラスだと思う」と警戒する。

特に得点ランキング4位タイに名を連ねる柿谷曜一朗は非常に危険な選手だ。前節の鹿島戦でも突出したスキルだけが可能にするファインゴールを決めている。浦和としては守備時に最大限の注意を払うのは当然のこととして、理想としては柿谷がボールを触れない形に持っていきたい。

そのためには、自分たちのサッカーを高いレベルで表現することが求められる。「攻撃に力を持っている選手に対して、守備で力を出し切らせてしまうのが大事なこと。ああいうクオリティが高い選手に攻撃で能力を発揮させないよう、僕たちが質の高いボール回しをして、彼らを守備に回すことが最大の防御か」。槙野がそう話すように、柿谷が攻撃ではなく守備に時間を費やす展開に持ち込みたい。逆に質の低いパス回しをしてしまうと、危ないボールの失い方から大ピンチを招いてしまうだけに集中して戦う必要がある。

浦和は今、2つの目標に向かってチームが1つにまとまっている。1つ目の目標は言うまでもなく、ACL出場権の獲得。選手たちは最低限のノルマと捉えている。そしてもう1つは、この試合を最後にクラブから離れる仲間を笑って送り出すこと。とりわけ、チームの象徴的存在だった山田暢久に対する思いはみな強い。「ヤマさんのためにも勝たないといけない」。最後の思い出は笑顔で。浦和は功労者の花道を飾るためにも、絶対に白星をつかむと意気込んでいる。

以上

2013.12.06 Reported by 神谷正明
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