ホーム本城で開幕した北九州の今季。負けはしたが、柿本健太のゴールに大器の予感がした。その後、なかなか出番が来ず、練習場でもがき苦しむ姿をずっと見てきた。その中で成長した姿は、ゴールこそなかったもののホーム最終戦（第41節）で見せてくれた。２年目の来季は、必ず大ブレイクしてくれるだろう。そして、北九州を引っ張っていくに違いない。

Q：プロ１年目のシーズンが終わりましたが？
「最初は試合に出ていて、シーズン中盤から出られない時期がずっと続いた。１試合出たら、また出番がなかったりしました。そういった意味では、良い時期も悪い時期も両方経験したシーズン。全くもの足りることがなかったシーズンでした」

Q：開幕戦でデビューしプロ初ゴール。順調なスタートから、徐々に出番がなくなっていきました。その時は何を思いましたか？
「最初は『なんで俺が出られないんだ！』と考えた時期もありましたが、そういう時に周りの人だったり、先輩の修人くん（鈴木修人選手）たちが『１つ１つの練習をしっかりやれ！ 紅白戦の時、外でボール回しをやっている時でも一生懸命やれ！』と言ってくれた。そういうことが、最後には試合に出られることにも繋がるというのを感じられるようになってきた。苦しい中でも、練習試合ではチャンスをもらってプレーできていたし、ゴールも結構決めていた。そこをモチベーションにやってきたので、ポジティブにはやれていました」

Q：個人の成績（18試合出場２得点）については？
「自分のプレーで泥臭くやるところとか体を生かして競り合いに勝つとかはＪ２の試合でも通用するとは感じたので、そこは良かったと思います。ゴールは特に２点目（第13節・札幌戦）は自分のイメージ通りだったんで、そこは来シーズンにはもっとやっていきたい。来年も最初のスタート時点から勝負だと思っています。２年目ということで、勝負の年なんで。途中出場だけじゃなく、先発争いにも絡めるようにしていきたいです」

Q：オフシーズンは、どう過ごしますか？
「今季こういう結果だったんで、オフでも筋トレとかランニングでもっと体の基盤を作って行こうと、さっき吉さん（吉満樹フィジカルコーチ）とも、話し合っていました。オフは、今年も勝負です」

Q：ホーム最終戦、久しぶり（６月８日以来）に出場しましたが？
「緊張は全くしなかった。プレーできる楽しさを感じていました。懐かしいなぁっていう（笑）。ただ、途中出場でも長く（17分）プレーしたので、何とかゴールを取りたかった。シュートを打てなくて残念です。それでも練習場に来て『早く試合に出てほしい』とか『本城でプレーする姿が見たい』と声を掛け続けてくれたサポーターに、少しでもプレーしている姿を見せられて良かったとは思います。来季は、自分を応援して下さる人にもっともっとそういう姿を見せられるようにしたいです」

Q：来季に向けての抱負は？
「２年目ということで勝負の年になるので、今季以上に試合に出ることと、先発で出てチームのため、そしてサポーターのために頑張っていきたいです」

以上

2013.12.05 Reported by 坂本真