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【J2日記】栃木:栃木県からプロサッカーの灯は、絶対に消さない! 有志団体から1,000万円超の支援(13.12.05)

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(C)大塚秀毅

樋口氏(写真右)から目録を受け取った栃木サッカークラブ水沼富美男副社長(写真左)

(C)大塚秀毅

栃木県にプロサッカークラブを存続させる会の代表・樋口大介氏

(C)大塚秀毅

記者会見が行われた「トッキースクエア」には、来季のシーズンパスポートを求める人の姿も

クラブの財務状況に関する緊急記者会見が11月5日に栃木県庁で開かれ、今季の赤字と債務超過額が1億5,000万円近くまで膨らむことが明らかとなった。財務状況の悪化を受けて、栃木県からプロサッカーの灯を消したくない。栃木SCをなんとか存続させたい。Jリーガーに憧れる子どもたちの夢を奪いたくない――。そんな思いから立ち上がった有志による団体が、「栃木県にプロサッカーチームを存続させる会(以下、存続させる会)」だ。「存続させる会」は1月末まで募金活動を行うが、現時点までの経過報告も兼ねて募った支援金の贈呈を行った。

宇都宮市内の中心部にある栃木SCの情報発信基地「トッキースクエア」にて催された支援金贈呈式には、「存続させる会」の樋口大介代表を含む3名、株式会社栃木サッカークラブの水沼富美男代表取締役副社長が出席した。この日贈呈された寄贈金額は、11,162,064円(7ドル分の寄付は、日本円に換金してから総額に含める)。樋口代表から目録を手渡された水沼副社長は、「朝の街頭、冷え込みの厳しい夕方や夜の募金活動に参加された皆様には、感謝と敬意の気持ちでいっぱいでございます。短期間に1,100万円もの募金を集めていただき感謝いたします。『なんとかして栃木にJクラブを残したい』という思いが、この金額に表れていると思っております」と感謝の言葉を述べた上で、「募金活動された皆様、県民の皆様の思いを重く受け止め、支援だけに甘んじることなく会社の全精力をあげてクラブライセンスのクリアに向けて取り組んでいく」と改めて決意表明をした。

募金活動自体が初めてだったことから「無我夢中だった」と話す樋口氏。当初は6名でスタートし、常時10名前後のメンバーがリーフレットの制作を手伝い、そこにボランティアの方々、また栃木SCのスタッフも加わることで支援の呼び掛けをしてきた。ホーム最終戦となる北九州戦との一戦で募金活動をした際には「皆さんの方から私たちの方へ近付いてきてくださった」ことに驚き、栃木SCへの熱い思いを感じ取ったそうだ。また、現在まで振り込みの件数は430件にのぼるが、その割合が法人43%に対して個人が56%であることにも驚きを隠せなかったと説明した。
今後も身の丈に合った募金活動を継続していくことになるが、11月末に設立された「栃木SC支援の会(栃木県サッカー協会、後援会など)」が全県下で活動をすることから、「私どもを超える活動、金額を集めてほしい」と期待を寄せた。

12月15日には「栃木SC支援の会」が県下で一斉に募金をすることになっている。「我々も統一してやりたい」(樋口氏)と「存続させる会」も共闘の意思を示しており、可能であるならば栃木SCからもフロントスタッフ、選手を総動員することで大きなうねりを作りたいところだ。

「存続させる会」が配布しているリーフレットの文末には、こう記されている。
「いま力を合わせて踏ん張らなければ、我々は一生後悔するのではないでしょうか」
あとの祭りとならないためにも「集中的かつ効率的に募金活動を行いたい」(水沼副社長)。

以上

◆「栃木県にプロサッカーチームを存続させる会」
http://www.mintochiproject.jp/

◆「栃木SC支援の会」
http://www.tochigisc.jp/news/article/00005105.html

2013.12.05 Reported by 大塚秀毅
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