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【J2日記】横浜FC:サポーターと戦う炎のGKシュナイダー潤之介。横浜を去る(13.12.05)

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最終戦ではゴールを決めた選手が次々にシュナイダー潤之介選手の元へ。写真は4点目の高地系治選手。

最終戦後のセレモニー

横浜FCの最終戦が行われる前の11月21日。今季の横浜FCのキャプテン・シュナイダー潤之介選手の契約満了が発表されました。シュナイダー潤之介選手の一番の見どころ、というか見せどころは、その声。ピッチ上の選手に対する大音量のコーチングは、ニッパツ三ツ沢球技場の見どころの1つでしたし、シュナイダー潤之介選手がサポーターを盛り上げるような場面もあったように記憶しています。その姿は、まさに横浜FCのキャプテンとしてふさわしいものでした。

最終戦は4−1とゴールラッシュ。その度に、ベンチにいるシュナイダー潤之介選手にゴールした選手が駆け寄っていきました。1点目を決めた武岡優斗選手は、プレー中以上のスピードではないかと思わせる速さでシュナイダー潤之介選手の元へ駆け寄りました。その場面について、シュナイダー潤之介選手は「どれだけ一目散に来るんだよと思いました。試合中に泣いたのは初めてでした」と早くも感極まったようです。
4点目の絶品ループシュートを決めた、鳥栖時代からの戦友・高地系治選手もやはりシュナイダー潤之介選手に駆け寄った1人。「(シュナイダー潤之介選手に駆け寄ったのは)そういう惜別の思いがあったし、良いプレゼントができたと思う」と語っていることからも、この試合に臨む選手の中に「シュナイダー潤之介選手のために」という思いがあったことがうかがえます。

最終戦の試合後にコメントをいただいた際にも、シュナイダー潤之介選手から出てきたのは、選手・サポーターへの気持ちでした。
「試合前のミーティングで、『これで終わりじゃない。選手を続けている間は試合で会えるので、これで終わりじゃない』と選手には言いました。
試合終了後には、サポーターにも『これで終わりじゃない』と言いました。以前、サポーターが審判にブーイングした時にサポーターをなだめたこともあったけど、そういうことも含めてサポーターと一緒に戦っていると思ってやっていました。『ほかのクラブに移籍して、横浜FCのJ1昇格を阻むこともあるとは思う』と言ったらサポーターからブーイングが来たんですが、改めてブーイングは嫌だなと思いました。できれば次に会う時にはブーイングではなくて拍手で迎えてほしいなと思います。
(『気持ちで戦う選手』と書かれた横断幕について)ああいうのは選手をやっていて良かったと思う。まだまだ選手として戦いたいという気持ちを新たにしました」

試合前の取材では、いつも冷静に相手を分析しつつ、必ず勝てるという強気のコメントを語っていただきました。それは横浜FCの勇気になっていたと思います。そして試合後もやはり熱く、しかし一方で冷静なコメントが多かったことが印象的でした。その言葉にはやはりチームを動かす力があったと思います。そして、その気持ちはサポーターにも伝わっていました。もし敵になるとしたら非常にやっかいな選手となることは間違いありません。でもそこで、より成長した横浜FCとシュナイダー潤之介選手が戦う姿が見られることでしょう。
シュナイダー潤之介選手、横浜FCでの熱い姿、ありがとうございました。

以上

2013.12.05 Reported by 松尾真一郎
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