本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【山形:石崎信弘 新監督就任記者会見】会見での出席者コメント(13.12.02)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォトセッションに臨む石崎信弘 新監督(写真中央)

●高橋節 公益社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会 理事長:
「皆さん、おはようございます。今日はよろしくお願いしたいと思います。この前、42節終えた時に、このピッチでいろいろとご挨拶申し上げましたけれども、また改めてご挨拶申し上げたいと思いますが、今シーズンの皆様方のいろんなご支援、ご理解、本当にありがとうございました。お陰さまで42節戦ってまいりまして、結果10位という形でございました。2012シーズン、13シーズンとJ1復帰を目標に戦ってまいりましたけども、結果としてそれを形に表すことができなかったことに対しては、私もあらためてスポンサーやサポーター、ファンの皆様、報道の皆様方に対しても、お詫び申し上げたいと思っています。
ただ、私もそう詳しくないながらも、今シーズンずっと(理事長職に)専任させていただいて、ホームゲーム、あるいは都合がついたアウェイの試合といろいろとその場に臨むことができました。それでいろいろ皆さん方の話やら、私なりの感想を言いますと、今シーズンのモンテディオ山形、新しい形を描きつつあるその第一歩を、ある程度皆様方にお示しすることができたんじゃないかなと思っております。申し上げるまでもなく、非常に得点力の高いチームになりつつあるなあという形です。いろんな分析もあるんでしょうけれども、一人の人が集中的に得点するという形ではなくて、得点の幅も大変広い形、いろんなところから得点ができるという形、これは絶対これからも失ってはいけないものではないかなと思っております。ただ一方におきまして、非常に失点の多いチームであったということになります。それは攻守のバランスもあるでしょうから、一概に部分部分だけとらえて言うわけにもいかないでしょうけれども、その部分をよりしっかりと課題としてとらえて、そちらの是正に向けて取り組んでいくというのが、今私たちに課せられた課題ではないかなと思っておるところでございます。

そうしたところから抜け出すために、どういうふうにすべきかということで、いろいろ内部で話し合いをしたり、うちは協会、公益社団法人でございますから、理事の皆さんともいろいろと意見を交換させていただいて、来季に向けましては、すでに皆さん方にリリースしましたように、こちらに座ってます、石崎信弘さんにチームの指揮をお願いしてはいかがかというふうな形に整ったところでございます。石崎さんはもう私が申し上げるまでもなく、私たちのチームがJ2に参画できる前、(旧)JFL時代にNEC山形を率いてくれて、J2の舞台に移してくれた立役者でもあるわけでございます。その後いろいろ各地でいろんな実績を積んでこられました。私も見てる限りでは、これからの指導に多いに期待したいなと思っているところでございます。挙げれば、レイソルさんが、あるいはコンサドーレ札幌さんがJ2からJ1に上がった時の指揮者でもあるわけでございます。

そして私たちは、今年15年、J2に入ってから迎えていましたので、どうも年を取ると節目の年とかをやたらと言いたくなる時があるんですけれども、15年ということで一つの転機を迎えることができればなと思って来ましたけれども、今年は新しい会社、新会社をつくりまして、来年の2月1日から、トップチームの運営を新会社のほうでやるという形で段取りを整えております。来る9日の社団法人の総会の席上では、この手続きを皆さんにお諮りして進めるという形になっております。そういう来シーズンは新しい監督を迎えて前に進む、それから運営母体もより大きな、安定した基盤を、という形で模索した会社がスタートするシーズンということでございますので、みんなで力を合わせて、皆様方のご理解、ご支援もいただきながら、しっかりとしたシーズンにしていきたいなと思っておりますので、どうぞ皆さん、よろしくお願いしたいと思います。これからもどうぞご支援のほど、よろしくお願いします」

●中井川茂敏 ゼネラルマネージャー
「皆さん、こんにちは。では、私のほうから石崎監督を紹介させていただきます。もうすでにお手許のほうにプロフィールを渡しておりますので、細かな紹介はいたしません。今、理事長からもお話があった通り、石崎監督の監督人生、山形から始まって20年という節目を迎えようとしております。その後、柏レイソルをJ1に昇格させる、札幌をJ1に昇格させるという、本当に素晴らしい仕事をしてきてくれたというところで、そういうところを我々のほうで生かしていただきたいなと思っております。

どうして石崎監督に監督の要請をしたかということなんですが、まず一点は、我々が目指した攻撃的なサッカーというところ、今年の得点ランクを見るとリーグでも3位というところで、形はできてきました。ただ、守備のほうでは一方では失点数がかなり増加したというところがあります。ですから、やはり結果に結びつかないとというところがありましたので、なんとか攻撃的なサッカーを継承して、そして守備を改善していくというところをやりながら、守備の改善を図っていくというところで、一点、そういう改善をしていただけるのではないか。個人のスキルとか戦術といったところで、きちっと改善をしていくというところができるのではないかなというのが一点です。

二点目は、やはり育成能力というところも非常に長けているというところを評価しています。札幌、柏、そういったところで選手をうまく、特に札幌では若い選手を起用しながらJ1に昇格させたというところで、選手の個人のスキルも非常に上げた。そして山形時代も、より厳しい環境のなかで練習を積み重ねて選手を鍛え上げてくれたという実績があります。ですから、選手の技術的な部分、そしてフィジカル部分、そしてメンタル部分といった総合的なところを引き上げるということができるのではないかというふうに思っています。

三点目は経験です。先ほどから言っていますように、柏レイソル、そして札幌をJ1に昇格させたというような経験、そして20年間の経験、そしてまた今回、中国のほうに1年間だけ行ってきたわけですが、中国のあまり強くないチームのユースチームを、全国で準優勝するようなチームに本当に短期間で育て上げたというところがありますから、そういったところを評価しています。

あとは、やっぱり山形への思いというところが非常にあるというところです。監督人生をこの山形で始めたというところ、そして20年目の節目をまた山形で監督をやっていただけるということですから、お話ししてもまだまだ山形に対する思い、ここでしっかり仕事をしたいという思いが伝わってきました。そういうところを評価して監督をお願いしたというところでございます」

●石崎信弘監督:
「おはようございます。来年度から監督を引き受けます、石崎です。よろしくお願いします。

先ほどから話が出ているように、私、監督を始めたのはこの山形の地で、その頃はまだJ2がなくて、(旧)JFLの時代だったんですけど、本当にここでやった経験というのがいろんなチームでかなり生きてきたんじゃないかと。思いのある地で、20年目ということで監督ができることを本当に光栄に思っています。来年、皆さんで力を合わせてJ1に昇格できるように、それ以降J1に定着できるように、力を合わせていきたいと思っています。どうかよろしくお願いします」

〜質疑応答〜

Q:現在のチームをご覧になられていると思いますが、このチームを来季どのように改善していこうと思われていますか?

●石崎信弘監督:
「何試合かビデオ見させていただいたんですけど、本当に攻撃のところで言うと、皆さんもご承知のように得点がJ2で3位と、本当に得点力があるチームだなと。ただやっぱり失点のところで下から4番目というところ、その失点をもう少し減らすようにすれば、勝利数ももっと増えてくるんじゃないかなというところ、その攻撃と守備のバランスというところを改善できれば、勝ち数も増えてくるんじゃないかなと思います」

Q:選手たちには、精神的な部分も含めてどのようなことを求めていきたいと考えていますか?
●石崎信弘監督:
「まずは、闘う気持ちを前面に押し出して、アグレッシブに攻撃、ディフェンスできるようにしていきたいなと思いますし、最後まであきらめない強いメンタル、そういうところも全面的に押し出していけるようにサッカーをしていきたいなと思っております」

Q:16年ぶりにこの山形に戻ってきての率直な感想をお願いします。

●石崎信弘監督:
「まず、本当に久々に山形に入ったんですけども、(山形駅の)西口がかなり拓けていたというところで(笑)、先ほど、車でこちらに来たんですけど、知ってる道もあったし、また新たにできた道がたくさんあって、本当に変わらないところと、すごく変わった部分があるんじゃないかと思います。ここの前は札幌にいたんですけど、札幌より少し小さくしたような街になってきたんじゃないかなと思います」

Q:2年契約という、わりと異例な形での契約になりましたが、どんなことを考慮してそのような形になったのでしょうか?

●中井川茂敏 ゼネラルマネージャー:
「先ほど言ったように、期待するというところで、我々の目標であるJ1昇格というところもあるんですが、やっぱり育成というところで、若い選手も加入してきていますので、そういった選手を育て上げる、鍛え上げるというところで、次の将来的なチームづくりにもきちっとつなげていきたいというところで2年契約にしました」

Q:新戦力についてうかがいたいのですが、チームをつくるうえで現在の戦力の底上げはもちろんですが、石崎監督としてどういう選手が欲しいだとか、こういう選手がいたらさらに強くなるんじゃないかというあたりをうかがいたいと思います。

●石崎信弘監督:
「先ほどから出ているように、攻撃の部分はすごくいいところがあると思うんですけど、ただ、あまりにも前がかりになり過ぎて失点しているシーンが多いんじゃないかなというところで、中盤、特にボランチのところですね、ボランチのところ、センターバックのところに中心になるような、今の選手が僕はよくわかりませんけど、見ているとそこに中心でチームの柱になるよう選手がいればもっとよくなってくるんじゃないかと思います」

Q:J1でもJ2でも経験が豊富ですが、J1で定着するというサッカーと、J2からJ1に昇格するというサッカーは同じなのか、違うところがあるのか、そのあたりの認識をお願いします。

●石崎信弘監督:
「やはりJ1で定着するためには、J2で続けてきたサッカーをそのまま続けていかなければならない。J1で定着できるような戦い方をJ2でもできるようにしていかなければ、継続というところが難しくなってくるんじゃないかなと思います。だから、やはりJ1で定着できるような戦い方でJ2のなかを戦っていってJ1に昇格するというところが目標だと思います」

Q:選手の育成の方針を具体的に教えていただきたいと思います。それと、山形のサポーターの印象も教えてください。

●石崎信弘監督:
「選手の育成は向上心を持ってですね、まずやっぱり今の自分に満足するんじゃなしに、向上心を持ってトレーニング、ゲーム、あるいは生活をしていかなければいけないんじゃないかなと思っています。まずはやっぱり、うまくなりたい、強くなりたいという気持ちを持って、生活、トレーニング、試合をやってもらいたいなと思っています。そういう気持ちがあれば、自ずと考えてトレーニングを、漠然とやるんじゃなしに自分で考えて生活、あるいはトレーニングできる選手になるんじゃないかなと思います。
あと、山形のサポーターの方は、私がいた頃よりもかなりたくさんお客さんが入るようになったですね。本当に熱い方が多いのと、温かい方が多いんじゃないかなというイメージがあります。まあ、いつも敵なので、最近のことはよくわからないし、山形と(の対戦)はもう2006年、僕がレイソルの時、J1昇格した時に戦った以来なんですね。あとは、僕がJ1にいた頃は山形はJ2で、札幌に行った時は山形がJ1で札幌がJ2で、上がった時には山形がちょうど落ちたという形で、2006年から戦ってないんですよね。だから、テレビで見るだけだとそのへんの雰囲気はわからないんですけれども、過去4年間、僕は山形に住んでいたんですけど、本当にいろんな方にお世話になったんですけど、本当に温かくて親切な方が多いと思っています」

Q:J1昇格の請負人というイメージがありますが、そういったことを期待されるプレッシャーなりがあるか、また先ほども開口一番に「J1昇格」という目標を掲げられましたが、あらためて強い決意をお願いします。

●石崎信弘監督:
「どれだけ選手、あるいはチームが、まずは気持ちでJ1に上がりたいか。1年間、すごく長い戦いですので、いい時もあれば悪い時もあると思うんですよね。それでも諦めずに、強い気持ちを持って戦っていく、覚悟を持ってJ1昇格を目指して戦うというところがすごく大きなポイントになってくるんじゃないかなと思います。レイソルの時も札幌の時も苦しい時期はあったんですけども、その時に選手も諦めなかったし、サポーター、あるいはチームの方も諦めなかった。それがやはりJ1昇格につながったと思いますし、この山形でもそういう強い気持ちを持って戦っていけるように選手を鍛えていきたいと思いますし、サポーターの方もそういう覚悟を持ってですね、一緒に戦ってもらいたいなと思います」
Q:もう一つイメージとして、非常に厳しいトレーニングを課すというところもあると思うんですが、来季に向けてどのようなトレーニングを考えていますか?

●石崎信弘監督:
「あの、そんなに大して厳しくはないと思うんですけども、僕は正直、ずっと監督をやっててですね、一番最初、山形でやったトレーニングが一番きついと思っています。それからだんだん、だんだんやさしくなってしまってですね(笑)、なかなか鬼の心を出せないようになっているんですけど、初心に戻って、昔の山形のような、今、高橋健二がコーチをしてますけど、彼も経験したようなトレーニングをして、肉体的にも精神的にも強くなってもらいたいなと思っています」

Q:改めて、石崎監督が目指すサッカーというがどういったものなのか、教えてください。

●石崎信弘監督:
「先ほども言いましたけど、攻撃にしてもディフェンスにしても、アグレッシブなサッカーを目指していきたいと思ってます。じゃあ、どんなのがアグレッシブかと言いますと、ボール取られた時に下がって守るのではなくて、前に出て積極的に自分たちからボールを奪いにいきたい、というところをやっていきたいなと思ってます。あと攻撃で言うと、シュート打たなければゴールも生まれませんので、積極的にシュートを打てるような攻撃ができたらいいんじゃないかなと思っています」

Q:今の質問と関連するかもしれませんが、モンテディオに引用できるかどうかは別として、今の世界のサッカーの潮流で興味のあるチームなり戦術はありますか?

●石崎信弘監督:
「スペインサッカーが結構好きなので、皆さん口に出されているバルセロナのような、そういうサッカーが一番好きなんですけど、それができるかどうかというのはチームの選手の能力もあるかと思いますし、そういうところを目指していきたいなと思います。ただその、バルセロナのどこがいいのかというところは、やっぱりボールを奪われた後の切り換えのところですよね。できるだけ高い位置でボールを奪いにいくというところ。そういうところと、速く攻撃できる時は速く攻撃する、あるいは、攻撃できない時にどうして崩していくかというところ、ボールを動かしながらもしっかり崩していくというところができるようになればいいんじゃないかなと思います。で、こう言うと、『バルセロナを目指している』と書かれると思うんですけど(笑)、そんなことはないです。僕が好きなのがバルセロナということで、バルセロナのようなサッカーをここでやるとは決して言いませんので、書かないでください(笑)」

Q:中国でどういったことを経験してきたのか。そこで学んできたことを生かせる部分があるとしたらどういったことか、教えてください。

●石崎信弘監督:
「中国のサッカー界というのは今、アジアでなかなか勝てないですね。それにはいろいろな原因があると思うんですけど、中国のサッカーで今の日本が得ることはそんなに多くないんじゃないかなと思います。ただそういう、あまり指導されていない選手を指導したというところが僕の経験の中で大きくなっていると思いますし、国民的にも全く考え方の違う人たちを指導して全国大会での結果というところも出せたのが、自分でもいい経験になっているんじゃないかなと思っています。言葉のつながらない、考え方の違う選手たちをそこまで持ってこれたのも、自分の自信になっていると思います。ですから、言葉の通じる、考え方のあまり違わない日本の選手に対して、中国で経験したことを生かせるようにできたらなと思ってますし、頑張っていきたいなと思っています」

Q:2年契約ですが、この2年のプランをどう考えているのか。その中で来季に向けての明確な目標、J1に対する思いというものを聞かせてください。

●石崎信弘監督:
「まずは2年間、しっかりと契約をつながれるようにしていきたいなと思ってます。……まあ、冗談ですけど(笑)。2年契約という話なんですけど、自分の中ではそんなことはあまり考えてません。本当1年で今のチームをどうJ1に上げていくかということを考えてやっていきたいと思いますし、ただゲームは見てますけど、選手の力というのはよくわかんないんですね、正直。知ってる選手もいますけど、知らない選手もかなり多いので。で、出てない選手の中にもやはりいい選手がいるんじゃないかなと思ってますし、それは過去、レイソルの時もそうでしたし、札幌の時も、今まで出てなくてもすごく能力のある選手がいたというイメージがありますので、そういうところもしっかりと育てていきたいと思います。チームの年齢的なバランスとしても、18歳の子も獲ってますし、そこを育ててきているというイメージがすごくあります。まずは1年1年、しっかりと戦っていきたいと思いますし、その後に育成の部分として、1年で18歳の子がすぐ試合に出れるかどうかはわからないですけど、やっぱりチャンスがあればそういう選手を積極的に使っていって、将来のモンテディオ山形の中心選手になれるようになってもらいたい。ただそれは本人次第ですけど」

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】