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【J1:第31節 柏 vs 広島】プレビュー:シーズン5度目の邂逅。柏はカップウィナーの誇りを持ち、強者・広島と相まみえる!(13.11.09)

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浦和との激戦の制した柏は、14年ぶりにヤマザキナビスコカップのタイトルを手にした。3日間のオフを終え、今週の練習がスタートした時、ネルシーニョ監督は選手たちに「まだシーズンは何も終わっていない」と言葉を掛け、元日まで戦いが続いていくことを確認した。大谷秀和も「優勝してチームの雰囲気はさらに良くなった。またあの喜びを元日に味わいたいと全員が思っている」と優勝して気持ちが切れるのではなく、モチベーションの高まりを述べている。

ヤマザキナビスコカップの決勝は、J1第30節と“浦和2連戦”という難しい状況にあったが、今節の広島戦も同等か、それ以上の難しい一戦になりそうだ。
なにしろ広島とはFUJI XEROX SUPER CUP 2013を皮切り、J1リーグ戦第9節、ヤマザキナビスコカップ準々決勝のホーム&アウェイと、ここまで計4試合を戦っており、今回がシーズン5度目の対戦となる。ネルシーニョ監督が「広島とは、いつも拮抗した質の高い試合になる」と振り返るように、過去4度の対戦は柏の1勝2敗1分、決着のついた試合全てが1点差ゲームと、常に激戦を繰り広げてきた。

現在3位の広島は、首位の横浜FMとは勝点差3、連覇も射程圏内だ。チームとしての質の高さに加え、連覇に向けてモチベーションが非常に高い。柏にとって苦戦は免れないだろう。
広島は浦和と同じく3−4−2−1のシステムを取るが、その成熟度では「浦和より上」というのが柏の選手たちの見方だ。縦パスが入った時に佐藤寿人、高萩洋次郎、石原直樹の3人が連動し、フリックやスルーを使って相手守備陣を混乱に陥れる攻撃は、分かっていても容易に止められるものではない。近藤直也が「浦和の前線は足元で受ける選手が多いけど、寿人君はいろいろな動きでスペースを狙ってくる」と日本を代表するストライカーの存在を警戒するように、実際に柏はFUJI XEROX SUPER CUP、ヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦といった、ある程度うまく守備ができていた試合でも、佐藤のストライカーとしての資質の高さを示すスーパーな一撃によって沈められた。
もし柏がヤマザキナビスコカップ決勝のように、3バックがカッチリと広島の前線3枚に付くならば、ミキッチやファン ソッコが推進力を持ってサイドを崩しに掛かる。そのカバーに中央の相手守備陣を引き出すことで、破綻の糸口を生み出す広島の攻撃のメカニズムは相当厄介だ。

広島攻略のヒントは、今シーズン広島に黒星を付けたヤマザキナビスコカップ準々決勝第1戦の戦いにある。広島の前線3枚を封じることも重要だが、それ以上にパスの出しどころである青山敏弘をいかに抑え、サイドを切り崩すミキッチをマッチアップする選手がどこまで敵陣深くまで押し込めるか。そこにポイントがあると言ってもよい。柏はダブルボランチの1枚は必ず青山にプレスへ行き、縦パスの出どころを消すこと。さらにミキッチに対しては、マッチアップする選手が1対1で凌駕することが、勝利を手にするためには大前提となる。準々決勝第1戦での勝利も、2011年に柏がアウェイで逆転勝利を収めた時も、前者は山中亮輔が、後者はジョルジ ワグネルがミキッチとのマッチアップを制したからこそ、柏は勝利を手にできている。

広島のストロングポイントは、バイタルエリアで披露するコンビネーションプレーという印象がある。それは誤った見方ではないものの、むしろ守備力の高さこそ、彼らの強さの根底を支えるものだと思っている。広島は攻から守への切り替えが早く、瞬く間に帰陣し、5−4−1というシステムに変わって強固な守備ブロックを作り上げる。そしてその守備に手を焼き、攻めあぐね、徐々に前がかりになると、今度はカウンターで敵陣を鋭利に切り裂くのだ。

シーズン5度目の対戦。互いに手の内を知り尽くした者同士、当然やりづらさはあるだろう。したがって、戦術・戦略の部分では様々な駆け引きが交錯するとは思うが、ぶつかり合う両者のプライドは5度目の対戦でも不変である。前年度王者にして連覇を狙う広島に敬意を表し、柏はカップウィナーとして全力を注ぎ、Jリーグ屈指の強者と対峙する。

以上

2013.11.09 Reported by 鈴木潤
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