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【J1:第31節 仙台 vs 浦和】プレビュー:中央のバランスは変わるか、変わらないか。仙台の組織的な守備と浦和の組織的な攻撃を支えるセンターラインの攻防に注目。(13.11.09)

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J1も残すところ4節。それぞれの順位のチームに目指すものがある。
首位・横浜FMとの勝点差わずか2で頂点を目指すチーム、浦和は今節アウェイの地に乗りこむ。天皇杯は3回戦でJ2山形に敗戦し、続くタイトル獲得のチャンスであるJリーグヤマザキナビスコカップでは、決勝戦で惜しくも柏に敗れた。残るひとつ、リーグ戦のタイトルを取るために士気を高めて残り4試合を戦う。

リーグ戦では3連勝中の浦和は、今節も敵地で勝点3を獲得して首位の座を狙いたいところ。多くのサポーターとともに敵地に乗りこむ選手達の中には、今節の相手・仙台に昨シーズンまで所属していた関口訓充もいる。第9節で仙台と対戦した際には先発出場していた彼が、チームに古巣の情報をいろいろ伝えていることだろう。
「『関口が仙台を丸裸に』という報道も聞いたけれど、この寒いなかで裸にされるのは困ります」と冗談交じりに話すのは、仙台の手倉森誠監督。この監督ら仙台スタッフ陣こそ、これまで浦和を裸にして良さを消すための策を毎回のように講じて戦ってきた。手倉森体制になってからの仙台は、浦和とは2010年以降J1リーグ戦とJリーグヤマザキナビスコカップの計8戦で2勝5分1敗、リーグ戦に限れば無敗。今季も第9節の対戦で相手の縦パスとサイドからのDFの攻撃参加をおさえる作戦をとり、浦和の流動的な攻撃を食い止めた。今回も手強い敵となって浦和の前に立ちはだかる。

仙台と浦和は、昨季はJ1の優勝争いを演じ、今季はACLを戦った者同士。しかし今季のリーグ戦の成績では大きな差ができてしまった。仙台は前節・広島戦で負けたことによって、優勝の可能性がなくなったばかりか、ACL出場権を得る3位以内も厳しい状況になった。
しかし手倉森監督に「一般に、目標を達成できないことで気持ちが折れることもあるかもしれない。しかし自分達はプロとして前に進み、向上するメンタリティが湧いていることを示そう」と呼びかけられたチームは、現在優勝争いの前線に立つ浦和を相手にその気持ちを示そうとしている。それは来週に4回戦のある天皇杯を勝ち抜くための弾みをつけることにつながるし、U-21日本代表監督就任にともない今季でチームを離れる手倉森監督の築いたチームの集大成を見せることにもつながる。

両者の意地がぶつかるこの戦いのポイントは、中央のポジションにおける攻守のバランスにある。
浦和はここまで中盤の底で存在感を発揮してきた鈴木啓太が出場停止。ここに前節2得点の柏木陽介を下げる形にするか、最終ラインから那須大亮を上げるか、それによって攻守のバランスは変わってくるだろう。興梠慎三と森脇良太を欠いた前節も相手を押し切ったように、現在リーグトップの59点を挙げている攻撃力は誰が出ても流動的な連係のもとで発揮される。その攻撃に人数をかける時にも、中央の守備を準備できるかどうかがポイントだ。
仙台側は出場停止から鎌田次郎が戻ってくる。彼が最終ラインに入ることにより、前節にDFだった角田誠は中盤に上がることが濃厚だ。こうした配置換えがある中で、渡辺広大は「誰が出るかということよりも、チーム全員が運動量を発揮していつも通りのバランスで戦う事が大事」と展望する。組織的かつ粘り強い守備から、素早く攻撃に切り替え、サイドを中心に浦和のスペースを突く戦いを実践したいところだ。

11月の宮城スタジアムで19時キックオフということで寒さも予想される。菅井直樹は「鼻風邪が心配です」とは言うものの、「勝利を期待して集まってくれるお客さんに応える試合をする」と熱く抱負を語る。宮城スタジアムの熱気の中心で戦う両チームに好ゲームを期待しつつ、今節もJリーグを、フットボールを楽しもう。

以上

2013.11.09 Reported by 板垣晴朗
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