今季のJ1自動昇格レースは、今節で終止符が打たれる可能性が出てきた。首位の神戸は3位・京都に勝てば文句無しのJ1復帰。G大阪は熊本に勝ち、京都が引き分けか負ければJ1昇格が決まる。逆に京都はこの一戦を制し、次節のG大阪戦にも勝利すればJ1自動昇格を大きくたぐり寄せることになる。つまり、今節唯一のナイトゲームとなる神戸vs京都の関西ダービーは、まさにJ1昇格の天王山だ。
そんな大一番を控え、神戸の安達亮監督は「京都は大木さん体制で3年目。集大成というかね、熟成してきていると思うし、それが7連勝という結果にも出てきている気がします」と警戒する。だが、「個人的には今季で最も楽しい1週間ですね」と、勝負師の血が騒ぐ様子だ。
前回の対戦では、ホームの京都が開始早々のセットプレーで先制点に成功し、勢いにのって4−1で快勝した。だが、今節は神戸の田代有三が「ホームでは絶対に負けないという雰囲気もあるし、サポーターの後押しもある」というノエビアスタジアムが舞台。今季わずか1敗のみというホームアドバンテージを考えれば、神戸が優勢と言えるかもしれない。
とはいえ、神戸の選手たちに慢心も気の緩みもない。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)などの大舞台を経験する元コロンビア代表のエステバンは「京都は今季1年を通してやってきた全てをぶつけてくるでしょうし、神戸にとっては今まで感じたことのないようなプレッシャーがかかるだろう。だが、それを乗り越えるのが選手の責任」と話す。また、前回の対戦で得点を挙げた吉田孝行は「京都はJ2の中でもパスをつなぐのが特別うまいチーム。(前回の反省を踏まえ)立ち上がりが重要になると思う」と言う。山瀬功治や倉貫一毅、駒井善成、横谷繁、工藤浩平ら豊富なタレントを擁す京都は確かに強い。だが、それを上回る覚悟のようなものが今の神戸にはある。
勝敗のポイントについて、ベテランの北本久仁衛は「どっしり構え、思い切ってやること」と言う。また、キャプテンの河本裕之が「いつも通り、気負わずにいい試合をすること」と話すように、メンタル的な部分も重要だろう。その意見に呼応するように、神戸の森岡亮太は「(連動してショートパスをつなぐ京都のスタイルについて)あのサッカーは1点入ると勢いが出てくるので、まず無失点に抑えること。そして、いつも以上に先制点が大きな意味を持つと思うので、それを神戸が奪うことが大切」と説く。
そして現在リーグ2位タイの15得点をマークしているエース小川慶治朗はこう宣言した。「今の神戸には逆転できるだけの力はあると思うけれど、前回のリベンジも含めて圧倒して勝つには先制点が必要。まず、そこを意識しつつ、最後は自分のゴールで勝ちます!」
J1復帰、関西同士の意地、前回のリベンジなど様々な要素が含まれる注目カード。どちらがJ1にふさわしいチームかをはっきりさせる意味でも興味深い一戦になりそうだ。
以上
2013.11.02 Reported by 白井邦彦
J’s GOALニュース
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