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【J2:第39節 山形 vs 岐阜】プレビュー:山形はプレーオフ進出、岐阜は残留。それぞれの目的を抱えて臨む、勝点3をめぐる攻防。(13.11.03)

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ホーム2連戦となる山形は前節、愛媛に3-0と勝利。22試合続いていた失点をようやく止めた。縦パスを封じ起点をつくらせなかった守備そのもののほかにも、無失点につながった要因を挙げているのは秋葉勝。「取られ方が悪いケースが少なかったこともよかった。ドリブルでつっかけて取られるというのがいつもより少なかったので、あれぐらいにできれば後ろも困らずにいい準備をしながら守備もできると思う」。ここまで守備の構築は進んでいたが、12分と早い時間に先制し、リードしたあとの試合運びに落ち着きと集中力があったことでゴールを割らせない試合が実現した。しかし勝利で可能性がわずかながら広がったとは言え、最終節まで勝ち続けなければならない状況には寸分の変化もない。プレー精度を上げ続けることでしか、次の無失点は生まれない。

一方、相手ゴール前のプレーで、奥野僚右監督は「遊び心」をもったプレーを選手たちに強調している。「そこで何が何でも点を取るという硬さであったり強引さ以上に、そこでのアイディアであったり遊び心というのがもっと得点に結びつくんじゃないか」。前節3得点はその成果が「日々一緒にやってきた仲間同士だから遊び心を共有できるというところはあると思う。同じイメージだったり画は最初からは到底描けない」と奥野監督はここまで積み上げてきたものを信じて選手をピッチに送り出す。

その奥野監督と同じ京都市出身。年齢は3歳違いだが、同じクラブチーム「京都紫光サッカークラブ」で小学校から時代から知っている間柄というのが岐阜・辛島啓珠監督だ。第30節から指揮を執り、群馬、鳥取と残留を争う相手との直接対決で2連勝を含む2勝2分5敗。鳥取戦を制した第34節で21位に浮上し、現在の勝点差は、最下位・鳥取とは3、20位・群馬とは5。J2最少得点、最多失点で得失点差が-41と大きいだけに、勝点はいくらでも欲しい状況だが、7月以降に補強した6名の新戦力が徐々にチームの中心的役割を果たしてきている。

延期されていた第35節・横浜FC戦を週中にはさむ3連戦では1分2敗と勝利なしに終わったが、横浜FC戦では2度追いついてドローに持ち込み、前節・栃木戦でも与えたのはPKによる1点のみ。「選手たちは水曜日(23日、J2第35節・横浜FC戦)に試合があったにもかかわらず、すごくファイトしてくれたし、よく動けていた。いいプレーをしてくれた」、「結果的にクロスからのチャンスは多かったし、ある程度は狙いどおりに攻撃ができた。全部が全部完璧ではなかったが、セカンドボールも拾えていたし、球際でもファイトしてくれた」(辛島監督)と日程的なハンディを感じさせないゲームを展開した。今節はアウェイとはいえ、中6日。好ゲームを演じながら僅差で敗れた前節の悔しさを乗り越えるには、前節以上のアグレッシブさで戦うのが条件だ。

勝点3の必要性はどちらも痛切に感じて迎える今節、山形はイ ジュヨン、岐阜は新井辰也とともに先発出場を続けてきたセンターバックを出場停止で欠く。ここまでの状況をたどれば、アウェイとはいえ、岐阜はアグレッシブにボールを奪いにくることが予想される。それを封じる意味でも、山形は相手陣内に押し込んで試合を進めたい。岐阜のディフェンディングサードでの寄せはさほど厳しくない。動き出しの早さで上回りシンプルにボールを動かすことで、フィニッシュの回数は大きく増える。また、リスタートやコンタクトプレー直後など隙が生じやすいシチュエーションもプラスに生かしたい。コンパクトに試合を進めたい山形を岐阜が間延びさせるためには、スティッペや中村祐輝など前線のターゲットとなる選手に収まるかどうかがカギになる。

シーズンをとおして戦うなかで、チームは、クラブは、さまざまな烙印を容赦なく押されていく。この一戦は、未来を決める戦いにほかならない。しかし、それを戦うのはまぎれもなく、いまここにいる者たちだ。

以上

2013.11.02 Reported by 佐藤円
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