本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第38節 横浜FC vs 千葉】プレビュー:必要なものは皮算用ではなく目の前の勝点3。7戦負けなしの横浜FCと、前節6得点の勢いを持つ千葉が執念の激突(13.10.27)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
今シーズンのJ2のリーグ戦は、残り5試合。どうしても勝点の数字が気になる季節である。J1昇格プレーオフ圏内にいる千葉にとっては、そのことはさらに切実だ。残り試合で積み上げられる勝点は最大で15。千葉にとっては、勝点13差をひっくり返し2位のG大阪を抜くのは至難の技ではあるが、一方で7位の札幌との勝点差は7とJ1昇格プレーオフ進出を固めたわけではない。まずは、J1昇格プレーオフ進出に向けて、この時期の勝点3は必須だ。
横浜FCにとっても、この試合で勝たないとJ1昇格プレーオフの可能性は数字上もほぼ絶たれるため勝点3以外はあり得ない試合だ。勝点1のダメージは両チームともに重い。先のことを考えた皮算用は関係なく、両チームにとって勝点3を賭けた執念の90分となる。

その視点では、横浜FCにとって日程変更で水曜日に行われた岐阜戦の引き分けは、間違いなく痛いものだった。しかし、山口素弘監督は「黒津勝、小野瀬康介の2人はとても良かった。黒津は自らアクションを起こしたり持ち味を出してくれたし、小野瀬もようやく若々しさを出してくれた。全体的にスピード感が出た分、ちょっとしたミスも出たが、選手達はアグレッシブにやってくれた」と、次に繋がる面も強調した。特に、千葉との対戦では、プレースピードが上がることは間違いない。黒津がもたらすスピードが、千葉戦での大きな鍵となるだろう。

そして、選手はもちろんラスト5での5連勝をあきらめていない。千葉戦はそのスタートラインとなる。キャプテンのシュナイダー潤之介は「残り5試合の中では、大一番になる。前回の対戦(6月15日 第19節@フクアリ 1-1)では勝てるゲームだったし、あのゲームを見てくれた人は、横浜FCにもう千葉への苦手意識がないことは感じてくれると思う。自分が出ている試合では千葉に勝てたことがないし、しっかりとリベンジしたい」とこの1試合への執念を熱く語った。横浜FCが千葉に勝利したのは、約3年前の2010年10月23日(J2 第31節@ニッパ球)の1回のみ。ニッパ球では昨年のJ1昇格プレーオフでの0-4の敗戦も喫している。そのリベンジも果たしたい。

一方の千葉は、前節、熊本をホームに迎え6-0の大勝を果たした。ハットトリックを達成したケンペスに注目が行きがちであるが、チームとして攻撃の形を整えていく力、そしてアタッキングサードでのパスワークの切れ味が生んだ6得点と言っていい。ケンペスの3得点のうち2得点は、ゴール前でケンペスが完全にフリーになったり、数的同数を作り出すなど、攻撃陣が余裕をもって攻撃できる態勢をチーム全体として作り出せていた。その、チームとしての余裕をこの試合にも持ち込むことで、J1昇格プレーオフへさらに勢いを付けたところだ。ケンペス以外の注目選手としては、前回の対戦で谷澤達也の同点ゴールを演出した米倉恒貴、そして横浜FC戦でいつも大きな活躍をする兵働昭弘の2人。この2人が自由にパスワークに参加できるようになると、千葉の勝利が近づく。横浜FCにとっては、絶対に抑えないといけない2人だ。

前回の対戦は、横浜FCがペ スンジンのゴールで先制するも、千葉が米倉の高速クロスを谷澤がヘディングで合わせ引き分けた。「ほんの一瞬の隙だった」とシュナイダー潤之介は振り返ったが、今回の対戦も攻守の切り替えの一瞬の隙が勝敗を分ける大きなポイントとなるだろう。「90分間、隙ゼロで行く」(シュナイダー潤之介)というマインドをどちらが持ち続けられるかに注目したい。

終盤戦は、本当に1つの勝点の重みが増してくる。試合中も、リアルタイムの順位変動が分かるJ's Goalの試合速報から目が離せないだろう。しかし、この試合は、間違いなく目の前の勝点3を奪い合う激戦となる。是非、ニッパツ三ツ沢球技場に足を運んでいただき、ピッチに向けて最大限の応援をお願いしたい。

以上

2013.10.26 Reported by 松尾真一郎
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】