本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第30節 鳥栖 vs C大阪】プレビュー:鳥栖はJ1残留をより確実にするために、C大阪はリーグ制覇をかけて、順位は違えど勝利のみが欲しい一戦(13.10.27)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「子どもがサッカーを上達するにはどうしたらいいのですか?」と問われたある指導者が、保護者にこう答えたそうである。「まず、色々なサッカーを一緒に見てください。その中で、あなたが『サッカーを楽しむ』ことです。そうすると、お子さんも興味を持ち、サッカーについての会話が増えるでしょう。一番の上達方法は、サッカーを楽しむことです」と。
そんな親子にはもってこい!のカードが今節のベストアメニティスタジアムで行われる鳥栖対C大阪戦である。
なにしろ、どちらにも負けられない理由があるだけでなく、タイプの違うチーム同士が真っ向勝負で戦うのである。この一戦を楽しまずにはいられない。とはいえ、対戦する当事者にとっては色々と考えさせられる試合とも言えるだろう。

ホームで迎え撃つ鳥栖は、リーグ戦3連敗と終盤を迎えて足踏み状態が続いている。その大きな要因は、相次ぐケガ人と契約上の理由で出場できない選手など、メンバーの組み合わせが思うようにできないこと。第21節・大宮戦以降に見せた“鳥栖らしさ”が出せずにいる。
守備で健闘しても得点が取れなかったり、得点は取れても守備で「集中力が途切れて」(尹晶煥監督/鳥栖)無用な失点を喫する悪循環が出ている。ズバリ!この悪循環を断ち切るポイントは、“鳥栖らしさ”を出せるかどうかにかかっている。前線から相手ボールを追い、連動して争点に人数をかけ、できるだけコンパクトな陣形を保ち、奪ったボールを早く前線に送ることである。
前節の清水戦では、その形でMF金民友、MF早坂良太らが点を取ることができた。そして、セットプレーからもFW豊田陽平の強さを生かしての得点で計4得点を奪うことができた。どれも鳥栖らしい速さと高さ、そして前線の自由な動きから生まれたものである。この形が出せれば、今節も得点は期待できるだろう。
“鳥栖らしさ”が出せなかったのは守備面である。「サッカーではよく起こることであると思いますが、そのリスク管理を我々がしっかりできなかったというところでの結果だったと思います」と尹監督はリスク管理を指摘した。前節は契約上の理由で出場できなかったGK林彰洋を中心に、今節はどこまでリスク管理を行えるかで鳥栖の勝点は変わってくるだろう。ここまで全試合に出場していたセンターバック呂成海がケガで出場できないので、代わりに入るセンターバックがどれだけ対応できるのかも大きなポイントといえる。

対するC大阪は、「個の能力が高い」(尹晶煥監督/鳥栖)選手が揃っている。17得点のFW柿谷曜一朗を筆頭に、MF山口螢、エジノ、シンプリシオとどこからでも点を取る力を持っている。中盤でボールを持つと、両サイドも果敢に攻撃参加をしてくる。前節の湘南戦後に「セレッソの選手たちは集中力を欠くことなく、隙を見せず、最後はしっかりと勝ち切って、そして順位を1つ上の4位に上げたということ、これは選手たちの今日のスピリットの賜物だと思います」とレヴィークルピ監督は完成度の高さをコメントした。
それもそのはずである。第20節以来10試合負けていない(5勝5分)のだから、技術的にも戦術的にも充実していることがわかる。この時期に優勝争いに加わっている理由は数字を見ていてもわかる。今節も、慌てずボールを動かしながら鳥栖の守備を緩め、その隙を一瞬にして突く試合運びを見せるだろう。リーグ制覇に向けて今節も負けられない試合が続く。

負けていい試合などはリーグ戦に存在はしない。逆に『絶対に負けられない試合』は存在する。お互いに背負っている状況は違えど、その試合が今節のベストアメニティスタジアムで行われる。

サッカーの楽しみ方は千差万別である。観て楽しみ、応援して楽しみ、サポートして楽しむ。楽しみ方には様々な理由はあるだろうが、画一的な決まりはない。自分なりの楽しさでサッカーを観てほしい。そこに共通観念が生まれれば、自然とサッカーファミリーの輪ができる。サッカーを語るには言葉よりも“楽しむ”心が必要なのである。

以上

2013.10.26 Reported by サカクラゲン
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】