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【J1:第30節 浦和 vs 柏】プレビュー:ヤマザキナビスコカップ前哨戦!浦和は1つ1つ全力で取り組むしかない!柏の2試合を通したマネジメントにも注目(13.10.27)

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今こそチームの底力が試される。リーグ戦、そしてヤマザキナビスコカップ決勝で柏との連戦を迎える浦和。1つ目のタイトル挑戦となる1週間後の決戦に向け、リーグ戦で勝って弾みをつけたいところだが、浦和は苦しい台所事情を抱えている。
まず興梠慎三、森脇良太の主力2名が累積警告により欠場が確定している。さらにマルシオ・リシャルデスが24日の練習で負傷し、翌日の全体練習に参加しなかったことから柏戦には間に合わない可能性が高い。
19日の鹿島戦で負傷交代を余儀なくされた柏木陽介は別調整が続き、25日の練習で復帰したが、実戦形式の練習中に痛めている腰に手を当てるシーンも見られた。万全のコンディションからはほど遠く、「厳しい。リーグ戦も大事だし、決勝にも出たい。ただ、(決勝を)棒に振りたくないし、なんとも言えない」と試合には出たいが無理だけはしたくないというジレンマを抱えながら調整している。
仮りに27日の試合に出られたとしても、90分間のプレーはできない状態にある。「交代枠の1つとして考えてもらわないといけない。出たら途中まで全力でやりたいが、そのデメリットはある」と唇を噛む。おそらくミハイロ・ペトロヴィッチ監督はそんな状態の柏木に無理はさせないだろう。1週間後の決戦をにらみ、リーグ戦では柏木を温存する公算が大きい。

1トップ2シャドーのコンビネーションが攻撃で重要な要素を担っている浦和にとって、その顔ぶれが大きく変わることの影響は少なからずあるだろう。しかし、そういった状況のなかでチャンスを与えられた選手たちがきっちりと結果を出せれば、今後に向けた財産になる。宇賀神友弥は「やろうとしていることは全員理解しているし、細かいことは補えると思っている。優勝争いのなかで、こういう試合で勝つと勢いが付くし、チーム力が試される」と語気を強める。

気になるのは柏の出方だ。リーグ戦では現在9位。首位の横浜FMとは勝点15差と大きく開いており、現実的に見て優勝は絶望的な立場にある。一方、1週間後にはタイトルがかかる重要な一戦が控えている。指揮官は酸いも甘いも噛み分けてきたネルシーニョ監督。戦いぶりを見てもわかるように、ロマンチストというよりはリアリストだ。どの試合でも勝利を目指して戦うのは当然としても、決勝に向けた“素材集め”を考えないということはないだろう。

浦和に対して何が通用し、何をやってはいけないのか。どういった戦い方が効果的なのか。4バックでいくのか、それとも最近の試合で見られたように3バックにして浦和に合わせる形にするのか。あるいは、わざと決勝で使う戦術とは違うものを用意してくるかもしれない。決勝では大谷秀和、橋本和の2人を累積警告で欠くことになるため、それを見越した準備をしてくることも考えられる。海千山千の謀将なだけに、今回の前哨戦を最大限に利用しようとするはずだ。

だが、柏がどんなことを仕掛けてこようとも、浦和のやるべきことははっきりしている。自分たちのスタイルでそのままぶつかるだけだ。相手によってやり方を変えるような器用な真似はできないし、今は真正面から自分たちの力を出し切ることで結果も出ている。古巣との対決となる那須大亮は「柏のことはある程度わかるけど、相手云々より今は自分たちの出来にかかっている」と言い切った。

浦和にとってもヤマザキナビスコカップ決勝は重要な一戦だが、目の前のリーグ戦も同じくらい大事だ。横浜FMや広島を追い抜いてリーグタイトルを手中に収めるためには、もうどの試合も落とせない。
「ナビスコ決勝を含めた残り6試合は全て、決勝の意味合いがある。ハードワークしてやるしかない」(那須)

以上

2013.10.26 Reported by 神谷正明
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