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【J2:第38節 徳島 vs G大阪】プレビュー:必要なものは強気の攻め姿勢。G大阪相手に徳島はそれをどこまで体現できるか!?(13.10.27)

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全国に及ぶその高い注目度には心底感服させられる。今季、G大阪は行く先々のアウェイスタジアムほぼ全てで1万人以上を集客(唯一18節の北九州戦だけは7千人台)。幾つものクラブに最多来場者数の更新をもたらしているのである。

ただ、それも当然と頷けよう。今の日本代表の中心を担う遠藤保仁と今野泰幸がいて、加地亮や二川孝広も健在。さらにシーズン途中からはドイツでもまれた宇佐美貴史が加わるなど、面子を見ればビッグネームがズラリ揃っているのだから。また、もちろん、その彼らが展開するサッカーの中身も多くの人を惹きつける要素となっている。プレーや思考にはワンランク上のスピードが溢れ、組織面でも抜きん出た上質感を披露。中でも、ポゼッションの精度と局面を動かす3人目の絡み方はJ2レベルを遥かに越えており、それにはグループとしての洗練と選手間にある共通理解の深さを感じずにはいられない。

35、36節で今季初の連敗を喫するなど9月以降はやや白星積み上げのペースが落ち、前節でも“らしくない”ミスを発生させて一時同点に追いつかれてしまったことからすれば、現在万全の状態とまでは言い切れないだろう。しかし、それでもやはりG大阪は今季のJ2において特別。間違いなくスペシャルな存在である。

とは言え、過度のリスペクトは禁物だ。それを必要以上に持ったままゲームへ入ってしまったなら、今節徳島はきっとG大阪に対し構えが出て、受け身的な戦いになってしまう。それゆえ大事となるのは、自信。彼らに敬意を払いつつも、ピッチ上では揺るぎないそれをハッキリ出さなくてはならない。

そして、その自信の表現として見せるべきは当然攻めの姿勢であろう。スタメン出場が濃厚な那須川将大も「受け身にならずに自分たちから仕掛ける積極的なプレーをして、常に先手を取ることを大切にしたい」と語っていたが、マイボールにした時には全員が強気の攻撃へシフトチェンジ。怖がることなく落ち着いてボールを動かし、時には大胆なアイデアやアクションも織り交ぜながら、前への迫力を作り出していくことが求められる。

さらにそうした攻めの姿勢は、チームの戦いのベースである粘り強い守りにもプラスとなるはず。
一度目の対戦時(21節)に思い知らされたように、バイタル付近でブロックを形成するだけではG大阪の攻撃は食い止められない。その時はパウリーニョに決められたが、G大阪には遠藤をはじめブロックの前からでもゴールを射抜けるだけの選手がいるし、今なら密集を切り裂いてくる宇佐美のドリブルも大きな脅威となる。となれば、徳島が必要とするのは、彼らを出来る限り自軍ゴールへ近付けさせない守備。そのためには高い位置からの激しく連動したアプローチが不可欠となり、それを考えると前への意識を高く持つ攻めの姿勢はここでも活きるに違いない。

徳島はシーズン後半戦で飛躍的に組織としての一体感をアップさせたが、前回対戦がそうした成長の直前であったことを思えば、ある意味G大阪に喫したその時の敗戦がチームの変革を決定的に促したのかもしれない。そこで見せつけられた差が選手たちの中のものを一気に動かしたようにも思える。それだけに今節では何としても、あの時との違いをG大阪に感じさせなければ。その上で狙うは言うまでもなく勝利のみ。6位以内確定へ向けて歩みを進める結果を、徳島としては是が非でももぎ取りたいところである。

さて、冒頭で述べたG大阪の注目度の高さは徳島においても例外でなく、それゆえチケットは完売。今節ポカリスエットスタジアムが今季最高の来場者で埋め尽くされるのはもうほぼ確実となっており、そのことからもチームは絶対に負けられないだろう。こうした大舞台で駆けつけてくれたファン・サポーターの期待にしっかり応えることが、悲願達成のためのさらなる進化へ必ず繋がっていく。

2013.10.25 Reported by 松下英樹
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