本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2日記】松本:涙の数だけ強くなれるよ(13.10.16)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
今節はアウェイ神戸戦を迎えます。天皇杯3回戦は悔しい敗戦となりましたが、ここは気持ちを切り替えて、あと6試合となった残りシーズンを駆け抜けたいところ。現在首位の神戸との一戦は重要な意味を持つ試合となります。

さて、松本と神戸が同カテゴリーで対戦するのは今季が初めてですが、公式戦での対戦は以前に済んでいます。2008年11月2日にホムスタ(当時。現在はノエスタ)で行われた天皇杯4回戦です。あらためてその試合の公式記録を探して見直したところ、スターティングメンバーに小澤修一選手の名前が……。というわけで神戸戦を直前に控えた今、2008年当時にノエスタのピッチに選手として立っていた小澤広報に、あの試合を思い出していただきました。

そもそも当時のチームは“JFL昇格”を目指して奮闘を続けていましたが、その甲斐なくリーグ戦は4位で終了。敗者復活を期して臨んだ全国社会人サッカー選手権大会(全社)でも敗れ、JFL昇格を賭けた大会である全国地域リーグ決勝大会(地決)への出場はなりませんでした。5日間で5試合を行う全社の激闘を経て、選手たちは満身創痍の状態。それでも「2008年のラストゲームになるかもしれないということで、楽しもうという雰囲気はありましたね。3回戦で湘南に勝っていたので、勝てるとまでは思いませんでしたが、そこそこやれるんじゃないかという楽観的なふしはありましたね。ただ、前日宿泊したホテルが想像以上に年季が入っていて、部屋に飾られてあった花瓶の絵の下にお札が貼ってあってテンションが少し落ちましたけど(苦笑)。何で調べたか?気になって見ちゃうタイプなので」。

幸い寝不足に陥ることもなくキックオフ。しかし開始してすぐ、大きな力の差を感じずにはいられなかったそうです。「体の作りからして違っていて、何より判断スピードやプレーの精度がキチンとしていました。プレッシャーも早くて、1人かわしても2人目3人目がすぐに来るので、仕事は出来ませんでしたね」。さらに選手の退場で1人少ない状態での戦いを強いられた松本は一気に苦境に陥り、前半に2失点、後半には栗原圭介選手のハットトリックもあり6失点。計0対8での完敗でした。「印象に残った選手は大久保嘉人選手。神戸のなかでもさらに突出していました。あの頃は日本代表にも選ばれていましたし、“一緒のサッカー”をしていなかった印象があります。そして石櫃洋祐選手とは対面だったのでマッチアップしましたが、とにかく運動量がすごくて、ついていくのに必死でした。試合中はずっとディフェンスをしていた記憶しかありません」。そんな苦い思いを抱いた神戸戦でしたが、帰路の車中でひとつの朗報が選手たちにもたらされました。全社で2位となったNECトーキンが諸事情により地決出場を辞退したことで、松本が繰り上げで地決に出場することになったのです。「神戸に負けたことは忘れましたね(笑)」。結果的には残念ながらその年もJFL昇格はならなかったのですが――。5年の時を経て、遂に松本と神戸は同カテゴリーで対戦することになったのです。

「ノエスタは本当に良いスタジアムでした。ドイツのスタジアムを思わせるような先進的な造りで、選手入場の時は興奮したことを覚えています」。あの日は多くの松本サポーターが駆けつけ、選手たちの背中を熱く押しました。あれから5年、日数にすると1813日(!)ぶりのノエスタ凱旋となります。「今の神戸ももちろん強いですけど、逆に楽しみですね。あの頃の松本と神戸とは途方もない差がありましたけど、この5年でその差がどれだけ縮まっているか……」。

この5年間で流した多くの涙。悔し涙も悲し涙も、それに倍する嬉し涙も――。松本はその涙の数だけ強く、逞しくなりました。それを証明するチャンスがやってくるのです。

以上

2013.10.16 Reported by 多岐太宿
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/22(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ全ゴールまとめ【0720-0721】